四日市市の平野通信のブログ
2018年10月17日
いよいよ12月1日からBS衛星放送、110°CS放送で、4K8K放送が開始されます。
先行して「4K対応テレビ」を買った方は、今か今か、と待ち遠しかったのではないでしょか。
しか~~し!!、4K対応テレビを買った方にはちょっと残念な話ですが、今まで販売されていた4K対応テレビでは4K放送を受信できないのです。
「え~~、じゃあなんで[4K対応]って唱ってるの?」と思われるでしょう。これは「4Kを映すことの出来る規格を持った画面を使ったテレビです」と言うことで、4K放送を受信できる機能は持っていないのです。
少し数字を出ますが、今のフルハイビジョン(2K)は、横1920画素、縦1080画素(1920×1080)、フレームレートが60インターレス(1秒間に30コマの画像の画素を間引きして60コマ送る、60iと書きます)、色素が24bit表現で約1600万色、で放送されています。
4Kはその倍、横3840画素、縦2160画素(3840×2160)、8Kは4Kの倍(2Kの16倍)、横7680画素、縦4320画素(7680×4320)で描画されます。また、フレームレートが、4Kは60プログレッシブ(1秒間に60コマフル伝送、60pと書きます)、8Kは120プログレッシブ(1秒間に120コマフル伝送、120pと書きます)、色素は4K8Kとも30bit表現になり約10億色の表示が出来るようになっています。
これまで販売されていた4K対応テレビは、3840×2160、60p、30bit(一部の機種は未対応)が表示できる能力を有しているテレビなのです。
ですが、肝心の4K8K放送を受信するチューナーが内蔵されていませんでした。その4K対応テレビで4K放送を映すためにはどうすれば良いのでしょう?。
4K対応テレビをお持ちの方は、4Kチューナーを購入する必要があります。最近、店頭に並び始めました。ネットでも「4Kチューナー」と検索すると4~5メーカーほどの商品がヒットします。大体3万円強~5万円程度の販売価格です。
また、やっと4Kチューナー内蔵、正真正銘の4Kテレビも出始めました。4K対応テレビを持っていない方はチューナー内蔵を選ぶのが良いでしょう。(つい最近、シャープが8K放送チューナー内蔵テレビを発表しました。11月に販売開始だそうです)
もちろんチューナーを用意しても衛星パラボラアンテナを付けなければ視聴することは出来ません。
そのパラボラアンテナも時期により受信する性能が違うため注意が必要です。現在、放送されているBS各放送局が受信できていれば、BSNHK・BS朝日・BSジャパン・BSTBS・BS日テレ・BSフジの6局が行う4K放送は見ることが出来ます。
注意しないといけないのが、地デジでは4K8K放送は行われない、と言うことです。4K8K放送の膨大な情報を流すだけの余裕が地デジ放送電波にはないからです。
そして、4K8K放送の主となる衛星左旋受信には、新しいパラボラアンテナに取り替える必要があります。左旋電波帯には有料放送局各社が参入しますし、NHK8K放送もこの左旋で送信されます。
この左旋帯域を受信させる場合、パラボラ1台にテレビ1台の構成なら同軸ケーブル(俗に言うアンテナ線)で、お互いを繋いでパラボラの方向調整をすれば見ることが出来ます。
しかし、たとえば家中のテレビで左旋帯放送を見たい、となると途端にハードルが高くなります。と言うのも、今までのテレビ宅内配線は4K8K左偏電波を通す事ができないからです。これまでの宅内配線のテレビ受信機器は最大2.6GHzまでしか通しませんが左偏電波は3.2GHzまで使うので、家中のテレビ施設を3.2GHzに対応させなくてはなりません。場合によってはアンテナ線の張替も行わなくてはならないことも考えられます。
まだ他にも注意しないといけない点がありますが(ケーブルテレビ、光テレビで視聴する場合、漏洩・飛び込み電波妨害など)、ちょっと考えただけでもかなりの費用を覚悟しないといけないのです。
ただし、一部の視聴者の方には中間周波漏洩対策事業の一環として、国から受信設備改修工事費用一部負担の助成が受けられます。これにより改修費用の負担が軽減されることがあります。助成金を受けるには所定の条件をクリアしないといけないので、詳しくは当店にご相談ください。(当店は漏洩対策事業登録業者に登録予定です。)
4K8K放送受信をお考えの方、お気軽にご相談いただければ導入方法をご提案できますので、ぜひお声がけください。
店長:平野 修
電気、電気通信、テレビ受信の工事を行う個人業者です
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