四日市市の平野通信のブログ
2018年3月24日
「衛星放送が写らない」ブログに「80dB」と言う数字を書きました。これっていったい何でしょうか?。
これは電界強度という電波の強さを表す数字(単位)です。「dB」はデシベルと読みます。
音響や音楽機器に詳しい人なら聞いたことがある単位だと思います。電波を扱う私たちにとっても、切っても切れない単位です。
概念は結構ややこしいですが簡単に言うと、かけ算を足し算に、割り算をに引き算に、変えて計算を簡単にする魔法の単位、と言うことになります。
たとえば10×10は簡単に100と答えが出ますが、249.681×20.3219なんてすぐに答え出ません。電卓無きゃササッと計算できないですよね。249.681÷20.3219なんてのもすぐ計算できます?。
こういう「かけ算、割り算」を計算が簡単な「足し算、引き算」に変えて答えが変わらないようにしたのがこの「dB」です。
ホントはもう少しややこしいですが(電力換算や電圧換算)、メチャ簡単に言うと数字が20上がると電圧が10倍になる、と言うことです。つまり、60dBと言う単位が80dBに上がったと言うことは、実際の電波の強さが10倍になった、と言えます。
電界強度の世界では1μV(1Vの100万分の1)を0dBと規定しているので、60dBは1μVの1000倍で1mVになります。さらに60dB足して120dBになると1V(1μVの100万倍)と言うことになります。身近で言えば乾電池1本が1.5V、ボタン電池で1.2V位なので、それよりも少ない電圧と言ったところでしょうか。(厳密にはdBμVと書きます)タイトル出の「80dB」は厳密に「80dBμV(デシベルマイクロボルト)」と言い、電圧は10mVに相当します。
120dBなんてとても出せる数字では無いので(家庭用で使われるブースターで最大出力が95dB程度)、電波受信の世界では乾電池、ボタン電池1個に満たない電気を扱っているとても繊細な仕事なんです。
アンテナが55で受信して、ブースターで25足して、ケーブルで5くらい落ちて、6分配器で12くらい落ちて、テレビには60前後で入るかな、って計算しながら作業させてもらってます。
店長:平野 修
電気、電気通信、テレビ受信の工事を行う個人業者です
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