四日市市の平野通信のブログ
2018年4月30日
地上波デジタルテレビを受信するのに欠かせないUHFアンテナ。
一般には八木型アンテナと呼ばれる魚の骨のような形をした物が使われています。
最近ではデザインアンテナと呼ばれる平面型アンテナが流行ってきています。
この2つ、どう違うのでしょうか?。
デザインアンテナは確かにかっこいいし目立ちません。しかし受信感度が八木式に比べて低くなってしまいます。その理由は、アンテナの性能が八木式に比べて低い、のではなく、取り付ける位置が多くの場合「壁面」だからです。
デザインアンテナを選ぶ大きな要因は「アンテナを目立たせたくない」につきます。デザインアンテナと言えども、屋根上に設置すればやはり目立ってしまいます。ですから取付位置は大抵2階の外壁の高いところ、となります。電波の受信点強度は壁面より見通しのきく屋根上の方が高くなる傾向にあります。UHF電波のハイトパターンと言う性質で一概にその通りにならないこともありますが、「見通しがきく」というのは受信において大きな要素です。
したがって、デザインアンテナを取り付ける場合、送信点に近い強電界地域や中電界地域でも比較的見通しの良い所、と言う条件が付きます。また、強電界地域でも周りに高い建物が多いと受信出来ない事があります。
さらに、2方向からの受信(名古屋地区なら、瀬戸局と三重局もしくは岐阜局)する場合、外壁面の別々の方向にそれぞれデザインアンテナを付けてケーブルを一箇所にまとめた上で混合させる、と言う工事をしないといけません。つまり、外壁にアンテナケーブルが露出配線(もしくは塩ビ配管配線)されることになり、目立たない様にする、と言う当初の目的が崩れてしまいます。
要は事前の調査が欠かせない、と言うことです。
「デザインアンテナがお勧め」とか「デザインアンテナで施工します」等のキャッチフレーズを鵜呑みにせず、事前調査がきちっと出来る業者に依頼して下さい。もちろん当店も事前調査を専用測定器を使って行いますよ。
店長:平野 修
電気、電気通信、テレビ受信の工事を行う個人業者です
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