四日市市の平野通信のブログ
2018年3月25日
昨年9月にインターホンの修理をさせて頂いたお客様から、電気自動車の充電回路の事でご相談を頂きました。
「自宅の外壁に付いている防水コンセントを200Vにして、ネットで買った電気自動車用コンセントを取り付けて欲しい」とのことです。
ですがこのご要望にはお応えできません。外壁防水コンセントの回路はほとんど単独では配線されておらず、室内の回路につながっているため200Vに変更できないからです。仮に単独配線だとしてもVVFケーブル(電線)が1.6mmか2mmを使っているはずで電流容量が持ちません。(1.6mmだとアウト、2mmだとセーフですが余裕がありません。)
電気自動車充電回路の推奨は30A以上で使用電線は2.6mm以上となっているため、新しく回路を作らなくてはなりません。そのことをお伝えしてお見積をさせて頂くことになりました。
早速、現地にお邪魔して調査開始です。
まず配電盤の容量確認と取付ブレーカーのスペースを確認。パナソニック省スペース分電盤で子ブレーカーを取り付けるスペースもありました。配電盤が脱衣室にありバスルームの点検口から手の届く位置で増設ケーブルは難なく配線できそうです。
外部はチョコレート色の壁面で3.5mほどの高さから立ち下げ埋設で駐車場まで持って行き、アルミ製の柵の支柱にコンセントを取り付け、と言うことで見積もりして価格をご提示しました。旦那様は「埋設を私がやるからもう少し安く」と仰るので値引きと言うことになりました。(押し切られてしまいました。^_^;)
材料を用意して工事にかかります。
まず22mmのPF管(フレキシブルに曲げられる管、耐候品)を12mほど伸ばし、その中にVVF2.6mm3芯を入線します。その作業の間、旦那様が埋設の溝を掘っておられました。
お風呂場換気口の横に貫通穴を開け150mm角プルボックス(チョコ色)を取り付け、22mm塩ビ管(チョコ色)をボックスから土台までの長さに切り壁に取り付けます。
塩ビ管の中にVVFを通してバスルーム点検口経由で分電盤まで配線します。まだ電源には接続しません。
アルミ支柱の立ち上がりまでPF管を持って行き地面から20cmほどで切り、塩ビ管を繋いで50cmほどの高さにスイッチボックスを取り付け、その裏側に電気自動車用コンセントを取り付けます。
スイッチボックスには専用スイッチを付けON・OFFが出来るようにして各器具に結線をします。
配電盤に200V30Aのブレーカーを取り付け、2.6mmVVFの黒線・白線をを接続、赤線はアースにします。
すべて結線したらブレーカーをONにして、コンセントに200Vが来ているか、専用スイッチで正常にON・OFFするか確認し、最後にコーキングで防水処理をして作業終了。旦那様の埋設作業もその頃終了。お疲れ様です。
AM10時~12:30の作業でした。この日の午後納車と言うことで工事がギリ間に合った形です。
ご用命、誠にありがとうございました。またのお声がけをお待ちしております。
店長:平野 修
電気、電気通信、テレビ受信の工事を行う個人業者です
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