横浜市神奈川区のレイワーク合同会社一級建築士事務所のブログ
2026年5月14日
こんにちは。横浜エリアでホームインスペクションをしている一級建築士の野元です。
まもなく梅雨ですね。中古住宅を購入された方、これから検討されている方からよくご相談をいただくのが「ベランダの防水って、どこまで気にすればいい?」というご質問です。
ベランダは一年中、雨・紫外線・温度変化にさらされる場所。とくにFRP防水やウレタン防水は、表面のトップコートが10年前後で劣化サインを出し始めます。今回は、実際に私が中古住宅のインスペクションで見つけた「こうなったら補修を検討したい」というベランダ防水の劣化事例を2つ、写真付きでご紹介します。
事例①:FRPトップコートの縦クラック
写真をご覧ください。バルコニーの立ち上がり壁から床面にかけて、縦に1本ヒビが走っているのがわかりますか?
これはFRP防水のトップコート(一番表面の保護塗膜)が硬化収縮や紫外線劣化で割れてしまった状態です。この時点では「まだ防水層は無事」であることも多いのですが、放置するとヒビから雨水が浸み込み、内部のFRP層やさらに下地の合板まで傷めてしまいます。
補修の目安は、トップコートの再塗装で5〜10万円程度。下地まで傷んでから防水層ごと打ち直しになると、20〜30万円コースに跳ね上がります。早期発見がそのまま費用差になる典型例です。
事例②:防水層の膨れ・ひび割れ
こちらは別の物件で見つけたケース。マスキングテープを貼っている部分が、防水層が部分的に膨れて浮いている箇所です。
トップコートの塗りムラ・防水層の膨れ・微細なひび割れが同時に出ていて、防水の寿命が近づいているサインが複数重なっていました。膨れの中には水分や空気が入り込んでいることがあり、これが冬場の凍結膨張でさらにヒビを広げます。
このケースでは、お客様にお引渡し前に売主側で部分補修をしていただくようご提案しました。
ご自宅でできるセルフチェック
ご自宅のベランダ、こんなサインが出ていませんか?
床面に細いヒビが見える
表面の色がムラになっている
触ると粉っぽい(チョーキング現象)
部分的に膨らんで見える
ひとつでも当てはまれば、一度しっかり確認することをおすすめします。
横浜エリアの中古住宅は特に注意
横浜は海が近く塩害の影響を受けやすいエリア。さらに築20〜30年の戸建てが多い地域でもあるので、購入前のホームインスペクションで防水状態を見ておくと安心です。
ご相談・ご依頼はくらしのマーケットのページからお気軽にどうぞ。一級建築士が直接お伺いします。
店長:野元 京平
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