横浜市神奈川区のレイワーク合同会社一級建築士事務所のブログ
2026年4月24日
こんにちは。横浜でホームインスペクション(住宅診断)を行っている、レイワーク合同会社の野元です。
前回の記事で「次回は基礎(きそ)についてお話しします」と予告していましたので、今日はそのテーマです。中古住宅の購入を検討中の方からよくいただく質問に沿ってご紹介します。
よくある質問:「基礎のひび割れは、どこまで気にすべき?」
結論から言うと、ひび割れの"幅"と"向き"で判断が分かれます。一つずつ見ていきましょう。
気にしなくてよいひび割れ
コンクリートの性質上、ごく細いヘアクラック(幅0.3mm未満)は、ほとんどの住宅で見られます。施工後の収縮などが原因で、構造に影響しないケースが大半です。
注意が必要なひび割れ
一方で、次のような特徴があるひび割れは、専門家に一度確認してもらうことをおすすめします。
・幅0.5mm以上(目安:1円玉の厚みが約1.5mm)
・斜めに走っている
・基礎を貫通している(反対側からも同じ位置に見える)
・赤茶色の染み(錆汁)が出ている
特に錆汁は、内部の鉄筋が錆び始めているサインである可能性があり、放置すると爆裂(コンクリートが剥がれ落ちる現象)につながることもあります。
実際の検査で見つけた例(※末尾の写真をご覧ください)
過去に検査した築20年ほどの住宅で、斜めのひび割れとわずかな錆汁を確認したケースがありました。パッと見では目立たなかったのですが、近づいて幅を測ると0.5mmを超えていて、売主さんに補修履歴を確認したうえで、買主さんへリスクを説明しました。
ひび割れの幅は、クラックスケール(専用の目盛り)で測ります。「なんとなく大きい」ではなく、数字で記録しておくと、後日比較するときや売主さんとのやり取りのときに役立ちます。
横浜の住宅ならではの注意点
横浜は坂の多い街で、切土・盛土の地盤に建っている家も少なくありません。特に丘陵地の住宅は、地盤の微妙な動きで基礎にひび割れが出やすい傾向があります。「うちの家、坂の中腹なんだよな…」という方は、基礎まわりを一度チェックされると安心です。
まとめ
基礎のひび割れは、全部が危険というわけではないのですが、素人目で判断するのは難しいのも事実です。気になる症状を見つけたら、一度プロに見てもらうのが安心への近道です。
一級建築士の目線からホームインスペクションを行っていますので、ご検討の方はお気軽にご相談ください。
店長:野元 京平
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