戸田市の株式会社ストック建築事務所のブログ
2025年8月10日
一級建築士の牛山です。
この度、くらしのマーケットでの作業実績が1500件を突破しました。
ご依頼いただいた皆様、くらしのマーケット関係者の皆様、日々くらしのマーケットで素晴らしいサービスを提供している同志の皆様のおかげです。
いつもありがとうございます。
今日は、住宅診断をどのように活用されると良いかご紹介します。
1. 住宅診断とは何か
住宅診断(ホームインスペクション)とは、建物の構造や劣化状況、施工不備の有無などを第三者の専門家が客観的に確認するサービスです。
新築でも中古でも、購入前や引渡し前に行うことで、「知らずに建物の引き渡しを受けるリスク」を減らすことができます。
2. 住宅診断を行うべきタイミング
住宅診断は、次のような場面で特に有効です。
・新築引渡し前
施工ミスや仕上げ不良は、完成直後でも発見されることがあります。引渡し前に確認すれば、売主や施工会社に是正を求められます。
・中古住宅購入前
見た目がきれいでも、床下や屋根裏に劣化や雨漏れ跡が隠れている場合があります。契約前に確認しておくと安心です。
・既存住宅の定期点検
10年・20年と住み続ける中で、構造や設備に劣化が進みます。早期発見が補修コストの抑制につながります。
3. 現場でよく見つかる不具合事例
これまでの診断経験から、よく見つかる不具合の事例を挙げます。
・断熱材の欠落や施工不良
壁内は完成後に確認できませんが、屋根裏や床下で断熱材の隙間や落下が見つかることがあります。
・水回りまわりの隙間
キッチンや洗面台の配管まわりに隙間があると、虫の侵入や結露の原因になります。
・屋根裏の防火施工不備
可燃物が近くにあるのに断熱材やロックウールの施工が不十分なケースもあります。
・基礎や外壁のひび割れ
髪の毛程度の細いひびでも、場所や方向によっては構造や耐久性に影響します。
4. 診断で得られるメリット
・見えない部分の現状を知ることができる
・是正交渉や補修計画の材料になる
・将来の修繕計画や費用見積もりに役立つ
・安心して購入・入居できる
5. 専門家に依頼する際のポイント
・一級建築士など、建物構造に精通した資格者であること
・第三者性を保ち、施工や販売と利害関係がないこと
・屋根裏・床下など、実際に進入して確認するオプションの有無
・報告書の内容や写真枚数など、成果物の質
6. まとめ
住宅診断は、単なる「お守り」ではなく、
将来の大きな出費やトラブルを防ぐための投資です。
新築・中古を問わず、契約前や引渡し前にプロの目で建物を確認することで、安心感と交渉材料の両方が得られます。
住宅は人生で最も高い買い物のひとつ。
だからこそ、「見えない不安」を残さないために、住宅診断をうまく活用しましょう。
店長:牛山 友広
くらしのマーケットアワード(リフォーム部門) 2022金賞/2023銀賞/2024金賞 丁寧に住宅診断いたします
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