戸田市の株式会社ストック建築事務所のブログ
2024年1月26日
こんにちは!
建築士の牛山です。
住宅診断(ホームインスペクション)を1000件以上経験してきた中で、リフォームの訪問販売について思うところがあり、訪問販売の営業手口と、気を付けるポイントを、今回と次回の2回に渡ってお伝えいたします。
今回は屋根修理の訪問販売についてです。
「近所で屋根の工事をしている者ですが、お宅の屋根の釘が浮いていますよ」とか、「お宅の屋根が割れていますよ」などと突然訪問してくることがあります。
そして、「無料で点検するから、いますぐ屋根に登って確認させてください」ときます。
この時点ですぐに不安を覚えて屋根に見知らぬ人を上げることは、絶対にやめましょう。
軽微な不具合をことさらにあおって修理を促してきたり、より悪質なケースでは屋根の瓦をハンマーで割って、その写真を撮り、見せてきたりすることもあります。
一度屋根に上げてしまえば、そこは一般の人には見えない場所なので、悪事を働かれても確認のしようがないのです。
最初に訪問してきた時点で断ることができた方の家を、何度も診させていただいていますが、訪問販売で言われたような問題が実際に起きていたことはこれまで、ほとんどありません。
このような訪問販売への対策としては、まず、本当に近隣で工事を行っているのか、工事している場所の住所と家主の名前を聞いてみましょう。
この時点で、本当に工事をしていれば明確な答えが返ってくるはずです。
また、どんな写真を見せられても、慌てて屋根に登らせることだけは絶対に避けて、名刺を要求、連絡先を聞いてください。
悪質な訪問販売の傾向として、「名刺を置いてきてしまった」などと言って、素性を明かさないことが多くあります。
また、基本的には、突然の訪問でどのようなことを言われてもあまり気にしないで欲しいのですが、どうしても気になる場合は、ご自身で調べて手配した屋根工事業者や塗装工事業者、または住宅診断業者に調べてもらいましょう。
くらしのマーケットでは、屋根工事や塗装工事、住宅診断の業者を、口コミを見ながらたくさん調べられますので活用すると良いでしょう。
中には本当に近隣で工事をしていて、良かれと思って声をかけてくるケースもあるかもしれません。
全てを否定するつもりはありませんが、ほとんどの場合は、善意での声かけではなく、あくまで営業活動であるということを知っていると対策できますね。
なお、今回は屋根の訪問販売を中心にお話しましたが、外壁についても訪問販売で修理を促してくることがあります。
外壁であればご自身でも目視できるので騙されてしまうことは少ないのですが、外壁塗装の見積もりを出したいと言われても、その一社の見積もりのみで直ぐに契約してしまうことは避けましょう。
必ず、複数社から見積もりを取得することをお勧めします。
次回は、床下に関する訪問販売の手口と対策をお伝えいたします。
店長:牛山 友広
くらしのマーケットアワード2022 金賞 (リフォーム部門) 住宅に精通した一級建築士が丁寧に診断・報告します
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