戸田市の株式会社ストック建築事務所のブログ
2023年12月16日
こんにちは、建築士の牛山です。
住宅診断のタイミングについて、前回に引き続きお伝えします。
中古戸建の場合は、新築と同様に、他の住宅購入検討者に先を越されないようにすることと、住宅診断をしっかり行うことのバランスが難しいものとなります。
しかし、新築以上に中古住宅は建物に潜む大きな問題があることが多いため、可能な限り契約前に住宅診断を行うことが望まれます。
診断により建物の傾きやひどい雨漏れなど、欠陥がある住宅を早いタイミングで見極めることができます。
また、劣化の状況によっては、契約前に診断を行うことで、価格交渉に活用することもできるでしょう。
ただし、以前のブログでもお伝えした通り、特に気に入った住宅があるのに、住宅診断を待っている間に他の購入検討者が購入してしまうこともあり、難しいところ。
住宅との出会いは一期一会ですので、これは絶対契約したい!という建物や土地と出会った場合、住宅診断を待たずに購入意思を示す(契約する)という判断も十分あり得ます。なお、不動産取引の慣習として、買主はこの時点で手付金を支払うことになります。
その場合、後に行う住宅診断で大きな不具合が見つかったり、思った以上に改修費が掛かることが分かったら、買主が手付金を放棄することにより、損害賠償を追わずに一方的に契約を解除することが可能です。手付金はもったいないですが、どうしても契約したい!という建物があれば、先を越される前に契約する必要があるのです。
住宅診断を待たずして建物の状態が把握できるような知識をつければ、不具合がある住宅を購入してしまうリスクが減らせます。
ゴルフボールを持参して傾きが無いか確認したり、床下点検口を開けて、とりあえず床下を覗き込んでみるなど、専門家でなくてもできるセルフチェックの方法がありますので、次回以降のブログで、セルフチェックの方法をお伝えしていきます。
どうぞお楽しみに!
店長:牛山 友広
くらしのマーケットアワード2022 金賞 (リフォーム部門) 住宅に精通した一級建築士が丁寧に診断・報告します
<関東>
茨城県
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県