ディスク装置のデーター消去のお話

2019年12月18日

<div id="m#msg-a:r-8087659743582629900" class="mail-message expanded" style="font-size: 12.8px;"><div class="mail-message-header spacer" style="height: 90px;">
</div><div class="mail-message-content collapsible zoom-normal mail-show-images " style="overflow-wrap: break-word; width: 328px; margin: 16px 0px; user-select: auto;"><div class="clear"><div dir="ltr">過日12月6日に「<wbr>神奈川県庁で行政文書の管理に使われていたサーバーのハードディ<wbr>スク装置（HDD）が、<wbr>インターネットのオークションで転売され、<wbr>個人情報を含む大量のデーターが流出していたことが分かった。」<wbr>というニュースが飛び込んできました。

この事件には情報セキュリティ管理に関わる２つの大きな問題（<wbr>手落ち）があると思います。

ひとつは、情報セキュリティに関わる人的管理体制。ふたつめは、<wbr>ハードディスク装置のデーター消去の対する知識不足です。

★☆ ★☆★　ポイント！&nbsp; ★☆ ★☆★&nbsp; &nbsp;&nbsp;
<div>ここで、<wbr>ハードディスク装置のデーターをどの様に取り扱えば今回の事故を<wbr>未然に防げたのか？という点に対してお話します。

今回、神奈川県庁は富士通リースにHDDを出す前に、OS（<wbr>Windowsのような基本ソフト）<wbr>でデーター消去やフォーマットを実施したと発表していました。</div><div>しかし、実はOSでファイルを削除もしくはフォーマットしてもデーター本<wbr>体は消えていません。</div><div>
ファイルの削除やドライブのフォーマットは、<wbr>ファイルがディスク装置のどこにあるのかを知るための「<wbr>インデックス」と呼ばれる位置情報だけを削除します。

それによって、<wbr>OSは削除したファイルの位置情報がわからなくなり、<wbr>データーをアクセスできなくなるため、<wbr>あたかもファイルが削除されたかのように見えています。

ただ、この場合、<wbr>データー復旧ソフト等を使うとインデックスに関係なくファイルの<wbr>本体を検索して復旧させるため、<wbr>容易にデーターを復旧させてしまうことが可能となります。

では、<wbr>情報漏洩しないようにディスク装置を取り扱うにはどのようにすれ<wbr>ばよいのか？

OSレベルの削除やフォーマットではファイル（データー）<wbr>は消えないため、<wbr>０や１の連続パターンおよびランダムパターンをディスク装置の全<wbr>領域に対して上書きするデーター消去方法が有効となります。

勿論、この方式でも上書きパターンさえ解読すれば、<wbr>元に戻すことは技術的に可能ですが、<wbr>復旧ソフト等では簡単に元に戻すことは出来ません。

上記の上書消去でも心配な場合は、物理破壊処理といって、<wbr>ディスク装置を物理的に破壊する方法があります。また、<wbr>物理破壊には「磁気破壊」<wbr>という強力な磁気をディスク装置に浴びせて消去して使えなくする<wbr>方法も含まれます。

上書き消去に物理破壊まですると限りなく100％<wbr>に近い確率でデーター復旧は不可能になります。<wbr>殆どの大企業では物理破壊まで行っており、<wbr>私が担当していた金融機関では溶鉱炉で溶かしていました。<wbr>ここまですると高額になります。。。

個人情報の流出に関わる事故に関しては、<wbr>企業イメージの著しいダウンに直結し、<wbr>お客様からの信頼を失うことになりますので、<wbr>USBメモリやメールの取り扱いからはじまり、<wbr>パソコンやディスク装置の廃棄、情報セキュリティの管理に対し、<wbr>日頃からスタッフや社員の皆様に対しても認識を深めるようにする<wbr>ことが、今回のような事故を未然に防ぐことになると思います。

最後になりましたが、<wbr>当社では廃棄や再利用目的で引き取ったパソコンのディスク装置に<wbr>関しては、何れも必ずパターン上書き消去をしています（<wbr>お客様のご依頼で物理破壊も行っております）。また、<wbr>情報セキュリティの取り扱い管理に関わるアドバイスやショートセミナー等もおこなっておりますので、いつでもご用命ください。</div></div></div></div><div class="mail-message-footer spacer collapsible" style="height: 0px;"></div></div>

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