入間市の浄土真宗本願寺派超法寺のブログ
2022年1月22日
令和四年は新年早々、連日ご葬儀(通夜葬、一日葬、火葬式)のご縁をいただいています。今までコロナ禍の影響でしょうか、なかなかご依頼をいただけませんでした。
私は特別なスキルを持ってはいません。
ただ、少しでも皆さまの悲しみに寄り添い、浄土真宗のみ教えをしっかりと皆さまにお伝えすることしかないと勤めています。先日、葬儀へ参った際、「ご住職は本当に大きな声で力強く勤めてくださりありがたかった。」とお声掛けをいただきました。わたしにはごく普通のことだったのですが、伝わるのだなぁ、などと嬉しく感じました。
ほぼ故人さまの生前は存知あげないのです。またご宗家も初めましてですから、なかなか悲しみ、苦しみに寄り添うことは難しいのかも知れませんが、私も祖父母、伯父叔母、従兄弟をすでに見送ってきました。縁あればこそ出会えた、またその縁が深かかったからこそ身内となれた方々。その経験を通してのお味わいを語るほかはありません。
それでも伝わることもあるのでしょう。阿弥陀さまは、「必ず救う」という他力のご本願を仕上げられて、救うから任せてくれ!と日々喚び続けておられるのです。
私たちは、その声を聞いて、そのまま任せていくだけです。
しかしながら、人間は、自分が積み上げてきたものを頼りにしますから、なかなか阿弥陀のご本願を素直に受け止めることは難しいのです。
だからこそ、日頃からの仏法を聞くご縁に遇う機会が大事なのですね。恩師の先生は、ガ行の法則というものを聞かせてくださいます。
【我(ガ)を捨てて(ゲ)おかげに生きていく】
もちろん、おかげとは、阿弥陀さまの願いのままに生きていくことです。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏•••と、お念仏をお称えしながら生きていくのです。
呪文なんかじゃありませんよ。
南無阿弥陀仏は、【お前のことは助けてあるから心配するなよ】と、聞きなさいと法然聖人がおっしゃっています。
私を間違いなく救う!の願いこそが阿弥陀如来のはたらきです。
阿弥陀如来のご本願を受け止めれば、この私が絶望感など持つはずはございません。
だって、阿弥陀如来さまが私とこの悩み多い、苦しみの多い、思い通りにならない娑婆世界を二人三脚で、一緒に歩んでいてくださいますからね。
何も問題はないのですよ。
私らしく私を生きていけば良いのです。
私たちは、死ぬまでは死にませんから。
また、生き続けることはできません。必ず死にいく私だから。でも、死ぬまで、いや死んでも尚、阿弥陀如来さまが私とご一緒に歩んでいてくださるのですね。
是非、一日も早く阿弥陀如来さまのご本願に遇わせていただきましょう。
私も毎日苦悩と共に生きています。しょっちゅうやらかしています。
皆さまから許されて何とか生きることを継続させていただいています。勿体ないことですね。
南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏、南無阿弥陀仏
店長:末田雅裕
浄土真宗本願寺派(西本願寺)のお坊さんが皆さまの悲しみに寄り添うお手伝いをさせていただきます。ご用命ください。
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