横浜市港北区のperiPLUSのブログ
2025年4月2日
新年から春は乗り換えでキャッシュバックが多くなる季節。光回線もそうです。
今回のお客様は1月下旬に契約、昨日工事で、工事担当者は「1時間くらいで繋がるようになりますからー」と帰って行ってしまったものの、待てど暮らせど繋がらぬ、問い合わせても埒が明かぬ、とのことで当方にご依頼と相成りました。
前夜帰宅途中に「あの、明日の午前中ってお願い出来ますでしょうか?」とメッセージがあり、軽く状況をヒアリングの上、お住いもお近くでしたので翌朝お伺いするお約束に。
ご本人はお仕事でご家族がご対応とのことでしたが「書類一式用意しておいていただければ大丈夫ですよー」と安請け合いする当店店主。
いざお邪魔して早速接続を確認してみたところ、確かにこれじゃ繋がらないな、という状況でした。
・光ONUのステータスランプは白の全点灯。ただし筐体に大きく貼られた「本機はリユース品です」のステッカーがちょっと店主を不安にさせます。
・別途取り付けられた無線LANルーターはインターネット接続なしのアラート色でランプ点灯。こちらは今回新品を購入されたとのこと。
では、ということで店主のノートPCをONU、ルーターそれぞれに接続してみると、どちらもまっさらな「何も設定されていない」状態でした。ユーザーIDなどは一切登録されておらず、それどころか、管理画面に一度もログインした形跡すらなし。
工事担当者は何をもって「接続完了」として帰って行ったのか。
普段ならこれはこれで好都合、最初から設定していけば良いのですが、今回はここで問題が発生。
ドコモ光は「回線提供はdocomoだけど、プロバイダは別の会社」という変則契約が可能で、今回もコレでした。
これはヨドバシカメラやビックカメラなど、キャッシュバックが大きい量販店で良く使われる手法です。
ですが、問題はプロバイダの接続情報が記載された「登録完了通知」がないのです。
今回のプロバイダの場合は「ご契約内容確認書」という、通常なら工事の2週間くらい前には青い封筒で届いているべきものです。
仕方ないので、
・確実にドコモの契約が有効に行われていて、プロバイダが仮称P社であること
を確認するところから始め、
・P社の場合のユーザー情報の取得方法を検索。
それに則って「お仕事中のご契約者様ご本人」の携帯へ飛ぶSMSを逐一お知らせいただきながら1項目ずつデータを拾い出す、というなかなか回りくどい方法でユーザーID、パスワードなどを再設定しながら進めてゆきました。
ID、パスワードが手に入ったところでまずはONUにPC直結、いわゆるPPPoEで接続を試みます。
一度全ての機器の電源を切り、IPアドレスが開放されるのも待ちます。これに10分程度かかります。
再起動後、接続確認ツールを使い、まず「NTT東日本のフレッツサービス」に接続できていることを確認。
次に「NTTドコモ」への接続。通信経路に問題ないことを確認。
最後にプロバイダである仮称P社に接続認証を要求し、問題なくパーミッションを取れることを確認。
…ここまで2時間近くかかりました。
その後はサクサクと進み、
・無線LANルーターをONU経由でインターネット接続するための設定
を行って、ここでやっとお客様のノートPCをインターネットに接続するところまで進みました。
その後はこれまで以前のルーターを経由して接続されていたプリンタを新しいルーター経由で接続されるように設定を行い、テストプリントが正常に行われることを確認。
スマートフォンやタブレットが同様に新ルーター経由で外線に出られることを確認。
といったところで作業完了、約3時間の作業となりました。
正直、今回のお仕事がお客様にとって、そして私にとっても高いのか安いのか、我ながらなんとも言えないのですが、何はともあれ「ちゃんとお請けした仕事を全う出来た」ことはブログに書いておいても良いかな、と思いまして、はい。
ただ、この後ちょっとオチがありまして、以前のルーターに接続されていたのはPCとプリンタだけではなく、テレビもだったようで、「テレビでYoutubeやNetflix」が見られない、とのご連絡。
普段使えていると忘れがちですが、乗り換えだけでなくお引越しなどでも回線が切り替わると影響はあちこちに及びます。
「他にネットに繋いでいるものはありますか?」という聞き方の前に、思いつく機器はチェックリストをつくって確認していただくべきだな、と思う店主でした。
なお、出張設定の場合、2台目以降の機器の設定費は1台目より大幅に安くなります。あれもこれも、とまとめてご依頼いただければ一気に設定してしまいますので、オススメです。
店長:菊地 潤
元パソコン誌記者がパソコン・スマホのわからないことを解決します。
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