大田区の出張着付専門店のブログ
2025年1月7日
昨年2024年元旦に起きた能登半島地震。
ご予約いただいていたお客様から、
珠洲市にいて、帰れないのでキャンセルお願いします、とメッセージがあり、キャンセルになりました。
ご実家に帰省中に地震にあったのかな、大丈夫かしら?と思いながら時が経ち、
そのお客様のことは忘れかけていました。
が、そのお客様から
今年こそは昨年のリベンジで着物を着たいので、お願いします、とまたご予約くださいました。
今朝、お伺いしてお話を聞くと
マスコミ関係にお勤めの若いお客様でした。
能登半島地震発生の1時間後にはもう出発されて、取材に当たっていたそうです。
会社内の恒例では、仕事始めの日には着物を着て挨拶回りをするが、地震の後なので自粛しようということになったそうです。
そりゃあ そうでしょう。
キャンセルは当たり前です。
お客様にお着付けしながら、
取材の過酷さをお聞きしました。
生き埋めになっているのに
何もできない。。。
この仕事に就いて10年になるけど
今までで一番辛い現場でした。
と静かに話すお客様の目には涙がありました。
私も思わず手が止まって
お客様の目を見つめて
言葉に詰まりました。
そして、話は成人式当日朝に
突然もぬけの殻で逃げたハレノヒの事件の話へ。
あの時も取材に行きました。
みんな号泣してあれは本当に可哀想だった。
着せてあげたい と思っても
被害者が多すぎて
どうすることもできなかった。
本当に可哀想だった。
と熱くお話しされていました。
心がある言葉を発せられるお客様です。
ご自身の心のケアはどうされてるの?
と聞くと
職場のみんなでケアし合ってる感じかな、
やっぱり気持ちが1番わかるのは
一緒に現場で動いている人たちだから
きっと素晴らしいジャーナリストになられますね!
と思わず声が出ました。
本を出版することになったら
出版記念の日は
ぜひお着物を着てくださいね。
そして、私にお着付けさせてください!
2人で笑って未来のお約束をして(笑)
お支度完了です。
お客様と心が通うサービス。
感動のリレー
いつも心掛けていることですが
サービスで心が通ったかはわかりませんが、お客様と心が通った今朝でした。
そろそろお着物から解放される時間かな。
二日間、お着物でお仕事。
疲れないわけは無いだろうけど
いいお仕事ができていたら
とても嬉しいな。
一年越しでご依頼いただいた心に残るお客様でした。
帯のお写真を1枚撮らせていただきましたが、ブログ掲載の許可をいただくのを忘れてしまったので、お写真は無しです。
残念。。。
店長:長谷川 智子
普段着からフォーマルまで、楽で、お客様が一番美しく見えるお着付けで、晴れの日をお楽しみください♪
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