神戸市兵庫区の着付け屋しおりのブログ
2025年11月5日
【わたしと“和”のこと②】
“勝手に”身近だった、和のある子ども時代
香川で育った私のまわりには、
気づけばいつも「和」がありました。
近くに住む祖母は着物やお茶が好きで、
家でお茶会を開いたりしていました。
岡山の祖父母はお琴と尺八の先生。
二人で出ていた演奏会の光景は、今でも鮮明に覚えています。
祖母の実家が呉服屋さんだったこともあり
家には着物がずらり。
小学2年生のある日、突然祖母に連れられ——
日舞がスタート。
祖母のお茶会に、着物で参加することもありました。
日舞のお稽古も、お茶会で着物を着ることも、
自分で「やりたい!」と思った記憶はないけれど、
和はいつも身近に、自然にそこにありました。
今思えば、
幼少期に触れていた“和”の記憶は、
気づかないうちに私の中に根を張り、
潜在意識の奥で静かに眠っていたのかもしれません。
20代は、花嫁衣装や留袖を扱う仕事をしていたけれど、
当時の私はまだ“和”を自分ごとには感じられていませんでした。
でもこないだふと思い出したんです。
28歳の頃、バーで上司に
「いつか、和の文化にたずさわる仕事がしたい」って。
話していたことを。
その時はただただ漠然とだったけど、
自分の本能レベルでは感じていたのかも…
私自身がそうだったように、
幼い頃にふれた“和”の記憶って、
何年たっても、ふとした瞬間に目を覚ますことがある。
だからこそ、
子どもたちや思春期の子に“和”を伝える機会を
もっと日常の中に作っていきたいと思っています。
いまの子どもたちは、着物にふれる機会がとても少ない。
今の子供たちのおばあちゃん世代ですら、着物を着ている人はほんのわずかだから
イベントの日だけじゃなくて、
“日常の中の和”を体験できる機会をつくってあげたい。
たとえば——
幼児に五感で着物を纏ってもらったり、
高校の授業で浴衣の着付けを教えてみたり。
着物を通して、日本文化を伝えていけたらいいなと思っています。
幼少期や思春期に伝えるからこその“意味”が、きっとあると思ってます。
和の記憶って、不思議。
何年たっても、心の奥にちゃんと残ってる。
今回もなっがい想いを読んでいただきありがとうございました。
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店長:瀬﨑沙織
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