福岡市博多区のPC/Mac修理/設定/指導パソコンヘルパーのブログ
2025年10月10日
今回は、福岡市内にお住まいの学生さんからのご相談事例をご紹介します。
オンライン試験中に突然、パソコン画面上に「あなたのPCはウィルスに感染している可能性があります」という警告画面が表示され、「スキャンを開始してください」と誘導されるトラブルが発生したとのことでした。試験中ということもあり慌ててその画面を閉じようとすると、テスト画面まで消えてしまい、再受験もできなくなる可能性があるため「助けてほしい」とのご依頼でした。
現地で確認したところ、その警告画面は「ウィルスに感染しているように見せかけた詐欺広告サイト」によるものでした。いわゆる“偽ウィルス警告”と呼ばれるもので、ユーザーに不安を与え、不要なセキュリティソフトを購入させたり、個人情報を入力させたりする目的で作られています。
実際にその通知の発信元を調査すると、ブラウザの通知機能を悪用して表示されていることが判明しました。不要な通知元をブロック設定することで、該当のポップアップ画面は表示されなくなりました。念のため、正規のウィルス対策ソフトでフルスキャンを実施しましたが、ウィルスの感染は確認されませんでした。その後、学生さんから「試験も無事に受けられた」とご連絡をいただき、私も安心しました。
■ 最近増えている「偽ウィルス警告」被害に注意
最近では、「あなたのパソコンはウィルスに感染しています」「今すぐ修復が必要です」といった警告が突然表示されるトラブルが非常に増えています。これらは実際のウィルス感染ではなく、“詐欺サイト”による偽の警告メッセージです。このような画面では、「スキャンを開始」「修復する」「今すぐ連絡」といったボタンをクリックさせようとしたり、画面に記載された電話番号に電話をかけるよう促したりします。中には、電話口で「サポート契約」や「ウィルス除去費用」として数万円を請求されるケースもあります。
■ 絶対にしてはいけないこと
1. 表示されたボタンをクリックしないこと
クリックすると、悪意のあるソフトをインストールさせられたり、個人情報を入力するよう誘導される危険があります。
2. 表示されている電話番号にかけないこと
詐欺グループに直接つながり、クレジットカード情報や住所を聞き出される可能性があります。
3. クレジットカード決済をしないこと
「有料のウィルス除去ソフト」などを装って支払いを要求される場合がありますが、実際は偽の請求です。カード情報を盗まれる危険があります。
■ 正しい対処法
1. 落ち着いて、画面を閉じる
まずは慌てずにブラウザを終了させましょう。どうしても閉じられない場合は、タスクマネージャー(Ctrl+Shift+Esc)を使って強制終了します。
2. 通知の発信元をブロックする
ブラウザ設定から「通知」項目を開き、怪しいサイトの通知を削除・ブロックしてください。
3. 正規のウィルス対策ソフトでスキャン
Windows Defenderや市販のセキュリティソフトを使ってスキャンを行い、感染がないか確認します。
店長:萩尾 康次
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