宗像市の松永エンジニアリングファームのブログ
2023年2月19日
東芝縦型洗濯機、AW-7DE2(W)、電源入らずでお伺いしてきました。
お客様にお話を聞くまでは、多分基板が電気的に故障していて部品交換が必要だろうと考えていました。東芝の7kgタイプで基板交換は余りなく、珍しいなぁくらいでした。
現場到着、早速試しに電源ボタンを押してみますが全く反応しません。念のために、コンセントの電圧もチェックします。交流の99-100ボルト出ていて正常です。
ご主人様にお話を聞くと、子供さんとふざけていて洗濯機の電源ボタン辺りに「ヒジ打ち」をお見舞いしたらしいです。w
電気的な不良ではないらしいが、逆に衝撃で破損してなければいいなと思いつつコントロールパネルを分解していきます。
隠しネジを1本外して、コントロールパネルを横にスライドすると部品が外れます。これを無理して外そうとするとプラスチック部を破損してしまいますので(ご自分でやる方は)ご注意ください。
コントロールパネルを正面、裏面、横面と注意深く観察します。だんだん構造的なものが頭の中に入ってきました。
私たちは全メーカー、全機種の洗濯機を修理しますので、分解するにしても、故障診断をするにしてもほぼ初めてのことが多いです。
ですので、分解しながら構造を覚えていって、再組立てする時にはまるで動画を逆再生するように組み立てていきます。
コントロールパネルの構造が頭に入ったところで、横面から観察しつつ「電源入ボタン」を押してみます。
構造的な「電源入ボタン」は押せるのですが、基板上に配置された電気的なボタンが押せていません。
よくよく観察してみると、「ヒジ打ち」の衝撃で基板の位置がずれてしまって電気的ボタンを押す突起部が届いていない、合わせて基板上のコネクタが1個抜けかけています。
これが原因ですね。原因が分かったところで基板を分解し、所定の位置に戻し、コネクタ差し直して再組立てです。
コントロールパネルまで全て組み立てなおして試運転に入ります。試運転完了、良好です。
部品が壊れていなくてよかったです。部品交換になると日にちも掛かりますし、何より部品代が掛かってしまいます。
7kgタイプでも基板は1万円弱するかもしれません。皆さんも洗濯機周りではあまりふざけない様ご注意です。松永
店長:松永 貢
国内メーカーすべてのエアコン、洗濯機に対応します。宜しくお願い致します。
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