東芝店舗用エアコン、MMY-MAP4504H1、ガス漏れ修理

2022年12月31日

先日、東芝店舗用エアコン、MMY-MAP4504H1、ガス漏れ修理の現場がありました。今回は少し反省点もありブログを書きます。
暮れも押し迫ったころ、いつもご利用頂いている病院の営繕の方から電話がありました。病棟のまあまあ広いエリアの10台くらいのエアコンの暖房が効かないとのことでした。実はその何日か前にやはり電話で「リモコンに霜取り表示が出っぱなし」とのお話が来ていました。「暖房は室外機に霜が付くので、そのタイミング」とお答えし、お話はそのままになっていました。
その際に少し説明したのが、ガス不足になっていると霜が付きやすくなり「霜取り」が頻繁に、長い時間表示されることもある、でした。
どうも、これが原因だったようです。その後の経緯として、東芝系の業者さんが点検した結果は室外機からのガス漏れの可能性でした。ただ、漏れ箇所までは特定できておらず、年末の忙しい時期でもあり修理が延びていたそうです。そんな時、職員さんや患者さんから寒いとのお話が出始め、急遽ウチに再度の依頼が来ました。
サービスマンに行ってもらい、まず漏れ箇所を探しました。確かに室外機から漏れているようです。余談ですが、このような時はまず油汚れを探します。冷媒ガスが噴き出す際に潤滑油も一緒に出て来るからです。油汚れがひどいガス配管（太い配管）が怪しいと予想しましたが、結果は予想とは反対側で液管（細い配管）側のフレアナット緩みでした。この細管は細いと言っても5分管で直径が16mm程あり結構太いです。従ってフレア加工部の変形・劣化はあまり想定しておらず増し締め作業で完了させました。←ココが反省点です。（少し専門的ですので、ググってみて下さい）
増し締め作業後、真空引き、（規定量）ガスチャージ、試運転、と順調に進めていきました。この分だと昼前には完了して床屋に行けるなと思いながら、私は部屋内で温度測定、相方は室外機で機械の様子見をしていました。
そんな時、相方から電話があり「配管が破裂した!!」とのこと。慌てて室外機のところに行き確認すると、細管がフレアナットからスポッと抜けていました。抜けるときは結構なガスが噴出したはずで、それを「破裂!!」と思わず言ったのでしょう。
細管のフレア部を観察するとフレアが伸び切って変形しフレアナットから抜け落ちた状態でした。
恐らく竣工時にフレア加工が不完全な状態で10年間なんとか動いていたが、ここにきてとうとう故障に至ったと推測しました。病院の営繕の方に事情を説明し、作業を一からやり直しでした。フレアの不良個所を切り捨てますので、配管延長のために溶接作業も加わりました。振り返ってみると結構大変な一日になりました。（涙）松永

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