宗像市の松永エンジニアリングファームのブログ
2021年9月15日
先日、小倉南区K様宅の日立エアコンの冷房不良を調査行い、今日はその修理日でした。
先日、最初エアコンを点検した際、室内機のファンは回っていて風は出ていました。ただ、室内機の空気の入口/出口の温度差が全く付いていません。室外機の配管を観察しても、全く結露がなく冷房している様子が全く見られませんでした。(不覚にもこの時、ファンの動きだけを見て、圧縮機が動いていないことを見落としていました)
とりあえずガス不足を想定し、車に戻ってR32ガスの追加チャージの段取りを取りお客様宅に戻りました。ベランダに出て、さてガスチャージに取り掛かろうとした時、室外ファンがずっーと回り続けているのに気づきました。確か室内機はリモコンOFFのはずで、当然、圧縮機も動いていません。なのに、何故か室外機ファンは回り続けています。初めてのケースだったのでメーカーに情報を求め、「圧縮機OH(オーバーヒート)サーミスタが働いている」ということが分かりました。圧縮機は動いていないのに、サーミスタ値だけが何故か110℃くらいの値を示していました。これは安全装置の誤動作です。これでは圧縮機は動かず、冷えるはずがありません。
メーカーに部品を注文し、今日はその部品交換の日でした。無事部品交換が終わり、試運転開始、リモコンONで室外機ファン、室内ファンが回り始め、次に圧縮機が起動しました。室内ファンは速度を上げて風量が増えていきます。そのうちに冷気が吹き出し始めました。やっと、息がつけたという感じでホッとしました。温度測定、入口25℃/出口12.5℃、家庭用のエアコンは温度差が10℃付けば普通OKを出します。温度差12.5℃ですので上等です。誤診断をしてガス追加しなくて良かったです。ガスは量を入れれば良いってものではありません。
後かたずけをして、報告書を書いて、お客様に説明し現場を出ました。
店長:松永 貢
国内メーカーすべてのエアコン、洗濯機に対応します。宜しくお願い致します。
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