宗像市の松永エンジニアリングファームのブログ
2022年12月2日
今日は大変珍しい故障に当たりました。今まで長年洗濯機の修理にたずさわって来ましたが、初めて洗濯機のブレーカー落ち(漏電)を調査しました。お伺いするまでは半信半疑でしたが、到着後お客様からお話しを聞いて、私自身も実際にスイッチをOn してブレーカーが作動するのを確認しました。ある意味感動でした。
今までエアコンとか他の機械でブレーカー落ちは何度も経験しましたが、洗濯機では実は初体験でした。
でも冷静に考えると、ブレーカーが落ちてくれて実は良かったんですよ。そうでないと、洗濯機に触った人間の体を電気が伝わって感電してしまします。汗
と、感動している暇はなく、原因を突きとめなければなりません。
洗濯機のプラグの2枚ある歯のうち1枚に絶縁測定器、俗にいうメガテスター、のアース側を接続し、反対側にプローブを当てながら、どの部品が漏電を引き起こしているか一つ一つ調べていきます。
と、簡単に言いましたが、実は気の遠くなる作業です。この機種のメイン基板には多分20 本くらいのコネクターが刺さっていました。
つまりは、20 個のモーターとか他の部品が基板にぶら下がっているということです。それを一つ外してはメガーをチェックし、また一つ外しては、と良否判定を行っていきます。
結果、全てのコネクターを外しても絶縁は悪いまま様子は変わらずです。
もしかして原因究明できなかった?いいえ、コネクターを全部外しても絶縁が悪いままということは、つまり基板自体(内部で)絶縁不良を起こしているということです。
最近の基板はインバーター回路があったり、半導体が多用されていますので、内部で回路ショートすることは稀にあります。恐らくこれが原因でしょう。今回は修理費が高額になるのと、年式が10 年ものでしたので買い替えになりましたが、大変いい勉強をしました。松永
店長:松永 貢
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