江東区の本堂写真館のブログ
2018年10月13日
わたしが子どものころよく遊んだ神社には、大きな岩があります。
地元の言い伝えによると、昔鬼がいて村人を困らせたので、その大きな岩が鬼を懲らしめて、
もう悪いことはしないという約束に岩に鬼の手形を残させたそうです。
その言い伝えが今の県名の由来にもなっているそうです。
鬼の手は、さぞ大きくてごつごつしていろいろ悪さを働くのに使われたことでしょう。
話は変わって、先日七五三の撮影が数件ありました。
あまりにも子どもたちがかわいいので、思わずほっぺたに触ったらふっくらとぷにょぷにょしていました。
私の子どもたちが小さかった頃もこうだったんだなと思うと、ため息のようなものが出てきました。
当時は当たり前なことなので特に意識はしていませんでした。
撮影の合間にお姉ちゃんと弟が手をつないでじゃれあっていました。
その手は、見るからに小さくてきれいで柔らかくてちょっと湿っていました。
この小さな手が、いろんなものに触れてたり、何かを作ったりして、
様々なものを吸収して大きくなっていくんだなと思うと、知らず知らずのうちに手を撮っていました。
ふと自分の手を見つめると、大きくて節々がごつごつしてかさかさして子どもの手とは別ものでした。
そもそも比較することは、ナンセンスかもしれませんが。でも違いすぎる。
大人だから長く生きてる分、さまざまなことが刻まれている手なのでしょう、きっと。
体験、経験、常識、習俗、習わし、言い伝え、家庭、親戚、社会、環境etc・・・これらに囲まれて大きくなってきました。
そして当たり前のように自分や家族や社会がよくなると信じてました。
当然私の手もこれらを吸収しているはずです。
ちょっと想像してみました。
秋田のナマハゲは、大人がお面をかぶって子どもたちを怖がらせて言うこときかせる。
すると大人って鬼なのかもしれない。
もとをたどると自分を取り囲んでいるものは、もしかすると鬼の元?
大人の手は鬼の手か?
すると村人を困らせたり、悪さをするのだろうか?
そんなことはありえないよ、絶対ありえない!
でもどこまでありえないって言い切れるのかなか?
自信がないなぁぁ。。
すると子どもはなんだろう?悪魔、いやいやちがう。
神?きっとそうかも。その手は神の手か。
だから桃太郎や金太郎が悪いやつらを退治するのかな。
子どもの柔らかくぷにょぷにょした手。
何ものにもとらわれていないすがすがしく真っ新な手にそれだけのパワーがあるに違いない。
そうか、神の手なんだ!!
こんな妄想をしていたらあっという間に時間がきて撮影終了。
とても素晴らしい経験をさせていただき、子どたちとご両親に感謝の気持ちがわいてきました。
神に触れ合うチャンスをいただいて、なんと申し上げたらいいか。
言葉が見つかりません。
撮影のたびにいろいろな発見があり心が洗われていくようです。
これからも、いろんな発見をしていきたいと思います。
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