横浜市泉区のテクノカワシマ合同会社のブログ
2021年12月12日
いつからかプライベートのときまで作業服を着て出掛けるようになり、全く着ない洋服が何年も衣装ケースの中で眠っている今日この頃です。
●エアコン移設時の注意点について
一般的なルームエアコンの設計耐用年数は10年となっております。
使用期間が極端に少ない場合を除き、年数が経過した機器の移設は費用対効果が見込めず、弊社としてはあまりおすすめすることができかねます。
移設作業時の負担がきっかけで故障したり、移設後の機器の寿命が僅かな場合がございます。
また、部品の供給が終了していて修理不可になることもございます。
万が一の故障の際は販売店の長期保証期間が残っている場合を除き、保証対象外となります。
使用されている冷媒ガスが旧規格のものだったり、経年劣化で熱交換器が目詰まりしている場合は消費電力量が多くなり、電気料金が割高になることもございます。
移設よりも新規機器の購入に費用を回した方が長く安心して使用できる場合がございますので、事前にご検討いただくことをおすすめいたします。
以下は構造面での注意事項になります。
室内機と室外機の中には熱交換器が有り、冷媒管(太い銅管と細い銅管の2本)で繋いで冷媒ガスを循環させています。
室内機の背面には熱交換器から2本の補助配管が出ており、取り付けの際はそれに冷媒管を接続しています。
既設機器の再利用を目的とした取り外し作業の際は、ポンプダウン(配管内の冷媒ガスを室外機内に回収)して閉じ込め、冷媒管を外します。
そのため、引越等で電気が停止されておりますとポンプダウン作業ができず、移設先で規定量の冷媒ガスを入れ直すことになり、費用も13,000円以上追加となります。
機器の能力が大きいほど冷媒ガスの充填量が多くなり、費用も割高となります。
中古で購入された機器の設置で冷媒ガスが抜けている場合も同様の費用が生じます。
移設元や移設先で電気が停止されている場合は発電機を用意して対処することが可能ですが、延長コードを用いて他から電源を確保する場合は電圧降下により機器でエラーが起こり、運転ができない場合がございます。
200V用の機器の場合は更に対応が困難になり、対処費用が割高になります。
一方、過去に何度か移設を行った機器は室内機の補助配管がねじれている場合がございます。
補助配管が大きくねじれている場合は溶接による補修または配管の交換か、フレアユニオンという接続部材の使用を要します。
お引越で新居に運ばれてきた機器で室内機の補助配管が根元で切断されていたり、室外機の冷媒ガスが全て抜けていることもしばしば有り、補修不可の場合や修理費用が新品よりも高額になる場合は廃棄となることがございます。
状態を確認せずに補助配管がねじれていたり、潰れていたまま設置して使用しますと、運転時に異音が発生して能力が低下したり、最悪の場合は室外機のコンプレッサーが故障して短期間で買い替えになる場合がございます。
その際は移設費用が無駄になり、その他に撤去処分費用、新規設置費用を要します。
高所作業や隠蔽配管作業等が伴う場合はその都度追加費用が生じます。
比較的使用期間が少なく、程度が良い機器でしたら移設の際のトラブルが少ないかと存じます。
中古機器を購入して設置する場合も移設と同様になりますので注意が必要です。
取付作業についてご不明な点やご希望等がございましたら、お気軽にお問い合わせください。
店長:川嶋寛之
有資格者による安心・安全なサービスをご提供いたします。親切・丁寧に作業いたします。
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