品川区の株式会社グラッドスタジオのブログ
2022年5月14日
基礎のひび割れと一口に言っても、いくつか種類があります。
今回は新築におけるひび割れです。
基礎の立ち上がり部分に見られるひび割れには、タテひびとヨコひびがあります。
タテひびは、主に基礎に応力が加わり割れたと思われるものです。
場合によっては、地震の影響も考えられるでしょうし、地盤もしくは建物荷重が影響したものかもしれません。
次にヨコひびです。
新築の場合、構造的なひび割れがヨコに割れるのいうのはほとんどありません。
しかし、新築でもヨコひびはあるのです。
それは、コンクリートの水分に何かあったようなひび割れです。
よく観察すると、明らかにタテひびとは違ったひび割れなのです。
これは、ある程度の数多くのひび割れを見た目経験がないと気付きません。
私は、基礎にひび割れがあった時、どのような原因なのか可能性をいくつか挙げるようにしています。
あまり知識のないインスペクターだと、ひび割れの大きさだけは教えてもらえますが、その原因は分からないとする場合は多いでしょう。
もちろん、インスペクションでは明確な原因は分かりません。
しかし、単に分からないとするのか、いつくかの可能性をあげて分からないとするのか違いがあります。
ご依頼者様は、素人のため単にひび割れの大きさを伝えられて、分からないと伝えられても不安が残るだけです。
インスペクションの役割は、基本的に第三の立場で事実を報告するだけと言われますが、私はそれだけではいけないと思っています。
私は可能性を挙げた上で分からないということもありますが、はじめから分からないというようなことは極力避けたいと思っています。
インスペクターにとって見解や考えを明確に示すことは、ある意味リスクがあります。
そのリスクを避け、事実だけを伝えて、あとは分からないとすることは、ある意味楽でしょう。
私は、ひび割れについて、なるべく自分の見解をお伝えできるようにしたいと思っております。
今回は、基礎の立ち上がり部分のことですが、基礎の底盤にもひび割れは入ります。
そんな時でも可能性をご説明しております。
店長:細谷 健一
【機械を使って耐震性が分かる住宅診断】 住宅検査実績1300件以上 【住宅設計の経験21年以上の一級建築士】
<関東>
埼玉県
千葉県
東京都
神奈川県