能登半島地震について

2024年1月3日

新年明けましておめでとうございます。

令和6年元日に能登半島で大きな地震がありました。建築士としてもとても心が痛む想いです。


今回の大地震でも分かるように地震は何度も繰り返し来ます。
熊本地震の時もはじめの地震で終わりと思い、荷物を取りに戻ったところに、大きな地震が来て建物が倒壊し亡くなられた方もいます。

建物の耐震性を判断する数値として新築では「品確法の耐震等級1」や耐震診断では「耐震診断の評点1.0」があり、この数値は大地震が起きた時に人命だけは守りましょうとされている数値といえます。

1度っきりの大地震であればこの考えに当てはまるかもしれませんが、今回のように強い地震が何度も繰り返されるようだと最低限人命を守れるとは限りませんし、大きな地震が繰り返されれば建物の耐震性も低下していきます。

たとえ、倒壊を免れたとしても、今後その家に安心して住み続けられる耐震性のある家なのか、見た目だけでは建築士も分かりません。

被災建築物応急危険度判定という資格もありますが、これはその家に住み続けられるかを判定しているものではありません。

では、どうしたら今後住み続けてもいい家かどうか判断ができるのか？

ひとつの方法として、微動探査というものがあります。
微動探査は、機械を用いて体では感じない微動を計測して耐震性があるかどうかを測定するものとなります。

当社は、この微動探査に今後力を入れていきたいと思っています。
耐震診断は、通常2000年より古い建物が対象となる診断であり、新築や築浅の物件では耐震診断をしても意味がないものです。

この微動探査は、新築・中古を問わず耐震性を確認できるというものです。

また、工事中に測定することで設計で見込んだ耐震性が発揮されているか確認できるものです。

こちらのサービスは、インスペクション専門会社では行なっていないものなので、今後、インスペクションと微動探査をセットで行ない見えない部分も安心していただけるようなことを予定しています。

詳しくは、またご案内をしていきます。

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