品川区の株式会社グラッドスタジオのブログ
2021年10月2日
新築の検査をしていると、基礎に0.5mm以上のひび割れがあったり、屋根に雨染みがあったりします。
基礎のひび割れは、なぜひび割れてしまったのかその可能性はお伝えできますが、特定することは難しいところです。
雨染みの場合は、建築途中で染みてしまうこともあり、新築では明らかに濡れているようなことはほとんどありませんが、検査日の前後にあまり雨が降っていなかったら分かりません。
検査後に報告をしていると、不動産業者などは、瑕疵保険が10年ついているので大丈夫ですという話をします。(当然ですが)
しかし、本当でしょうか?
人は保険という言葉に安心してしまう傾向がありますが、何から何まで保険が下りるわけではありません。
少し大きなひび割れがあっても保険は下りないでしょう。
また、屋根面が少し濡れていても室内まで影響がなければ、保険はおりない可能性もあります。
瑕疵保険は各社保険適用の範囲を定めています。
私はすべて把握しているわけではありますが、多少のひび割れがあっても保険適用にはならないと思います。
瑕疵保険は、構造に関することと防水に関することの保証です。
また大地震は保証の適用外でしょうし、地盤は適用外ですから、構造に関しては大地震でもなく地盤でもなく建物が10年以内に歪んでくるというのは余程のレアケースではないかと思っています。
防水に関しても、生活に支障が出るほどでないと保険は下りないのではないかと思います。
よって、瑕疵保険に入っているから安心という言葉を鵜呑みにせず、どんな事象が出てきたら保険適用になるのかしっかりと把握しておく必要があると思っています。
店長:細谷 健一
【東京発・欠陥住宅撲滅に情熱を燃やす住宅診断】 診断実績1600件以上 【住宅設計の経験21年以上の一級建築士】
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