品川区の株式会社グラッドスタジオのブログ
2022年4月15日
床下にホールダウン金物というものが取り付いています。
これは、基礎コンクリートと柱を緊結する金物です。
この金物のかぶり厚さが不足しているものがありました。
鉄筋コンクリートには鉄筋が入っているのですが、かぶり厚さとは、鉄筋とコンクリート表面までの距離をかぶり厚さといいます。
基礎の立ち上がりは4センチ必要です。
要はコンクリート表面から鉄筋が近いと劣化しやすいということで規程されています。
ホールダウン金物は鉄筋ではありませんが、ホールダウン金物にかぶり厚さがないと耐力低下の懸念があります。
私は、そのようなことがあった場合は必ず指摘しています。
こういう指摘が出たときはインスペクションをした意味があると思います。
新築のインスペクションって、何を指摘するか、インスペクターによって本当に異なると思います。
細かい傷や汚れを探すということでなく、いかに専門家として指摘ができるかが重要です。
新築インスペクションは、細かい欠陥はよくありますが、大きな欠陥が出てくるととは稀です。
もし、細かい指摘を見逃しても、何ら問題ないようなこともあるでしょう。
新築をいいことに指摘はほとんどありませんでしたというインスペクターはいると思う。
いかに指摘を挙げられるかにこだわるインスペクターでありたい。
店長:細谷 健一
【東京発・欠陥住宅撲滅に情熱を燃やす住宅診断】 診断実績1600件以上 【住宅設計の経験21年以上の一級建築士】
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