国分寺市のきもの縁(ゆかり)のブログ
2025年5月28日
【そっと寄り添う着付けをめざして】
私たち着付け師の仕事は、「ただ着せること」ではありません。
先日、ある学びの場でこんな問いかけがありました。
「着付けをするとき、手元ばかりに意識が向いていませんか?」
その言葉にハッとさせられました。
お一人おひとりの気持ちに耳を傾け、その日を心地よく、安心して過ごしていただけるようお手伝いすること。
それこそが、着付け師として本当に大切な役割なのだと、あらためて気づかされたのです。
私が今学んでいるのは、「妊婦さんや授乳中の方への、やさしい着付け」。
体に負担をかけない着付け技術はもちろん、「心に寄り添う姿勢」も大切にしています。
お客様が身にまとう着物や帯の文様・色合いには、それぞれ意味や願いが込められています。
「桜は“新しい始まり”を表す文様。大切な門出の日を、そっと包み込んでくれます」
「若葉色は“新たなスタート”の象徴。新緑の季節、五月の風景にぴったりですね」
そんなふうに、文様や色に込められた想いをお客様への応援メッセージとしてお届けできたら──
それは着物だからこそできる、素敵なエールのかたちだと思うのです。
これからも、着物に込められた“想い”を大切にしながら、
お客様の大切な一日が、さらに心に残る一日になるよう、
そっと寄り添う着付けを目指していきたいと思います。
店長:若林美音子
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