伊東市のれすぱいと伊豆高原のブログ
2019年1月26日
今日の養生訓は「凡ての食、淡泊なる物を好むべし。肥濃油膩の物多く食ふべからず」です。味の濃い物や脂っこいものを避けなさいという意味ですが、年をとってくると自然にそうなってくるもんです。人類としては日本人も欧米人も全く同じDNAを持っていますが、人間も自然の一部ですから、何十万年もの年月が経過するうちに、地域ごとの環境特性によって身体もその地域に適応していきます。適応できなければ絶滅するしかありません。肌や髪の毛の色などは外見からわかりやすい特徴ですが、当然中身(内蔵)も地域差が大きくでてきます。日本人は近代まで、牛乳やヨーグルト等の乳製品を摂る習慣がなく、牛肉も一般的ではありませんでした。その為か乳製品を消化する酵素が少ない人も多く、 欧米と比較すると牛乳を飲むとお腹を壊す人が圧倒的に多いそうです。
私は2006年に大阪から東京へ引っ越してきました。その後の十数年は中国の上海と東京の間を行ったり来たりしていましたが、最初、東京に出てきた時には、全ての食べ物の味が濃いのに驚きました。関西風のうどん屋さんでもそうですし、カップ麺さえ味が濃いのです。それが2,3年経過すると気にならなくなりました。では逆に関西に行くと味が薄く感じるのかと思いましたが、そんなことは無く、懐かしい美味しさとして感じるのです。それはなぜなのかは不明ですが、とにかく人間を独立した生き物として考えるのではなく、環境とセットで考えなければなりません。先祖伝来生きてきた環境のなかで採れる食物を摂るべきではないでしょうか。地産地消というのは経済的な話ではなくて、健康法なのでしょう。
但し人間は思うよりはるかに適応力が高いようで、中央アフリカから出てきた人類の祖先は何百万年もかかったにせよ、体のつくりを微妙に変えながら、環境に適応し発展してきたのです。ただし大きな環境の変化に適応するには、気の遠くなるような時間が必要ですから、海外移住や国内移住でさえ、水が合わずに断念することもあります。若いうちなら、それでも何とか適応できるかもしれませんが、年を重ねてくると変化に適応できなくなり、下手をすると体調を崩すことになります。
話がだんだん大きくなってきましたが、ついでももっと未来のことを考えてみると、もし、このまま人類の増え続けるとすれば、早晩資源の枯渇は目に見えています。革命的なエネルギーが開発されない限り、人類に未来はありません。残すは宇宙のみという事で、宇宙開発が再び活気づいているようですが、空気と水と食料さえあれば、人間は宇宙空間、他の惑星で存続する事が可能なのでしょうか。なかなか難しい話ですが、今の所はちょっと難しいようです。ただしテクロノジーによる人体改造、強制的に進化させるとで可能になるという理論もでてきているようですが、それは人類といえるのかどうかはわかりませんね。どちらにしても私の歳では、そんな未来を見る事はできなさそうですが。(^^)
※写真は多摩動物公園の美しい蝶(タテハモドキ)
店長:阿木一浩
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