伊東市のれすぱいと伊豆高原のブログ
2019年1月11日
今日の養生訓はまずこの原文から
「養生の術は、先ず我が身をそこなふ物を去べし。身をそこなうものは内欲と外邪なり。」
だいたいの意味は、養生法とは最初に自分の身体を損なうものを排除することから始める必要がある。身体を損なうものとは、欲望と外からくる邪気である。という感じでしょうか。
まずは自分の欲望と外部の邪気を排除することから始める。新たに何かをするのではなくて、しないようにするということですね。心のダイエットみたいなものでしょうか。東洋医学の考え方がベースにあるので、現代のように、心と身体というのを分けて考える傾向にはなく、当然のように、心と体を一体として考えていたことが良くわかります。
では欲についてですが、仏教では代表的な欲として五欲があげられています。食欲、財欲、色欲、名誉欲、睡眠欲ということですが、全て過ぎたるは猶及ばざるが如しで、とことん追い求めると、ろくなことがないということは、歴史が証明しています。つまり身を亡ぼすということになるのです。当たり前のことですが、その加減がわからず、突き進んでしまう事も多いですが、そんな時にこの益軒先生の言葉を思い出して、自制したいものです。
それでは、外からくる邪とは何か。こちらは東洋医学的では"六淫"と分類されています。
風邪、寒邪、暑邪、湿邪、燥邪、熱邪(火邪)の6つになりますが、だいたい漢字を見ればわかる通り天候の変化によるものですが、流れとしてはだいたいこのように病気になっていくようです。
まず欲望に平静を失い心のバランスを崩しているところに、外部から暑さ、寒さなどの「邪」がやってきます。普通それほど影響を受ける程でもないレベルであっても心の平衡が崩れているために、自然治癒力が低下しています。その為、ちょっとしたきっかけで体調を崩してしまうようになるのです、そこで我に返って落ち着いて考えてみれば、わかる事なのですが、欲望に目がくらんでいると、そんな身体の悲鳴も聞きとることもできず、さらに頑張ってしまうことになり、気が付いたら後戻りできないところまで来てしまった・・・というのが良くあるようです。
私もいくらでも思いつく事があります。例えば若いころ、強くなりたいと思って、必死で体を鍛えた時期がありますが、やりすぎて体を壊しました。しかも3回も。バカですね。自分の心をコントロールするのは本当に難しいです。
外邪はどうしようもありませんが、内欲は自分の心の問題ですので、なんとか手綱を締めていきたいと思っています。(^^)
店長:阿木一浩
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