着付け師・着付け講師として20年。着付け技術は幾人ものプロの先達者に学び、その中から、一番いい技術
を習得し、また自分の経験も加味して、お客様が、楽でより美しく輝いてくださる着付けを提供します。外
国で、また国内でも外国人への着付けも行ってきています。
お着付けしている人数は1年間で100人近くです。そのほとんどの皆様が「お子様を抱っこしたり、追っかけ
たりしていても一日着崩れもなく、苦しくもなく、気持ち良く過ごせました。」「夜着物を着替えるのに、脱
ぐのが勿体無いとさえ思いました。」
という感想をお聞きしています。
着付師という仕事の楽しみ、やりがいは、着物の手触り、日本文化を繋いでいく喜びももちろんありますけ
れど、それ以上に嬉しいのは、着付けを終わって、お客様の笑顔を拝見する時です。
着物は特別に人を綺麗にします。その素敵で綺麗な姿に私自身うっとりさせられ、お客様の嬉しい笑顔に
さらに嬉しさが増してきます。
そして、その日のお喜びのお裾分けをいただきながら、おいとま致します。
お会いするのは、当日が初めてですが、それまでにメッセージのやり取りですでにお客様とは信頼関係も
できています。
そんなことで、多分私の中では、単に依頼を受けたお客様から、親しみを感じるお客様へと、気持ち
も変わっているのです。
数年経っても名前を見ると、当時のことが思い出されます。
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こんな私が着付け以外に力を入れていることが以下のようなことです。
もしお時間ありましたら目を通してくださいませ。
箪笥の中に眠っている着物を甦らせるための着物整理帖を使ったコンサルも開始しました。これは、「着物っていいわね」と思う人は大勢いるけれど、着物についての知識、例えば着物には種類によって格があり、着ていく場所によって格に合わせた着物が必要であり、その着物の種類の名前などもわからないという人が10人中7~8人で残りの2割前後の方しかわからない状況ではないかと思います。
そんな中、箪笥の中に祖母や母からの着物がいっぱいあってもどうしようもなく、結局リサイクル業者へただ同然でお渡ししてしまう事になってしまっているのが、現在の着物事情だと思われます。
そこに着物の知識や思い出の価値を付けてあげて、次世代に受け継いでいってもらい、着物に楽しむ人をもっと増やしてもらいたいのです。
着物はエコの最たるもので、何度も縫い直しが効きます。1反の長い布地から8枚の長方形に分け、縫い合わせた物が一枚の着物になっています。昔の着物はサイズが合わないとそっぽ向くのではなく、昔のだからこそ、丁寧に作られたいい品物、今では作り手がいなくなってしまっているような貴重な物への出会いも期待しながら、着物を身近に引き寄せてもらいたいと思っています。
更に、エコの面からのご提案として、普段殆ど着物に縁がない人でも着物を着る機会に、通過儀礼という人生の節目節目に行われる式がありますが、例えば結婚式、入園、入学、卒園、卒業、七五三祝い等、洋服だとその時の流行、月日が遠くなると体型の変化等々で新しく新調しなければならなくなるのに対して、訪問着一枚あれば、づーっと同じ着物を着続ける事が出来るのです。そしてそれは、洋服より一段と華やかさ、上品さをかもしだしているのです。
そんな良さをもっと多くの人に気づいてもらいたい。そのためにも着物整理帖の活用を進めていくと同時に、今着たい人たちへ、着付けをしてあげる事での応援エールを送っていきたい。
着物に携わること、すなわち和文化着物を後世まで繋げていくこと、そこに着物整理帖があり、着物セミナーを開催し、着付け教室もやりつつも、着物を着たい人への出張着付けも大きな意味を持っているのです。
お着付けして差し上げる方へ、着付けの技術は当然として、着物への愛もお裾分けしていきたいと思っています。
4.85
(48)
出張着付け
¥12,000