春日部市のオークスケア合同会社のブログ
2021年2月20日
先日エアコンのお掃除でお伺いしたのですが、施工後にルーバーが上に上がらなくなる不具合がありました。
古いエアコンになると様々なパーツが劣化しています。
中には樹脂部分などはほんのちょっと力を加えただけでボロっと折れてしまうケースもあります。
ルーバーを動かすモーターも劣化してくるのですが、元々上下ルーバーに付いている左右ルーバーが一部外れていた為、ルーバーを閉じようとするたびにそれが引っ掛かり過負荷状態になっていました。
劣化状態にあったルーバーのモーターをお掃除のために手で動かすことによって、モーター内部に異常が発生しました。
ナショナル製の古いエアコンでしたが幸い同じ型番のモーターがネット上で見つかったので、こちらを取り寄せて後日交換、ヒンジが折れていた為に固定出来ずブラブラになっていた左右ルーバーもアルミテープを使って補修をし、正常に動作出来るようになりました。
不具合を起こしたモーターはこちらで回収させていただいたのですが、果たしてどのような劣化状態にあったのか検証すべく、分解してみました。
分解していくと、こんな棒がポロッと。
歯車の軸の一本のようです。
この時点ではまだ土台にくっついている状態だったのですが、更に全分解している過程でポロッと土台から外れました。
一応、元々刺さっていた位置に刺し直すととりあえず固定はされます。
全分解したところ。
この後元に戻していったのですが、先程抜けた軸だけ微妙にグラつく為、中央の歯車から若干の隙間が出来ています。
この為、動力をルーバーが刺さっている1番上の歯車まで伝え切ることができず、空回りしていたようです。
これ以外にも自分が経験したケースでは、中の歯車のうちギザギザの1枚が欠けていた為に空回りしてしまう、という不具合も過去にはありました。
歯一枚の欠け、1mmにも満たない僅かなズレ、たったこれだけでモーターは不具合を起こしてしまいます。
ルーバーを手で動かすときはくれぐれも慎重に、古いエアコンなどは出来れば極力負荷をかけないように作業したいものです。
店長:折笠 純一
大手清掃会社で役職経験あり、第二種電気工事士資格有、日本エアコン・ハウスクリーニング協会所属、温和な性格の店長です!
<関東>
茨城県
栃木県
埼玉県
千葉県