渋谷区の株式会社トシ・ランドスケープのブログ
2022年7月25日
みどり豊かな集合型マンションの植栽管理に関する
中長期計画提案のお手伝いをしております。
近年、30年以上の築年数のマンション様から今後の植栽管理に関する
中長期の計画案の立案に関するご相談を多くいただいています。
竣工当時まだサイズも小さく、密度も低かった植栽も大きく成長していくにつれて、
管理コストの増大や、樹木の腐れ、傷みなど様々な問題が発生していきます。
今回の写真はその立案の中の一例ですが、
高木のケヤキ1本とクスノキ2本がお互いに大きくなった事で樹形(木の形)が窮屈そうになっています。
その為、左右のクスノキを伐採をして間引くことで、
真ん中のケヤキをのびのびと育てていく案を合成イメージで表現しています。
左右のクスノキを間引いた後、
無理に剪定を行わないで育成管理を行ったケヤキの数年後のイメージになります。
樹木の本数が多いと必然的にコストも増大していきます。
合わせて樹木がたくさんないと、みどりが足りなく景観的に寂しくなってしまうイメージをお持ちの方も多いと思いますが、このように、混みあっていた樹木を間引き、そして残した樹木を適切に管理することで、コストの軽減だけでなく景観の向上という両方のメリットを享受することが可能になります。
その際には、樹木医のような樹木の健康状態や
今度の育成した後のイメージを持った専門家による判断が重要になります。
街中では、コストや手間を減らすために、無残に枝葉を払われ(強剪定)、不健全な状態の樹木を多く見かけることがあり、そのような管理に一石を投じることが出来ればと思います。
管理組合の皆様にとっては、間引いた後にどのようになっていくのに不安だったが、
合成イメージで大変わかりやすく住人の皆様とも共有しやすいと大変好評をいただきました。
1つとして同じ植栽環境、景観ではないマンションの植栽ですので
問題点や今後の課題の抽出、合意形成にもお時間はかかりますが、
また今後数十年後のお住まいの方の為にも少しでもお力になれればと思います。
よろしくお願いいたします。
店長:中村雅俊
個人邸の庭木の手入れ、マンションの植栽管理を、丁寧な仕事とわかりやすい説明を心がけています
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