渋谷区の株式会社トシ・ランドスケープのブログ
2019年7月6日
マンション外構植栽の樹種の選び方についてご紹介いたします。
新しく建物を建てる時に、設計士さんや造園・エクステリア屋さんは、
流行りの樹木として良く植栽されるものを選びがちです。
今回ご相談頂いた案件では
・シマトネリコ
・プリペット(シルバープリペット)
というどちらも数年前から良く植栽に使用される樹種でした。
建物竣工後5年前後でいかがでしょうか。
植栽スペースに収まりきらず歩道の方まで枝葉が張り出てしまい、
私も一見してなんの樹種が植栽されているのか確認できない状況でした。
では何故このような状況になってしまうのでしょうか?
・植栽時に数年後どのような雰囲気に育つのか建築施工側が施主様に
イメージをお伝えできていなかった。
・管理するご予算が無く放任状態になってしまった。
・樹種の選択が良くなかった。
などが原因として挙げられると思います。
植栽スペースや植栽管理計画を考えて植栽しないと、
数年で手がつけられない大きさになってしまいます。
上記樹種も植栽当初はサラサラした涼やかな雰囲気でお客様ウケはとても良く
まさかこんなに育つとは思わなかったという事も多いと思います。
お客様からも樹木に求めるものを明確にされると、
よりプロの造園業者さんから適切なアドバイスを得られると思います。
・目隠し(生垣上に樹木を育てたい、大きく密度を濃く育ててほしい)
・日陰、木陰(通行の障害にはなってほしくないが夏場などは日陰を提供してほしい)
・緑空間がある事での癒し、潤い、安らぎ等。
・建物の価値を高める修景物
など樹木、植物には様々な機能性があります。
今回はお客様の方でどの程度管理頂けるか(植栽メンテナンス費用面など)、
植栽環境などをヒアリングさせて頂き、
・常緑ヤマボウシ
・ビンカマジョール
に植え替えをさせて頂きました。
・夏場の急激な乾燥防止
・建物への泥ハネでの汚れの軽減
・美観向上
の為にバーク堆肥にてマルチング(地面への敷きならし)をしています。
※バーク堆肥によるマルチングのイメージ
建物の完成当初の見た目も非常に重要かと思いますが、
その後何十年と管理していった時のイメージをお客様と共有できるように
造園、植栽のプロとして提案をしていく必要を改めて感じました。
マンションや個人邸の植栽管理、メンテナンスも同様です。
イメージがないまま管理を続けてしまうと、
作業を行う造園業者、植木屋さんのやりやすい様、手間がかからない様に管理をされてしまい
お客様、管理組合様等が本当に求めていらっしゃるイメージとかけ離れた管理がされてしまいます。
ご予算も重要な要素となりますので、そのご予算の中でいかにイメージに沿って
無駄のない質の高い管理を出来るのか、イメージの擦り合わせが重要です。
ぜひ植栽をお選びいただく際には数年先のイメージをもって
お客様に合った植栽をお選びください。
Toshi Landscape inc.
株式会社トシ・ランドスケープ
店長:中村雅俊
個人邸の庭木の手入れ、マンションの植栽管理を、丁寧な仕事とわかりやすい説明を心がけています
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