壊れたエアコンは自分で取り外しできる？注意すべきリスクと取り外し手順

目次

1. 1）壊れたエアコンを取り外す前に注意したい3つのこと
2. 　1-1）取り外し作業には破損のリスクがある
3. 　1-2）プロに再取り付け依頼ができなくなる可能性がある
4. 　1-3）家電リサイクル法により粗大ごみとしての処分ができない
5. 2）壊れたエアコンの取り外し手順
6. 　2-1）用意するもの
7. 　2-2）【取り外す前に】エアコンのポンプダウン
8. 　2-3）壊れたエアコンの取り外し手順
9. 3）危険が多いエアコンの取り外し作業は、プロにおまかせ！

ライター：たかおみきよ
コンテンツ制作全般に携わるフリーランス。私生活では、小学生男児のママ。
家事と仕事の両立に奮闘しながら、快適な生活と人生を模索中！

1）壊れたエアコンを取り外す前に注意したい3つのこと

壊れてしまったエアコンは、修理する際や処分する際に、一旦取り外さなくてはならない場面がありますよね。

しかし、取り外しにはリスクが伴いますので、ご自身で作業可能かどうか、一度よく検討してから作業する必要があります

1-1）取り外し作業には破損のリスクがある

エアコンの取り外し作業を力づくで行うと、本体を破損させたり、本体が付いている室内の壁を傷つけたりする可能性があります。

特に室外機の取り外し作業では、配管の内部に溜まっているガスに空気が加わり、破裂するほど大きな破損につながることもあります。

たとえ壊れたエアコンとはいえ、こういった破損はケガにもつながる可能性はもちろん、賃貸物件の場合、原状回復が難しくなることも考えられます。

破損や事故のないよう、適切な方法で丁寧に取り外しましょう。

1-2）プロに再取り付け依頼ができなくなる可能性がある

壊れたエアコンであっても、修理をすれば、まだ使える可能性もあります。

その理由は、エアコンは室内外機共に、見た目だけでは故障を確認できないケースもあり、「故障していた場合の責任が明確にできない」ためです。

修理して再度使用する予定があるのであれば、修理から再度の取り付けまで依頼できる事業者に相談するといいでしょう。

1-3）家電リサイクル法により粗大ごみとしての処分ができない

エアコンは、家電リサイクル法の対象となる電化機器なので、一般的な粗大ごみと一緒に処分することができません。

家電リサイクル法は、対象の電化製品を処分する際、廃棄物を減らすために、まだ使える部品や材料をリサイクルしなけないという法律です。

製品のメーカーごとに定められた料金を支払い、購入店や指定場所に引き取ってもらう必要があります。

買い替えであれば新しいエアコンの購入店に相談できますが、壊れたエアコンの処分のみ行う場合は、購入店を思い出すことから始めましょう。

2）壊れたエアコンの取り外し手順

壊れたエアコンの取り外し作業は、大きくわけて、「ポンプダウン」という作業と「本体取り外し」の作業に分けることができます。

多くの工程がありますので、実際に機械の取り扱いを専門に行ったことがある方でないかぎりは、複雑で難しい作業に感じるでしょう。

危険も伴うため、不慣れな方は無理せずにプロに依頼することをおすすめします。

2-1）用意するもの

• 軍手（作業中の手を保護するため）
• モンキーレンチ
• 六角レンチ
• ケーブルカッター
• パテ

2-2）【取り外す前に】エアコンのポンプダウン

エアコンを取り外す前には、室内機の内部に溜まった冷たいガス（冷媒フロン）を室外機に回収する「ポンプダウン」という作業をする必要があります。

事前にエアコンの構造についての専門知識の無い方にとっては、ここが最も難しい作業になります。

壊れたエアコンの状態によっては、このポンプダウンの作業が行えない場合もありますので、その場合もプロに相談した方が良いでしょう。

1. エアコンの「冷房」を2～3分間、強制運転する
2. 室外機のカバーを外し、モンキーレンチで細い配管のバルブキャップを外す
3. 六角レンチでバルブキャップの穴を回し、細い管のバルブを締める
4. モンキーレンチで、室外機内部にある太い配管のバルブキャップを外す
5. 六角レンチでバルブキャップの穴を回し、太い配管のバルブを締める
6. エアコンの運転を停止する

※ポンプダウンの際の強制冷房の運転のさせ方や、推奨される稼働時間は、その機種によって異なりますので、必ず取り扱い説明書を確認してから作業を行ってください。
※作業を誤ると室外機が破裂する可能性もあるため、十分注意して作業を行ってください。

2-3）壊れたエアコンの取り外し手順

1. 室内機のコンセントを抜く
2. 室外機の配管についているナットをモンキーレンチで回し、配管を外す
3. ケーブルカッターで、室外機側の配線コードを切断する
4. 室内機側の配管についているナットをモンキーレンチで回し、配管を外す
5. 室内機を上に持ち上げて、取り外す

※配線コードの切断は、感電の恐れがある作業です。濡れた手や周囲の水分に注意し、作業しましょう。
※室内機、室外機共に、本体はとても重いことから、落下に十分注意してください。

また、エアコンを取り外した後も、その他に必要な作業があります。例えば、エアコンの穴をパテでふさぐ作業です。

もちろんプロに依頼した場合は、そこまでが依頼範囲となりますが、個人で取り外した場合、自分で作業しなければなりません。

さらに、取り外したエアコンを再度利用する場合は、適切な梱包作業も必要でしょう。

このような作業を専門的な知識なしでおこなうと、故障や破損の原因となりますので、ご自身で行えるのかどうかはよく検討してみましょう。

3）危険が多いエアコンの取り外し作業は、プロにおまかせ！

電化製品の取り外し作業は一見簡単そうに思えるかもしれませんがエアコンは数ある家電の中でも取り外し作業が難しいといわれています。

エアコン本体も重量があることや、ポンプダウンに破損のリスクがあることなど、取り外し作業には危険が伴いますので、無理は禁物です。

1人で作業しなければいけない場合や、電気周りの作業に慣れていない場合には、安全のためにもプロに任せましょう。

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