シニアはつらつ!半数が「若者に負けないスキルある」20〜30代「シニアからスキル学びたい」が過半数

2024.1.22 更新

写真を楽しむ老夫婦 近年、シニアが豊かな経験やスキルを生かして活躍する姿を多く目にするようになりました。 そこで、くらしのマーケットでは、シニアのスキル活用に関する実態についてアンケート調査を実施しました。

※本調査においてシニアは65歳以上と定義します。

目次

  1. 調査結果概要
  2. 調査1:どのくらいの頻度で家族・親戚以外のシニアと話す機会がありますか?
  3. 調査2:シニアが持つ技術や経験・知識について学ぶ機会が欲しいと思いますか?
  4. 調査3:仕事や趣味で培った技術や経験・知識で「これは若者にも負けない」というものはありますか?
  5. 調査4:その技術や経験・知識は現在活用できていますか?
  6. 調査5:技術や経験・知識をどのように活用していますか?

■調査結果概要

  • 若い年代ほどシニアとの対話機会が少ない
  • 若い年代ほどシニアからスキルを習得する機会を求めている
  • シニアの半数が「若者に負けないスキルがある」と回答
  • 一方、「若者に負けないスキルがある」シニアの4人に1人が「スキルを活用したいができていない」。理由は「需要があるのかわからない」「なんとなくきっかけがない」が最多
  • スキルを活用できているシニアのうち「600万円以上」の収入を得ている人も

調査1:どのくらいの頻度で家族・親戚以外のシニアと話す機会がありますか?

年代が若くなるにつれ、シニアとの対話機会は減少する傾向が見られました。20〜30代においては半数近い44.5%の人が「月1回以下」と回答しました。

調査結果1

調査2:シニアが持つ技術や経験・知識について学ぶ機会が欲しいと思いますか?

20〜30代の意欲が最も高く、5人に1人は「とても学びたい」と回答。

「どちらかと言えば学びたい」も含めると過半数を占める結果となりました。若い年代ほどシニアとの接点が少ない一方で、シニアからスキルを学ぶ機会を欲していることが読み取れます。

調査結果2

「学びたい」と回答した人に具体的に学びたいことを聞いたところ、仕事における専門技術のほか、社内での振る舞い方や部下の育て方といった人間関係にまつわるもの、家事や育児など生活の知恵などが多く挙げられました。

●シニアから学びたい理由や学びたいこと(一部抜粋)

  • 経験豊富な方々から、それぞれの経験談など現在とは違う仕事の仕方等、基礎的な技術の積み重ねからなる仕事に興味があります。(50代・男性)
  • 昔ながらの家庭料理、掃除術、その土地の昔から今の歴史。(30代・女性)
  • 掃除や料理など今の流行と昔からの知恵を融合させて、合理的で効率よく家事を行いたいと思うので。(30代・女性)
  • この年になると、母親がしていた家事について、今更ですが習っておけば良かったなと思うことが多くあります。例えば魚のおろし方、魚ツミレの作り方、らっきょう漬物、梅酒等。(50代・女性)
  • 不動産投資や株などの専門分野についてのアドバイスの他、人間関係について経験者の意見も欲しい。(40代・男性)
  • IT時代以前の、現在と異なる仕事のやり方を知りたい。それによって変わるもの変わらないもの、本質が見えてくると思うので。(50代・男性)

調査3:(65歳以上)仕事や趣味で培った技術や経験・知識で「これは若者にも負けない」というものはありますか?

約半数の49.3%のシニアが「ある」と回答しました。

また、「わからない」が31.0%となっており、自身のスキルがどのくらい役に立つものか推しはかれないものの、何かしらのスキルはあるとするシニアも多いようです。

調査結果3

若者に負けないスキルが「ある」と回答した人に具体的な内容を聞いたところ、「掃除」や「料理」などの生活にまつわるものから、「プログラミング」「グラフィックデザイン」といった一見シニアには習得が難しそうな最先端スキルまで幅広い特技が挙がりました。

●自身が持っているスキルについて(一部抜粋)

  • 広い知識に基づいた話術、韓国とベトナムについての知識、人脈など(70代以上・女性)
  • 会席料理(70代以上・女性)
  • 一級管工事設備設備士資格保有(70代以上・男性)
  • プログラミング(60代後半・男性)
  • 布地裁断技術(60代後半・男性)
  • 健康・美容に関する経験と知識(60代後半・女性)
  • グラフィックデザイン(60代後半・男性)
  • 絵画、似顔絵など(70代以上・女性)
  • 掃除と草刈り等の作業(60代後半・男性)
  • 英語、ドイツ語(60代後半・女性)

調査4:(若者に負けないスキルが「ある」と回答した人)その技術や経験・知識は現在活用できていますか?

過半数の57.1%が「活用できている」と回答。
一方で、4人に1人は「活用したいができていない」と回答しました。

活用ができていない理由として、「健康上の問題がある」「初期投資金がない」といった止むを得ない事情も見受けられた一方、「需要があるのかがわからない」「なんとなくきっかけがない」という理由が最も多いことが分かりました。

特別な事情がないままスキルを十分活用できていない人が多いことがうかがえます。

調査結果4

調査5:(スキルを「活用できている」と回答したシニア)技術や経験・知識をどのように活用していますか?

最も多かったのは「会社・組織に所属して収入を得ている」(45.0%)、続いて「個人で収入を得ている」(20.0%)となりました。

また、「ボランティア」や「自給自足」など、収入としてではなく、彩りある人生の一助としてスキルを活用している人も一定数いるようです。

調査結果5

続いて、スキルの活用によって年間どのくらいの収入を得ているかを聞いたところ、収入を得ている人で最も多かったのは「200万円以上300万円未満」となりました。中には「600万円以上」の収入を得ている人もいました。

「きっかけがない」「需要があるかわからない」という理由でスキルを活用していない人は、まず試してみることで思わぬ収入や彩りある暮らしを手に入れられるかもしれません。

調査結果6

■調査概要

調査タイトル :「スキルの活用」に関するアンケート調査
調査対象 :「くらしのマーケット」会員の883名
調査期間 :2021年1月8日~1月15日
調査方法 :インターネット調査
調査主体 :みんなのマーケット株式会社

<報道関係者お問い合せ先>

みんなのマーケット マーケティング本部
Email: marketing@curama.jp

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