セメント瓦屋根ってどんな特徴があるの？

屋根瓦には、大きく分けて3種類あります。
陶製の和瓦、セメント瓦、ガルバリウムなどの金属瓦です。
最近は素材が多様になり、新築において、セメント屋根の需要は減少しているようです。
しかし、依然としてセメント瓦は多くの住宅に使用されています。
劣化した場合、すべて葺き替えるのはコストがかかるので、塗装、補修をしながら維持していく必要があります。

セメント瓦の特徴

セメントの主原料は石灰石で、水と混ぜることによって固まります。
セメントと水、砂を混ぜたものはモルタルと呼ばれます。
それを型に流し込み、成形したものがセメント瓦です。

セメント瓦のメリット

セメント瓦には、洋風、和風、フラット型など、さまざまな形があります。
プレス加工なので、品質も均一で、耐火性にも優れています。施工がしやすい素材です。
また、色のバリエーションも豊富です。
塗装仕上げか、顔料をセメントに混ぜて着色しているので、外壁の色に合わせたり、好みの色を使ってオリジナリティを出したりすることができます。

和瓦との違い

セメント瓦と和瓦は、他の屋根材に比べて割れやすく、重いという共通した特徴があります。
耐震性も高くないといわれています。
同じ形状だと、この2つは一見区別がつかないのですが、実は大きな違いがあります。
和瓦の屋根は、基本的にメンテナンスの必要がありません。
和瓦は釉薬という薬剤をかけて焼くため、表面がガラス質に覆われています。
劣化しにくく、耐久性に優れています。
一方セメント屋根は、日光や風雨にさらされると、塗装がはがれてしまいます。
放置するとセメント自体も劣化して、割れ、雨漏りなどの原因となります。
ですから、塗装のし直しが必要になります。

セメント瓦は定期的なメンテナンスが必要！

劣化したセメント瓦は、交換するしかありません。
長持ちさせるためには、メンテナンスをする必要があります。
だいたい10年ごとに塗り直しが必要になりますが、それでも20年から30年で葺き替えをしなければならなくなります。

メンテナンスの方法

メンテナンスでは、主に洗浄、塗装を行います。
まずは高圧洗浄機などでホコリや苔、塗膜のはがれを除去します。
汚れを落とさないと、塗装してもすぐにはがれてしまうので、重要な作業といえます。
乾燥後、瓦のずれの修正、割れたものの交換を行います。
下地を厚く塗り、表面のでこぼこを埋めます。
そして最後に仕上げの塗料を塗ります。

必ず見積もりを取りましょう

塗装は細かい部分まで丁寧にしないと、劣化が早まります。
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