効果的な除草剤とは？種類と選び方を解説

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1) 効果的な除草剤の種類

ホームセンターやドラッグストアの除草剤コーナーには、多くの種類並んでいます。どれが一番効果があるのか、自分の庭にあっているのかについて、除草効果のメカニズムという視点から大きく3つに分類して比較していきましょう。

※ここで紹介するのは期待できる代表的な効果や特徴です。製品やメーカーなどによって異なることがあります。

①土壌処理剤

「土壌処理型」の除草剤は、除草剤を土に撒き、根から成分が吸収されて雑草の発芽成長を妨げる効果が期待できます。ただし、効果を実感するのにそれなりの期間が必要です。

効果	形状	効果的な雑草	効果までの期間	効果継続期間
・雑草を枯らす ・雑草の成長を止める	・粒状	・一年草・多年草 ・成長しきった多年草には効果が出ないケースも	・1〜2週間	・3〜9カ月

②接触型葉茎散布剤

「接触型の葉茎散布剤」は、除草剤がかかった部分だけを枯らす効果が期待できます。散布後、効果の現れ方がスピーディーなことが人気の理由のようです。また、食品やオーガニックな成分が由来の除草剤も多く開発されているため、小さなお子様やペットがいる家庭でも愛用されています。

効果	形状	効果的な雑草	効果までの期間	効果継続期間
・雑草を枯らす	・液状	・一年草	・3時間〜数日	・持続性は少ない

③吸収型葉茎散布剤

吸収型の葉茎散布剤は、除草剤がかかった葉茎から根まで成分を吸収させ、雑草を根絶やしにするタイプの除草剤です。土壌処理剤と接触型葉茎散布剤をかけ合わせたような作用を持つためハイブリッド型とも呼ばれています。

幅広い種類の雑草に使用できますが、葉茎にかかるだけでも枯れてしまうため、枯らすつもりのない植物にかからないよう工夫が必要です。また、製品によっては接触型に比べて効果を発揮するのに時間がかかります。

効果	形状	効果的な雑草	効果までの期間	効果継続期間
・雑草を根から枯らす	・液状	・一年草 ・多年草	・6時間〜1週間	・3〜6カ月

2) 除草剤の選び方のポイント

除草剤は、雑草の種類や状態などさまざまな条件によって、効果が得られ難かったり、他の植物に影響を及ぼしてしまう可能性があります。

除草剤を購入する際は、以下のポイントを踏まえ、パッケージの注意書きを読んだうえで選びましょう。

①農薬登録されているか

日本では、農薬は安全性・毒性・残留性などについて「農薬取締法」らに基づいた審査を受けて、農林水産省の登録（承諾）された製品しか製造、販売することができません。これらの承認がない農薬の使用も禁止されています。輸入品や新製品などを使用する場合は確認が必要です。

▼参考：農薬の登録の仕組みと登録審査について
独立行政法人農林水産消費安全技術センター

②枯らしたい植物の種類や状態に合っているか

紹介した代表的な3つの除草剤には、根から枯らすタイプ、かかった茎などを枯らすタイプなど違いがありました。今の庭の状態、枯らしたい植物の状態に応じた除草剤を選ぶことが成功のコツです。

③希釈が必要か否か

希釈タイプの方が一般的に容量が多く低価格なことが多いので広範囲に撒きたい場合におすすめです。一方、そのまま撒けるタイプは、すぐに使いたい、限られた範囲に撒きたい、一度で使いきりたいといった場合に向いているでしょう。

④効果を発揮するまでの時期が希望に合っているか

除草剤が効果を発するまでにかかる期間はタイプや製品によって異なります。次の植物を植えたい場合など、効果を発揮するまでの希望と合うかを確認する必要があります。

⑤効果の継続期間はどのくらいか

除草効果の継続期間もタイプや製品によって異なります。ただ効果が長ければいいというわけではなく、野菜や果物を育てる場合など安全性や残留性なども加味する必要があります。

3) 除草剤選びは自分の条件の見極めから

除草剤を効果的に使用するには、まずは気になる草の状況などを見極め、自分の条件に合う除草剤を選ぶことが重要です。

もしも自分で除草作業をするのが難しいという場合は、プロに依頼するのも一つの手です。防草シート張りや砂利敷きも同時に依頼することができます。まずは自分の希望や条件にあう対策はどういうものなのか、検討するところから始めてみましょう。

草むしり（手作業）をプロに依頼するといくら？