既婚女性6割「料理の負担増えた」コロナ禍で変わる“夕食事情”をアンケート調査

2024.1.22 更新

夕飯を食べる夫婦

長引くコロナ禍で外食の回数が減り、テレワークの普及で夕食の時間を家族揃って過ごすことが増えたとう方は少なくないでしょう。
家族団らんの時間が増えたのはいいことのように思えますが、女性にとっては負担が増えたと感じられる部分もあるのではないでしょうか。そこで、くらしのマーケットはコロナ下の夕食事情について、アンケート調査を行いました。

目次

  1. 調査結果概要
  2. 調査1:どのくらいの頻度で夕飯を外で食べていますか?
  3. 調査2:現在の外食頻度に満足していますか?
  4. 調査3:配偶者の外食頻度に関して不満はありますか?
  5. 調査4:料理について自身はどのくらい請け負っていますか? 料理の負担は増えましたか?
  6. 調査5:料理の負担を減らす工夫について

調査結果概要

  • 外での夕食は自粛している人が多い
  • 頻度について、コロナ以前は「月に2〜3回」が最多。現在は「出かけていない」が最多に

  • 現在の外食頻度に最も不満を抱いているのは「既婚(子なし)男女」
  • 子供がいない動きやすさと配偶者がいる事による意思決定のしづらさが要因か

  • 既婚女性の5.8%が配偶者に「もっと外食してほしい」と要望
  • 6割の既婚女性が「コロナ禍において料理の負担が増えた」と回答

  • 料理を請け負っている割合については男女間で意識の差が見える結果に
  • 手を抜くことやサービスの活用で負担軽減を!

  • 半数が「配偶者がいる日といない日で夕食の内容や品数に差がある」と回答
  • 「既製品の購入」「テイクアウト」は7割が増加したと回答。「家事代行 / 出張シェフ」利用者も


調査1:どのくらいの頻度で夕飯を外で食べていますか?

新型コロナウイルス感染拡大前においては「月に2〜3回」(26.5%)が最も多かったのに対し、現在は「出かけていない」(27.8%)が最多となりました。

「週に1回以上」外食をしている割合は、新型コロナ感染拡大前後で20ポイント以上減少しました。飲食店への時短要請もなされている中、夕食については外で食べることを控えている人が依然として多いようです。

調査結果1

属性別に見たところ、子持ちの人たちは現在「週1回以上」外食をしている割合が他と比べて少なかった一方で、「ほぼ出かけていない」の割合も少ない結果となりました。毎日家族の食事を用意する労力の大きさや子供が外食をしたがることなどが理由として推察されます。

また、未婚男女は「ほぼ出かけていない」の割合が多い一方で、「週1回以上」外食をしている人も男性は38.1%、女性は26.0%となっており、自粛している人とそうでない人の二分化が見られました。

調査結果2

調査2:現在の外食頻度に満足していますか?

未婚男女は自分の意思で動ける人が多いためか、他と比べて満足度が高い結果となりました。

一方で「どちらかと言えば満足していない」「全く満足していない」の割合が最も多かったのは男女共に「既婚(子なし)」となりました。
子供がいない分、外食を楽しめる状態であるのにもかかわらず、自分の意思だけでは決定できないジレンマが不満を招いているのかもしれません。

調査結果3

調査3:配偶者の外食頻度に関して不満はありますか?

既婚男性の場合83.6%もの人が「不満はない」と答えた一方で、女性は67.6%と15ポイント以上低くなりました。既婚女性は「もっと減らしてほしい」の4.9%を上回る5.8%が「もっと増やしてほしい」と回答しました。

在宅勤務の拡大や外食の自粛により男性が家で夕食を取る機会が増えたことで、ストレスを抱えたり不満を抱く女性もいるようです。

調査結果3

調査4:料理について自身はどのくらい請け負っていますか? 料理の負担は増えましたか?

男性で「5割以上」請け負っていると回答した男性は新型コロナ感染拡大前は33.3%だったのが、現在は38.8%と5ポイントの上昇が見られました。
しかしながら女性側を見てみると、「5割以上」請け負っていると回答したのは新型コロナ感染拡大前が94.2%、現在が92.9%といずれも9割超えとなっています。

新型コロナの感染拡大に伴い、料理を手伝うようになった男性も増えたようですが、負担の割合については男女間で大きく認識のズレが起きています。

調査結果4

新型コロナの影響で料理の負担が増えたかどうかについて聞いたところ、男性は31.7%が「増えた」と回答した一方で、女性はその倍近くの58.3%が「増えた」と回答しました。
男性以上に女性は負担の増加を感じており、男性が「随分やった」と思っていることは女性には「ほとんど何もやっていない」と受け取られているのかもしれません。

調査結果4−1

調査5:料理の負担を減らす工夫について

「5割以上料理を負担している」と回答した人に、配偶者が在宅の日といない日で夕食の内容や品数に差があるかどうかを聞いたところ、半数の49.7%が「差がある」と回答。手を抜けるときに手を抜くのは料理の負担を減らすテクニックの一つと言えそうです。
また、配偶者がいない時にはいつもより良いものを食べる(自分にご褒美をあげる)という回答も見られました。

●具体的な差について

  • いない日は丼ものやラーメンなどのみになる。(40代・女性)
  • 夫は家飲みするので、品数が増えるし、つまみになるものが必要になる。(40代・女性)
  • 夫は色々食べたい人なので3.4品を作るけど居ないとカレーとか丼物など一品で済ませることが多い。(40代・女性)
  • 夫は好き嫌いが多く魚を食べないので、魚料理や、子供とちょっと良いステーキ肉やおかずを食べるようにしている。(40代・女性)
  • 旦那が家にいる時は一汁三菜でバランスの取れた昼食と夕食を平日休日両方作って用意してます。(私もフルタイムで働いてますが。。。)1人の時は大好きなカップ麺食べてます。(30代・女性)
調査結果5−1

「既製品の購入」「テイクアウト」「デリバリー/ケータリング」「家事代行/出張シェフ」の利用頻度の変化について調べたところ、最も増えたと答えた割合が多かったのが「既製品の購入」(68.7%)、続いて「テイクアウト」(68.5%)も過半数となりました。
料理の負担が重い場合にはこのようなサービスを上手く利用することもおすすめです。

調査結果5−2

■調査概要

調査タイトル :「コロナ下の夕食事情」に関するアンケート調査
調査対象 :「くらしのマーケット」会員の680名
調査期間 :2021年3月10日~3月17日
調査方法 :インターネット調査
調査主体 :みんなのマーケット株式会社

<報道関係者お問い合せ先>

みんなのマーケット マーケティング本部
Email: marketing@curama.jp

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