
目次
- 1)初心者でも育てやすい「多年草」
- 1-1)「多年草」なら毎年花を咲かせる!
- 1-2)宿根草(しゅっこんそう)と多年草の違い
- 2)プランターに植える方法と注意すること
- 2-1)多年草を植える時期
- 2-2)用意するもの
- 2-3)プランターに植える手順
- 2-4)多年草を植えるときに注意すること
- 3)今植えるならどれ?植える時期で選ぶおすすめの多年草
- 3-1)秋に植えて春に花が咲く多年草
- 3-2)秋以外に植える多年草
- 4)自宅に花を植えるならプロに依頼

ライター:池浜 由華
くらしの「コツ」を見つけるのが趣味。築30年以上のわが家には、住まいの悩みがたくさん。修理、リフォームを繰り返して、快適なくらしをめざしてます。
1)初心者でも育てやすい「多年草」

植えるだけで毎年花を咲かせる種類の花ならば、初心者でも比較的育てやすい鉢植えを作ることができます。
毎年花が咲く植物には、どんなものがあるのかをご紹介します。
1-1)「多年草」なら毎年花を咲かせる!
「多年草」は、花や実を付けて一年で枯れる草花ではなく、何年も繰り返し花を咲かせる草花のことを指します。
このような分類では、1年で枯れるものを「一年草」、2年で枯れるものを「二年草」と呼ぶことが多いです。
多年草は、一度植え付ければ翌年もまた花を咲かせてくれるため、一年草のように毎年植え替える手間がかかりません。
肥料や水やりも少なめでいい種類も多く、育てやすいのが魅力です。
1-2)宿根草(しゅっこんそう)と多年草の違い
毎年花を咲かせ続ける植物に「宿根草(しゅっこんそう)」があります。宿根草は多年草の一種ですが、冬をはじめとした"苦手とする時期”の株の状態に違いがあります。
- 多年草:苦手な季節も葉を落とさず、翌年花を咲かせる
- 宿根草:苦手な季節は地上に出ている部分が枯れるが、根は生きている
多年草という呼び名は、これらを総称として使われることが多いですが、宿根草以外で何年も咲く草花の中のことを区別して多年草と呼ぶこともあります。(※区分のしかたや定義はさまざまあります)
また、シクラメンなどの球根植物も、何年も花を咲かせるため多年草の一種とされることが多いようです。
2)プランターに植える方法と注意すること

ここでは、ベランダや庭先で鑑賞できるように、プランターに苗を植える方法をご紹介します。
2-1)多年草を植える時期
多年草は種類によって開花時期が違い、植えつけに適した時期も長いものが多いため、植える月の選択肢が多いですが、なかでもとくにおすすめする時期は「秋」です。
春に花が咲く種類の多年草は、秋に植えつけをすると株を大きくしながら冬を越し、丈夫でボリュームのある株に育ちます。
2-2)用意するもの
一般的に植えつけに使う用土は土を混ぜて作りますが、市販されている配合済みの培養土を使うこともできます。
プランターに植えるときに揃えておきたい道具は、次のようなものです。
【準備するもの】
- 花苗
- 用土(赤玉土・腐葉土)
- プランター
- 鉢底石
- スコップ
- じょうろ
2-3)プランターに植える手順

プランターに多年草の苗を植え付ける方法をご紹介します。
【プランターに苗を植える方法】
- 土を用意する。赤玉土(小粒)7、腐葉土3の割合で混ぜておく
- プランターの底に鉢底石を薄く敷く
- 土を浅く入れ、苗を並べる
- 苗のすき間に、プランターの縁から2~3cm下まで土を入れる
- 植えつけ直後はたっぷりと水をやる
2-4)多年草を植えるときに注意すること
多年草のなかで手入れが簡単なものを植えたとしても、いくつか注意しておきたいことがあります。
- 広がってどんどん増える種類もあるので、植えつけの間隔に注意してください
- 花後に葉が枯れる植物は水やりを忘れがちですが、土が乾いたら軽く水やりをしてください
3)今植えるならどれ?植える時期で選ぶおすすめの多年草

植えつけの時期別に、おすすめの多年草をご紹介します。
3-1)秋に植えて春に花が咲く多年草
- ラナンキュラス:花びらが重なったボリュームのある花で、色や形が豊富です。球根植物です。
- アルメリア:細い茎に赤やピンクの花をボール状に咲かせます。種類によって草丈がさまざまです。
- サクラソウ:10~2月あたりに植えつけます。6月以降に葉が枯れ、夏から秋に休眠します。
- クリスマスローズ:10月頃から植えつけします。開花は1~3月で、花の少ない冬の庭を華やかにしてくれるため人気があります。
3-2)秋以外に植える多年草
- オトメギキョウ:2月頃に植え、4~5月に開花します。ベルフラワーとも呼ばれ、紫色の釣鐘型の花が密集して咲きます。
- トレニア:4~8月あたりに植えます。4~11月の長い期間花を楽しめます。花色が多く、夏にたくさんの花を咲かせる育てやすい品種です。一年草のトレニアもあります。
4)自宅に花を植えるならプロに依頼!

多年草は、一年草のように毎年の植え替えなどの手間がかからないのが魅力です。水をきちんとあげていれば、基本的にはほったらかしておいても毎年花を咲かせてくれる育てやすい花も多くあります。
けれども、成長するにしたがってだんだんとプランターが狭くなり、根が詰まって育ちが悪くなることもあります。
株が弱ってきたと感じたら、根づまりや病気の可能性もあるので、ひとまわり大きなプランターに移植するなどの対策も必要です。
また、自分では花を植えたり育てたりするのに自信は無いけれども、お庭をオシャレに彩りたい場合は、園芸のプロに相談するのもおすすめです。
くらしのマーケットには多くの園芸のプロが出店しています。苗や土、肥料を用意してくれる事業者もいるので、初心者の方も安心ですね。
また、花選びに迷ってしまうときにはイメージを伝えておまかせすることもできますよ。お気に入りのお庭ができるといいですね。