【写真で解説】袴の着付けについてまるごと知りたい!着付けの方法や料金について紹介

2024.1.22 更新

袴の着付け

3月といえば、卒業シーズン。いままでの学生生活を振り返ると、勉強したり、アルバイトをしたり、遊んだりと、さまざまな出来事が思い出されます。

中には、学生生活最後の卒業式を迎えるという人もいますよね。最後の卒業式だからこそ、きれいに着飾った袴の姿で学生生活の締めくくりをするのはいかがでしょうか。

この記事では、袴の着付けに必要なもの、プロの袴着付けサービス、着付けにかかる料金や時間などをご紹介します!


目次

1. 袴の着付けに必要なもの
2. プロの袴着付けの流れ
 2-1. 肌襦袢・裾よけを着付ける
 2-2. 長襦袢を着付ける
 2-3. 着物を着付ける<振袖編>
 2-4. 着物の帯を結ぶ
 2-5. 袴を着付ける
 2-6. 6分でわかる袴の着付け方【動画】
3. プロの袴着付けサービスの料金相場
4. プロの袴着付けにかかる時間
5. 袴の着付けをするなら

1. 袴の着付けに必要なもの

袴の着付けに必要なものは、衣料品店や、ショッピングサイトなどでレンタルできます。袴の着付けセットのレンタル料金は、およそ15,000円からです。


必須の袴セット

  • 肌襦袢(はだじゅばん) 1着:肌着にあたる着物
  • 裾(すそ)よけ 1着:肌着にあたる着物
  • 足袋 1足:着物を着用する時の履き物
  • 長襦袢(ながじゅばん) 1着:着物の下に着る着物
  • 半衿(はんえり)1着:長襦袢に縫い付ける衿
  • 衿芯(えりしん)1枚:半衿の中に入れ、衿が崩れるのを防ぐ
  • 伊達締め 2本:着崩れを防ぐために締める帯
  • 着物 1着:種類は留袖・振袖・訪問着・付け下げ・色無地・小紋・紬など
  • 腰ひも 4〜5本:着崩れを防ぐために締めるひも
  • 帯 1本:着物の上に巻く帯で、種類は袴下帯・半幅帯など
  • 草履 1足:着物を着用する時の履き物

あると便利なもの

  • タオル2枚:着崩れを防ぐために巻くタオル
  • 伊達襟 [重ね衿] 1枚:着物の衿の下に重ねて使う装飾用の衿
  • 和装ブラジャー 1着:見た目をきれいに整えるための下着
  • コーリンベルト 1本:着崩れを防ぐために巻くベルト
  • クリップ 複数個:着付け時の仮留めに使うクリップ
  • 帯板 1枚:帯にしわが寄るのを防ぐための板
  • 帯揚げ 1枚:帯枕やひもを隠すために使う道具
  • 帯締め 1本:帯の装飾と固定を兼ねる帯の上から巻くひも
  • 帯枕 1つ:帯を形作るための補助の小物で、お太鼓結びなどで利用
  • 編み上げブーツ 1足:袴着用時の履き物で、草履とブーツのいずれかを履く
  • 靴下/ストッキング/タイツ 1足:編み上げブーツ着用時にいずれかを履く


2. プロの袴着付けの流れ

着付けは、肌襦袢→長襦袢→着物→帯→袴の順番で行っていきます。着物の種類はたくさんありますが、基本の着付け方に大きな違いはありません。


2-1. 肌襦袢・裾よけを着付ける

  1. 裾よけを身に着け、裾よけのひもを交差させたら、ひもをしっかりと結びます。裾よけのひもは、お腹側から背中側へ一周させ、前でひもを2回からげたら、片花結びをします。
  2. 裾よけを付ける

  3. 肌襦袢を着たら、衿を少し抜いて首周りにゆとりを持たせます。
  4. 着崩れの防止と着物の形がきれいになるように、2枚のフェイスタオルを縦半分に折って絡ませ、お腹に巻き付けます。
  5. お腹に巻いたフェイスタオルの上から少し広い幅で腰ひもを巻きます。お腹側から背中側へ腰ひもを一周させ、前で2回からげます。余ったひもは、巻いたひもの中に入れます。
  6. 肌襦袢を着付ける


2-2. 長襦袢を着付ける

  1. 衿芯は、前もって長襦袢に付けた半衿の中に入れておきます。
  2. 長襦袢を着たら、衿先と背中心を持ち、すね辺りに裾を合わせます。
  3. 長襦袢の裾を合わせる

    長襦袢の裾を合わせたときの足元

  4. 腰ひもをお腹側から背中側へ一周させ、前でひもを2回からげます。余ったひもは、巻いたひもの中に入れ込みます。
  5. 脇腹の身八つ口から手を入れ、後ろから前に長襦袢のおはしょりを整えます。
  6. 長襦袢のおはしょりを整える

    おはしょりとは、腰あたりでたくし上げた着物の部分のことです。

  7. 衣紋(えもん)を拳ひとつ分抜きます。
  8. 長襦袢の衣紋を抜く

    衣紋とは、首の後ろ衿あたりのことです。

  9. 長襦袢の衿は喉のくぼみを目安にして合わせるようにします。
  10. 胸の下で、ひもをお腹側から背中側へ一周させ、前でひもを2回からげます。余ったひもは、巻いたひもの中に入れ込みます。
  11. 長襦袢に寄ったしわを伸ばして背縫いを合わせるために、脇の方でタックを作るように折ります。
  12. 長襦袢にタックを作る

  13. 伊達締めをお腹側から背中側へ一周させ、前で伊達締めを2回からげたら交差させます。交差させた伊達締めは、巻いた伊達締めの中に入れ込みます。
  14. 長襦袢の上に伊達締めを結ぶ


2-3. 着物を着付ける<振袖編>

  1. 振袖を着たら、長襦袢の袖を振袖の袖に通します。通した袖がずれないようにクリップで留めておきます。
  2. 長襦袢と振袖の袖を合わせる

  3. 衿先と背中心を持ち、背中側から裾を合わせます。上前(左手側)の体の幅と裾を合わせたら一度上前を開きます。そして、下前(右手側)の裾を巻き込み、その上から上前を重ねます。
  4. 振袖の衿先と背中心を持つ

    振袖の裾の丈を決める

    振袖の上前を決める

    振袖の下前を合わせる

    振袖の上前を重ねる

  5. 腰骨の指2本分上で腰ひもを結びます。お腹側から背中側へ腰ひもを一周させ、前でひもを2回からげたら片花結びをします。余ったひもは巻いたひもの中にしまいます。
  6. 脇腹の身八つ口から手を入れ、後ろから前に振袖のおはしょりを整えます。
  7. 振袖のおはしょりを整える

  8. 重ね衿を振袖の衿に合わせていきます。
  9. 重ね衿を合わせる

  10. 胸の下で、ひもをお腹側から背中側へ一周させ、前でひもを2回からげます。余ったひもは、巻いたひもの中に入れ込みます。
  11. 振袖に寄ったしわを伸ばして背縫いを合わせるために、脇の方でタックを作るように折ります。
  12. 振袖にタックを作る

  13. 振袖のおはしょりのたるみを取るため、内側の下前を引きます。
  14. 下前を引いて振袖のおはしょりのたるみを取る

  15. 伊達締めをお腹側から背中側へ回し、前で2回からげます。余った伊達締めは巻いた伊達締めの中に入れます。
  16. 振袖の上に伊達締めを結ぶ


2-4. 着物の帯を結ぶ

  1. 背中側へ回した帯を交差させ、キュッと絞ってから結びます。
  2. 帯を絞る

  3. 帯を折り重ね、もう片方の帯で折り重ねた帯の中心を2度結びます。帯を通すときには、帯を上にグイッと引き上げます。余った帯は巻いた帯と伊達締めの間にしまいます。
  4. 帯を折り重ねる

    帯の中心を結ぶ

    帯を通す

    帯を引き上げる


2-5. 袴を着付ける

  1. 袴の裾は、草履の場合にはくるぶしよりも下、ブーツの場合はくるぶしよりも上を目安にします。
  2. お腹側の袴は、帯が少し見えるくらいの高さに合わせます。合わせた帯はクリップで留めておきます。
  3. 袴の位置を合わせる

  4. 袴のひもを背中側へ回したら、帯の上あたりで2度ねじり、2回結びます。
  5. 袴の位置を合わせる

  6. 帯にのせて袴のひもを2度ねじったら、お腹側にひもを回します。
  7. ひもを2度ねじる

  8. 袴の縁が少し見えるくらいの所を目安に袴のひもを合わせ、体の端の方でひもを交差させます。
  9. ひもを2度ねじる

  10. 左から出る袴のひもは右から出るひもの上に被せます。右から出るひもは折り返しておきます。
  11. 袴のひもを折り返す

  12. 袴のひもを背中側へ回し、帯の下で2度ねじり、2回結びます。袴のひもが解けないようにきつめに結びます。余ったひもは巻いたひもの中にしまいます。
  13. 袴のひもを帯にからめて結ぶ

  14. 背中側の袴は、結んだ帯の上を目安に高さを合わせます。
  15. 袴のひもを折り返す

  16. お腹側へ袴のひもを回し、左半身の中央でひもを交差させてから結びます。
  17. 袴のひもを結ぶ

  18. 最後にリボンを結んだら、余ったひもをリボンの中央に通し、ひもの長さを調整します。
  19. 袴のひもを結ぶ

    袴を着付けた姿


2-6. 6分でわかる袴の着付け方【動画】

袴の出張着付けを6分間にまとめました。


着付け監修

監修をして頂いたのは、くらしのマーケットに出店している着付け師の古閑さん。とても穏やかで親しみやすい方なので、リラックスして着付けをしてもらうことができます。

店長の古閑さん

店長の古閑さん

着物の仕事に20年以上携わってきた実績と、古閑さんの物腰柔らかな人柄により、出張着付けのカテゴリで人気を博している店舗です。

きれいに素早く、着崩れしない着付けの技術もさることながら、「疲れない着付け」の心がけにより、多くのお客様から高い評価の口コミを獲得しています。

詳しいサービス内容を見る

3. プロの袴着付けサービスの料金相場

電卓

着付けをお願いする場合、気になるのがその料金ですよね。

袴の着付けの一般的な相場は、5,000円~8,000円です。

また、着付けと一緒にヘアセットもお願いする方も多いと思いますが、ヘアセットの相場は3,000円~7,000円です。

つまり、着付けとヘアセットの両方をお願いする方は、8,000円~15,000円程は用意しておく必要があります。

着付けの方法を調べて自分で着付けるのも1つの手ですが、袴は浴衣と違って着付け方が複雑なため、プロの技術で着崩れしないように着付けてもらう方が安心してイベントを楽しめますね。

出張着付けサービスのよくある質問
Q着付けとヘアメイク両方頼めますか?
A出張着付けは着付けのみを承るサービスのため、基本はヘアメイクの対応は行っておりません。中には着付けとヘアセットが両方可能な場合もあります。
また、くらしのマーケットには出張ヘアメイクのサービスもあります。ご希望の場合はこちらもご検討ください。

Q着付けに必要な道具を用意してもらう事は可能ですか?
A着付けに必要な肌着や長襦袢などの道具一式は、お客様でご用意をお願いいたします。
必要道具に関して不明点がある場合は、予約前に事業者に問い合わせしましょう。

Q予約前に事業者と連絡を取る方法が知りたいです。
A店舗のページ内にある【このサービスに質問する】ボタンからメッセージを送信すると、直接事業者へ連絡することができます。
メッセージの送信にはくらしのマーケットの会員登録が必要です。

Q予約方法が知りたいです。
Aくらしのマーケットはオンラインで予約できます。
①依頼したい店舗の詳細ページを開き「予約日時を入力する」をクリック
②必要事項を入力し「確認画面に進む」をクリック
③内容を確認し予約リクエスト(仮予約)に進む ※会員登録がお済みでない方は会員登録が必要です
④ログイン後、予約リクエストに進むをクリックシ、予約リクエストが完了
⑤店舗が作業日時を確定させると予約成立です。

出張着付けを予約する

4. プロの袴着付けにかかる時間

時計

着付けやヘアメイクにかかる時間は、混雑具合や髪の毛の長さなどによって変わります。

場合によっては、目安以上の時間がかかる場合もあるので、時間に余裕を持って依頼するようにしましょう。

着付けにかかる時間

  • 着付け:約20分〜40分
  • ヘアメイク:約45分〜90分
  • ヘアセットのみ:約30分〜60分
  • メイクのみ:約15分〜30分
※髪の毛の長さで時間が変わる場合があります。


5. 袴の着付けをするなら

着物の着付けをしてもらう女性

袴の着付けに慣れているという方は問題ないですが、初めて袴を着るという方は着崩れに要注意です。そもそも着物の用語の意味がわからないという場合、帯や着物がゆるんできてもどこを直せばいいのか説明を読んでもわからないなんてことにも。

胸元が開いてしまったり裾が落ちてしまったりと、着崩れした状態ではせっかくのイベントも楽しめません。着崩れを気にせずに思いっきり楽しみたいならプロの着物着付けサービスがおすすめ!

着替えや着物、小物などを持って着付け店や美容室に移動するのが面倒という方にはピッタリです。自宅でリラックスしながらサービスを受けられ、忘れ物もないので安心ですね。

くらしのマーケットには、出張着付けに加えて、出張ヘアメイクなど、さまざまなサービスを提供するプロが多数登録されています。


くらしのマーケットの最大の特徴は、料金やサービス内容、口コミなど、事業者選びに必要な情報がすべてページ上で確認できること!

「◯◯円〜」といった不明瞭な料金表示はなく、当日の急な追加料金や手数料なども発生しません。各事業者のサービスページ閲覧には会員登録も不要なので、作業スタッフの写真や利用者の口コミもしっかり事前確認が可能です。

「予約前に聞きたいことがある」という場合も安心。ページ上のメッセージ機能で店舗スタッフに直接質問することができます。

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くらしのマーケットは、暮らしに関わるサービスを安心して取引できるマーケットプレイスです。事業者の口コミや料金を比較し、オンラインで簡単に予約ができます。

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