目次
- 1)「松くい虫」の正体
- 1-1)マツノザイセンチュウとマツノマダラカミキリ
- 2)マツノマダラカミキリの見分け方
- 3)枯れた原因は松くい虫?枯れた状態の見分け方
- 3-1)松くい虫が原因の松の枯れ方
- 4)松くい虫の予防方法
- 4-1)殺虫剤を散布する
- 4-2)12~3月に樹幹注入剤を松の木に注入
- 5)松くい虫予防はプロに依頼するのがベスト!
ライター:佐倉玖弥
暮らしライター。主婦の経験を生かし「家事はキレイにスムーズに」をモットーにノウハウをご紹介。楽して無理なくできる家事を目指します。整理収納アドバイザー、クリンネスト、調理師、野菜ソムリエなど家事を楽しくする資格を保有。趣味は、犬の散髪・トレッキング・観葉植物を育てる事。
1)「松くい虫」の正体
「松くい虫」というと、なにかの虫の名前かと思ってしまいますが、正式な名称ではなく、定義には諸説あります。
松が枯れてしまう現象のことを「松くい虫」と呼ぶこともありますし、この現象を起こす虫のことを「松くい虫」と呼ぶこともあります。
また、松の木を食べて育つ昆虫のことを指す場合も。本記事では、松を枯らしてしまう虫のことを指して説明していきます。
1-1)マツノザイセンチュウとマツノマダラカミキリ
松が枯れてしまう現象には、実は複数の虫が関わっています。1種類目は体長1mmくらいのマツノザイセンチュウです。
とても小さいこの線虫が、松の幹で増殖して松の水の通り道をふさいでしまうと、松はあっという間に枯れてしまうのです。
しかし、このマツノザイセンチュウは自分で他の松の木に移動することができません。そこで、2種類目の虫が登場します。それが体長3cmほどの、マツノマダラカミキリというカミキリムシの仲間です。
マツノザイセンチュウは、マツノマダラカミキリに宿り、元気な松に移動して松を枯らしていきます。そして、マツノマダラカミキリは、その枯れた松に卵を産んで繁殖していくのです。
この共生関係にあるこの2つの虫が、通称「松くい虫」といわれているのですが、主にマツノマダラカミキリのことを指して「松くい虫」と呼ぶことも多いようです。
2)マツノマダラカミキリの見分け方
マツノマダラカミキリの写真を開く
カミキリムシは特徴のある姿ですので、比較的他の虫と見分けやすいでしょう。その中でもマツノマダラカミキリの特徴は以下になります。
- カミキリムシはカブトムシやクワガタムシと同じ甲虫で、硬い羽がある
- マツノマダラカミキリの体長は18~30mm
- こげ茶色に灰色の斑(ふ)が入った模様
- 触覚が長く、体の1.5~2倍くらいの長さがある
- オスの触角は褐色、メスの触角は褐色白の不定幅の横縞
とくに、松の木の上や近くで虫を見つけたら、松を枯らしてしまう原因となりうるマツノマダラカミキリではないか、捕獲してスマホで写真と比較しながら確認すると良いでしょう。
日本には数百種類のカミキリムシがいます。マツノマダラカミキリとよく似た柄のカミキリ虫もいますので、一瞬で見分けるのは難しいかもしれません。
しかし、種類を問わずカミキリムシは庭の草木にとっては害虫です。カミキリムシを見たら、捕獲や駆除をおすすめします。
3)枯れた原因は松くい虫?枯れた状態の見分け方
松が枯れる病気はほかにもありますので、松が枯れたからといって、必ずしも松くい虫(マツノマダラカミキリ・マツノザイセンチュウ)が原因というわけではありません。
しかし、万が一、松くい虫の被害があった場合は、伐採して駆除するしかありません。
もしもこれらの虫が原因なら、他の松にも被害が及ぶ可能性がありますので、早めに原因を見分ける必要があるでしょう。
3-1)松くい虫が原因の松の枯れ方
松くい虫が原因だった場合、松には次のような様子があらわれます。
- 短期間で急速に葉が赤くなりはじめる
- 8月~9月頃から枯れはじめる、東北以北では感染した翌年に枯れることもある
- 幹を傷つけたら出るはずの松ヤニが出てこない
- 幹に近い古い松葉から枯れ、その後、枝の先端の今年に出た松葉が枯れる
自分で見分けるのが難しい場合は、松くい虫に詳しいプロに相談してみることをおすすめします。
4)松くい虫の予防方法
松くい虫が原因で枯れてしまった松の木は、残念ながらもとに戻ることはありません。
そのため、重要になってくるのは、「予防」です。松くい虫の予防には2つの方法があります。
4-1)殺虫剤を散布する
マツノザイセンチュウを媒介するマツノマダラカミキリが成虫になり動き出すのは、5月末~6月初旬ごろからです。
成虫が移動をはじめる前に、殺虫剤を松の木に散布し、成虫が松の若枝を食べたときに駆除できるようにしておきます。
4-2)12~3月に樹幹注入剤を松の木に注入
樹幹注入剤はマツノザイセンチュウの増殖を抑える殺虫剤です。松に直接注入し、木全体にいきわたらせます。
注入開始から、木にいきわたるまで3か月ほどかかりますので、6月にマツノマダラカミキリが媒介しても間に合うように、前年の12月~今年の3月に樹幹注入しておく必要があります。
5)松くい虫予防はプロに依頼するのがベスト!
マツノザイセンチュウを媒介するマツノマダラカミキリの見分け方と、松が枯れたときの原因が、これらの松くい虫かどうかを見分ける方法をご紹介しました。
松くい虫が原因で枯れてしまった松の場合、残念ながらもとの元気な松に戻すことはできません。そのため、大切なのは松くい虫の予防です。
殺虫剤や樹幹注入剤を使いこなす自信がない場合は、迷わずプロに相談しましょう。「これでいいのかな?」と不安に思いながら無理に自分で行うよりも、確実な作業を行って貰うことで安心できるはずです。
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