ドアクローザーの寿命を徹底解説！不具合の症状別で判断する方法

目次

1. 1）ドアクローザーの寿命は不具合の症状で判断しよう
2. 　1-1）ドアクローザーからの油漏れの原因は寿命か故障
3. 　1-2）ドアがゆっくり閉まらないのは油圧システムの異常
4. 　1-3）調節弁で微調整できないのは寿命か故障
5. 　1-4）ドアの開閉時に異音がする場合の原因はさまざま
6. 2）ドアクローザーの耐用年数の目安は10～20年
7. 3）ドアクローザーの耐久性は開閉回数20万回以上
8. 4）寿命や故障による交換はプロに依頼しよう！

ライター：KIKUCHI
フリーランスのWEBライター。“できることは自分でやってみる”をモットーに、料理や掃除など暮らしに関わる全般から、モノづくりのDIYまで何でもチャレンジ。これまで得てきたノウハウやコツをシェアすることで、皆さんのお役に立ちたいと思っています。

1）ドアクローザーの寿命は不具合の症状で判断しよう

ドアクローザーの寿命は、現在生じている不具合の症状から判断することができます。主な不具合の症状は以下の4つです。

• ドアクローザー本体から油が漏れている
• ドアがゆっくり閉まらない（バタンと閉まる）
• 調節弁でドアの閉まる速度が微調整できない
• ドアの開閉時に異音がする

ただし、上記の一部の症状は寿命が原因ではない場合もあります。

それを判断するために、それぞれの症状をチェックしていきましょう。

1-1）ドアクローザーからの油漏れの原因は寿命か故障

もし本体から油が漏れている場合は、ドアクローザーの寿命です。

ドアクローザーは油圧でドアの閉じるスピードを制御していますが、寿命を迎えるとその油が経年劣化によって漏れだしてしまうことがあります。

漏れ出す油の量は、少量の場合やドアを大きく汚すほど大量の場合もありますが、少しでも漏れている場合は不具合の原因になります。

寿命以外にも故障などが原因で油が漏れ出すこともありますが、一度油漏れしたドアクローザーは基本的に修理できませんので交換が必要です。

1-2）ドアがゆっくり閉まらないのは油圧システムの異常

ドアがゆっくり閉まらず早いスピードでバタンと閉まる場合は、内部の油圧システムが正常に作用していません。

この症状の場合もドアクローザーの寿命が考えられます。

ただし、季節による温度変化などの外部環境によって、調整していたスピードが変わるケースもあります。

本体側面にある調整弁で正常に調整ができる場合は、寿命ではありませんので注意しましょう。

調整の手順を知りたい方は、コチラの「ドアクローザーの調整方法」記事をご確認ください。

【5分で完了】ドアクローザーの調整方法を徹底解説！初めての方向け

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1-3）調節弁で微調整できないのは寿命か故障

ドアクローザーが寿命を迎えたり故障したりすると、調整弁で閉まる速度の微調整ができなくなることが多いです。

通常、調整弁は角度を5°程度回すだけで閉まる速度の変化が変化します。もし速度が変化しない、もしくは急激な変化をする場合は寿命もしくは故障です。

1-4）ドアの開閉時に異音がする場合の原因はさまざま

ドアの開閉時に異音がする場合も、寿命もしくは故障が考えられます。

ただし、ドアクローザー本体やアーム、またブラケットなどを固定しているネジが緩み、ぐらついている場合も異音がするケースもありますので、一度全てのネジを確認し、締め直しを行いましょう。

ドアクローザーを取り付けて間もない場合は、施工不良が原因で異音がするケースもあります。

2）ドアクローザーの耐用年数の目安は10～20年

ドアクローザーの耐用年数は、一般的に10〜20年と言われています。

ただし、設置場所が屋内か屋外かなど環境により大きく異なりますので明確な耐用年数は明記されていません。

特別な設置環境である場合を除き、通常10年以上は問題なく使用できることがほとんどです。

設置してから5年以内で故障する場合は、以下のような原因が挙げられます。

• 製品不良（ごく稀なケース）
• 施工不良
• ドアクローザーがドアの重量やサイズに適していない
• 不適切な使用

不適切な使用の代表例は、「ドアが閉まるときに人力で閉める」ことです。油圧で制御しているドアクローザーに無理な力が加わり故障することがあります。

ドアクローザーがドアの重量やサイズに適しているかどうかは、別の記事「【よく分かる】ドアクローザーの選び方とその4つの手順を解説！」で解説しておりますのでご確認ください。

【よく分かる】ドアクローザーの選び方と4つの手順を解説！

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3）ドアクローザーの耐久性は開閉回数20万回以上

ドアクローザーの耐久性は、一般的に開閉回数20万回以上であることが多いですが、製品やグレードによって異なります。

JIS規格のドアクローザーの場合は、最低5万回の開閉回数試験を経て販売されていますが、ドアクローザー工業会が定めたグレード品の場合はそれ以上の耐久性能を備えており、寿命もより長いです。

この耐久性も設置環境によって異なりますのであくまで目安となります。

ちなみにメーカーによる一般的な商品保証期間は2年が通常です。これは各メーカーがドアクローザー工業会のガイドラインに沿う形で定めていると考えられます。

ただし、免責事項もありますので注意しましょう。免責事項に関する詳細はコチラをご確認ください。

4）寿命や故障による交換はプロに依頼しよう！

今回はドアクローザーの寿命について解説しました。

ドアクローザーは製品の性質上、ほとんど修理はできません。従って、寿命ではなくても故障した場合は交換が必要になります。

取り付けされている状態の確認や調整弁による速度調整でも不具合が解消しない場合は交換を行いましょう。

交換するときには、プロに依頼することで適切な製品選びと交換作業をしてもらえ、長く快適に使用できますのでおすすめです。

くらしのマーケットには、ドアクローザー交換のプロが多数出店しています。この機会に、ぜひ依頼してみてはいかがでしょうか。

故障したドアクローザーを使用し続けると、ドアに手や身体を挟まれたり、本体落下による怪我のリスクもあります。安全上の理由からも、できるだけ早めに対処するようにしましょう。

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