ビルトインコンロの寿命はどのくらい？｜修理・交換の見極め方法

目次

1. 1）ビルトインコンロの寿命はどのくらい？
2. 2）これは寿命？ビルトインコンロのトラブル
3. 　①点火しても火が消える
4. 　②火力の調節ができない
5. 　③炎の色が青色でない
6. 　④コンロ使用中にガス臭くなる
7. 　⑤グリルの煙の量が多い
8. 3）ビルトインコンロの3つの安全点検
9. 　①ビルトインコンロの製造年数をチェック
10. 　　【注意】製造年が2008年より前のコンロは交換を
11. 　②火の付き具合をチェック
12. 　③火力の調整ができるかチェック
13. 4）ビルトインコンロの修理・交換の見極め方法
14. 5）ビルトインコンロの交換費用を安くおさえるコツ
15. 6）ビルトインコンロの寿命を短くするNGな使い方
16. 7）ビルトインコンロの寿命を長持ちさせるには

1）ビルトインコンロの寿命はどのくらい？

ビルトインコンロの寿命は、7年〜10年程度です。
厳密な期間はメーカーによって多少異なりますが、安全に使用できる期間は10年程度を目安にしており、コンロの部品のストックは製造年から10年というものも。

ガスコンロの不具合や経年劣化による事故は、火災の発生につながる危険があります。
安全のため不具合を感じたら早めに対処し、不具合を感じていなくても製造年から10年以上経過しているビルトインコンロは交換しましょう。

参考：よくあるご質問（Q&A）｜Paloma、【製品の寿命】点検・取り替えの目安について｜Noritz、部品の保有期間｜Rinnai

2）これは寿命？ビルトインコンロのトラブル

ビルトインコンロにおこりがちなトラブルを5つ挙げます。心当たりがある方は、対処、修理または交換を検討しましょう。

①点火しても火が消える

点火しても火が消える場合は、以下の原因が考えられます。以下に当てはまらない場合は故障の可能性があります。

• 電池が切れている
  すべてのガスコンロが点火しない場合、電池切れの可能性があります。
  電池を交換し、再度点火しましょう。
• 点火部周辺の汚れ
  1つのガス口だけ点火しない場合、点火部の周辺が汚れている・水に濡れている可能性があります。吹きこぼれや水濡れ、汚れがある場合は拭き取りましょう。
• バーナーキャップの傾き
  バーナーキャップが正しくセットされておらず傾いている・浮いていると、点火しません。特にお手入れした後は、正しくセットされていることを確認しましょう。
• ガスメーターの安全装置が働いた
  地震・ガス漏れが発生した場合、ガスメーターの安全装置によりガスが止まります。
  何かしらの理由でガスが一時的に止まっている可能性があるので、ガスメーターの作動を確認しましょう。

参考：コンロバーナーが点火しない。スパーク（パチパチ）しない｜Noritz、

②火力の調節ができない

コンロバーナーの真ん中にセンサーが付いている場合、鍋底の温度を検知して自動で火力を調整します。

鍋の温度が高くない、もしくはせんさーが搭載されていないコンロの火力の調節ができなくなった場合は、不具合の可能性があります。
使用年数を確認し、修理または交換を検討しましょう。

参考：よくある質問｜Rinnai

③炎の色が青くない（赤・黄色・オレンジなど）

炎の色が赤・黄色・オレンジなど青くない場合は、酸素不足で不完全燃焼を起こしている可能性があります。
一酸化炭素中毒を引き起こす原因になるので、必ず火を止めましょう。

加湿器を使用している場合は、加湿器から出る蒸気（水分）に含まれるカルシウム成分が燃えている可能性も。加湿器を使用している場合は使用をやめましょう。

また、バーナーキャップが汚れていると、ガスコンロ内部の酸素不足により不完全燃焼が起きて、赤色の炎が出ます。この場合はバーナーキャップを掃除しましょう。

バーナーキャップの掃除方法は、グリル掃除の方法を紹介している記事に記載しています。具体的な掃除方法がわからない方は、あわせてご覧ください。

参考：コンロの炎が黄色い、もしくは赤い｜Noritz

④コンロ使用中にガス臭くなる

コンロを使用している時にガスの臭いがする場合は、ガス漏れの可能性が考えられます。
ガス爆発など事故の原因になるので、すぐに火を止めてください。
コンロの経年劣化により、ガス漏れするリスクが高くなります。場合によってはコンロの交換をする必要があります。

参考：我が家は大丈夫？経年劣化のサインとは｜【製品の寿命】点検・取り替えの目安について｜Noritz

⑤グリルの煙の量が多い

「グリルから出る煙の量がいつもより多い」「最近煙の量が多くなった」と感じたら、掃除のサインです。庫内に残った油が燃えている可能性があります。

参考：長期間製品を安全にお使いいただくための大切なお知らせ＞ガステーブル・ビルトインコンロ｜Rinnai

3）ビルトインコンロの3つの安全点検

ビルトインコンロを10年くらい使っている方は、一度点検をしましょう。
使用している期間が10年未満でも、調子が悪いと感じるなら点検した方が良いです。
ビルトインコンロを自分で点検するポイントを3つ紹介します。

①製造年数をチェック

ビルトインコンロを何年も前に購入したら、いつから使っているかなんて忘れてしまいます。
お使いのビルトインコンロの製造年を調べてみましょう。
ほとんどのコンロは電池入れカバー周辺に製造年が記載してあるシールがあります。
10年前後前のものだったら交換するタイミングです。
特に賃貸物件で備え付けのコンロが10年以上経過していたら、大家さんや管理会社に連絡し、故障する前に交換してもらいましょう。

参考：製品を長くご愛用の皆様へ お知らせ｜Paloma

【注意】製造年が2008年より前のコンロは交換を

製造年が2008年より前のコンロの場合は要注意です。
現在のガスコンロには安全装置「Siセンサー」が搭載されていますが、2008年以前のガスコンロには搭載されていません。

Siセンサーとは「調理油過熱防止装置やグリル・コンロ消し忘れ消火機能」「立消え安全装置」など、温度の過上昇を感知し自動で消火する、コンロの火が消えたらガスも自動で止まるなどの安全装置です。

2008年以前のガスコンロを使用している場合は、安全維持のため早めに交換しましょう。（いずれにしても10年以上経過しており、経年劣化が進んでいます）

参考：Siセンサーコンロのおはなし｜Rinnai

②火の付き具合をチェック

スイッチを押した時にすぐ点火しますか？
ガスの元栓を閉めてから点火し、電気の火花が飛ぶなら故障ではありません。
火花が飛ばない、反応しない時は電池切れか電気が逃げている可能性があります。電池を交換しても直らない場合はコンロの交換か修理が必要です。

③火力の調整ができるかチェック

火力の調整はできますか？
強火と弱火の差があまり無く「強火にならない」ということはありませんか？
上記の場合は温度センサーや中継線の不良、ニードルが連動していないことなどが考えられます。

途中で火が消えてしまうことはありませんか？
途中で火が消えたら、ガス中毒になる危険があるため、すぐに使用を中止しなければなりません。

いずれにしても故障の恐れがありますので、コンロの交換か修理の対象です。

4）ビルトインコンロは修理か交換どちらがいい？

ビルトインコンロが故障したとわかったら、直ちに使用をやめましょう。
賃貸物件にお住まいの方は、大家さんや管理会社に連絡します。

修理か交換かは製造年数を見て決めましょう。基準を記載したので参考にしてください。

ビルトインコンロを「修理する」

ビルトインコンロの製造年が1〜5年以内の場合は「修理」に出すのが良いでしょう。
1〜5年以内なら購入元やメーカーによっては保証が適応されることもあります。

基本的に修理はメーカーへ問い合わせをします。以下は主な国内メーカーの修理問い合わせ先です。電話のほか、インターネットからも修理依頼を受け付けています。

参考：修理のご相談｜Rinnai、修理のご依頼｜NORITZ、修理のご案内｜Paloma

ビルトインコンロを「交換する」

製造年が6年を過ぎているビルトインコンロは「交換」がおすすめです。
各メーカは規約により、製造終了後も最低5年間は部品のストックをしていますが、5年を過ぎると修理を断られてしまう可能性があります。

参考：・別表3 補修用性能部品表示対象品目と保有期間｜公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会

ビルトインコンロを交換するには、都市ガスを扱うためのガス機器設備スペシャリストなどの資格が必要です。資格がない人は自分で交換することはできませんので、事業者に依頼しましょう。

詳しくは、ビルトインコンロ交換に必要な資格を紹介した記事をご覧ください。

ビルトインコンロを自分で交換するには資格が必要って本当？｜必要な資格を詳しく解説！

ビルトインコンロを交換するには、資格が必要だとご存知でしたか？自宅のコンロが古くなったからといって、DIYでビルトインコンロを交換するのは法律違反となってしまいます。今回はビルトインコンロを交換するために必要な資格について紹介します。

5）ビルトインコンロの交換費用を安くおさえるコツ

ビルトインコンロ交換費用を安くおさえるコツは、「本体を安く買うこと」と「安くて信用できる事業者に頼むこと」の2つです。

ビルトインコンロを安く買うには

ビルトインコンロを安く買う方法は、「ネットショップで最安値を探す」「本体代と工事費がセットになって安くなるものを探す」「家電量販店など店舗の安売り時に買う」が挙げられます。それぞれのメリット・デメリットを紹介します。

最近は、半導体不足などが原因で納期が1ヶ月以上先延ばしになることもあります。すぐにコンロが欲しい場合、在庫が割高で販売されている可能性も。購入の際には期間に余裕を持つことも安く買うコツです。

どのビルトインコンロを選んでいいかわからないという方は、ビルトインコンロの選び方を参考にしてみてください。コンロの種類なども詳しく記載しています。

ビルトインコンロの選び方｜費用相場や事業者選びのコツも

ビルトインコンロを選ぶ際の項目を挙げ、選び方を紹介します。ビルトインコンロ設置の可否やガスの種類、天板サイズを確認し、天板の材質やコンロの機能を選びます。使用するときや掃除する時をできるだけ具体的にイメージしましょう。

安くて信用できる事業者に頼むには

安くて信用できるビルトインコンロ交換事業者を選ぶコツは、実績・料金・口コミを3社以上比較することです。

3社以上で比較すると、おおよそサービス内容や料金の相場がわかるので、予算と相談しながら選ぶ基準ができます。

さまざまなビルトインコンロ交換事業者を比較し、オンライン予約まで出来る「くらしのマーケット」は、料金や口コミを比較して事業者を選べるのはもちろんのこと、心配なことがあればメッセージで事前にやり取りが出来るので安心です。

ビルトインコンロの依頼先や事業者の見極め方を紹介した記事もあります。事業者に依頼したいと思った方はぜひあわせてご覧ください。

ビルトインコンロの交換はどこに頼む？失敗しない事業者の選び方

ビルトインガスコンロの交換はどこに頼むか悩んでいる方へ向けて依頼先を紹介します。ガス会社、ビルトインコンロメーカー、住宅設備機器リフォーム事業者、ホームセンター・家電量販店、ネット通販などざまざまな依頼先のメリットとデメリットをチェックしましょう。

ビルトインコンロ交換の費用相場

ビルトインコンロ本体の費用相場は7万円〜10万円です。どのコンロにするかで金額が大きく変わります。

ビルトインコンロの交換サービス利用者の口コミ

くらしのマーケットでビルトインコンロの交換サービスを利用した方の口コミを一部紹介します。

6）コンロの寿命を短くするNGな使い方

ビルトインコンロの使い方によっては10年もたないということも。
寿命が縮まる使い方は今すぐやめましょう。ビルトインコンロをできるだけ長く使うためにも、使用後のお手入れは欠かせません。

参考：長期間製品を安全にお使いいただくための大切なお知らせ＞ガステーブル・ビルトインコンロ｜Rinnai

7）ビルトインコンロの寿命を長持ちさせるには

ビルトインコンロを長く使うには、「使ったら掃除する」が一番効果的です。
使用後に油汚れや吹きこぼしをサッと拭き取るだけでも効果があります。

普段あまり掃除しないという方は、ガスコンロの掃除方法を紹介した記事を参考に掃除をしてみましょう。

ガスコンロ掃除｜頑固な焦げや油汚れを落とす重曹の使い方

ガスコンロの油汚れや焦げを簡単に落とすコツは、重曹を溶かしたお湯を使うことです。五徳・天板・グリル内部・バーナーなど部品別のこすらず簡単に落とすことができる掃除方法や、掃除が楽になるアイテムも紹介します。

ライター：畑野 佳奈子
掃除が苦手でしたが…くらしのマーケットで紹介しているお手軽な掃除方法をフル活用しています。食品衛生責任者、整理収納アドバイザー準1級取得。

くらしのマーケットは、暮らしに関わるサービスを安心して取引できるマーケットプレイスです。事業者の口コミや料金を比較し、オンラインで簡単に予約ができます。

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