外壁塗装に火災保険を使うデメリットとは？｜悪徳事業者に注意

目次

1. 1）外壁塗装に火災保険を使うときのデメリット
2. 　①火災保険申請代行の悪徳事業者に注意が必要
3. 　　火災保険申請代行のウェブサイトも注意
4. 　　悪徳事業者の手口
5. 　②保険金が満額支給されるとは限らない
6. 　③見積額が免責金額を下回ると保険金の支給がない
7. 2）火災保険を外壁塗装に使うときの注意点
8. 　請求額によっては保険契約が終了する場合がある
9. 　火災保険は申請から基本30日以内に支払われる
10. 　火災保険の申請期限は3年間、でもできるだけ速やかに
11. 3）火災保険を正しく申請すればデメリットは無い
12. 　失敗しない外壁塗装事業者選びのコツ

1）外壁塗装に火災保険を使うときのデメリット

火災保険の保険金で外壁塗装を行う時に考えられるデメリットは、大きく3つあります。
どれもきちんと理解し、納得して手続きをすれば、デメリットではなくなります。

デメリット①：火災保険申請代行の悪徳事業者に注意が必要

屋根の塗装と外壁塗装には詐欺まがいの悪徳事業者が多いため、注意喚起されています。うますぎる話には注意してください。

事業者が約束なく突然家を訪れて「火災保険を使って無料で外壁塗装工事をします」と契約を持ち掛けます。うっかり契約をしてしまうと、保険金詐欺の可能性など、取り返しのつかない事態に発展してしまいます。

参考：保険金で住宅修理ができると勧誘する事業者に注意！－申請サポートを受ける前に、損害保険会社に連絡を　保険金の請求は、加入者ご自身で！！－｜独立行政法人国民生活センター

火災保険申請代行のウェブサイトも注意

火災保険を使って外壁工事を無料でするとの触れ込みがあるウェブサイトで申し込んだり、ポスティングのチラシを見たりして、契約者自身が連絡を取ってしまうことがあります。

災害の被害を受けて外壁塗装に火災保険を使いたい場合は、自分で保険会社に連絡し相談するか、地元の信頼できる事業者に相談するのが一番の方法です。

参考：住宅の修理などに関するトラブルにご注意｜一般社団法人 日本損害保険協会

悪徳事業者による実際の被害

火災保険を使って外壁塗装ができるのは、破損の原因が災害の場合です。
外壁が災害の被害を受けていないのに火災保険を申請するのは、保険会社に対する詐欺になる可能性があります。

悪徳事業者がうその申請をした場合でも、保険の契約者が共犯とみなされる場合があります。保険が無効になるだけでなく、振り込まれた保険金を返還しなくてはなりません。以下のようなケースに注意しましょう。

参考：このようなトラブルにお気を付けください｜一般社団法人 日本損害保険協会

デメリット②：保険金が満額支給されるとは限らない

火災保険は、申請した金額の満額が支払われるとは限りません。
申請後に、保険会社の鑑定人が現地調査を行い、申請された状況や金額が適切であるかを確認します。

火災保険は、保険金が支払われない場合や、請求した額より減額される可能性もあると覚えておきましょう。

工事が完了したのに保険が出なかったとなると、工事費の満額を自分で支払うことになります。外壁塗装施工は、金額が確定し保険会社から振り込まれてからの方がスムーズです。

参考：鑑定人全般関係｜一般社団法人 日本損害保険協会

デメリット③：見積額が免責金額を下回ると保険金の支給がない

修理にかかる費用が免責額以下の場合は、保険料は支払われません。
加入している保険の契約内容によっては、「損害の額が20万円以上の場合のみ補償される」などの免責事項がついている場合があります。
この場合、外壁塗装の修繕費用が20万円を下回ると保険金の支給はありません。
保険の契約内容を確認しましょう。

免責を超える金額の場合の支払いには、下記の2種類があります。

免責は0円・5万円・10万円・15万円・20万円など、契約時に任意の金額が設定されています。
希望の金額が支払われない場合もありますので、事前に契約内容をチェックしておきましょう。

2）火災保険を外壁塗装に使うときの注意点

火災保険は車の保険とは異なり、何度使っても保険額が高くなることはありません。
保険の掛け金を支払っているのですから、正当な理由で保険金を請求する場合は、きちんと請求しましょう。
ただし、注意点がいくつかあります。

請求額によっては保険契約が終了する場合がある

1回の請求で保険額に相当する支払いが発生した場合、保険の契約が終了になります。
外壁塗装で保険の契約額を請求することはあまりありませんが、このような決まりもあるというのを知っておきましょう。

保険会社によっては、「保険額の80％以上で契約が終了」としている場合もあります。条件は保険会社によって異なりますので、保険の約款を読むか、保険会社に問い合わせてみましょう。

火災保険は申請から基本30日以内に支払われる

火災保険は申請から30日以内に支払われることが法律で定められています。
しかし、災害などで申請が多い場合には、保険会社の査定が間に合わず、時間がかかる例外もあります。逆に、早ければ振り込みまでは2週間ほどです。

振り込みにかかる時間は、2週間から6週間くらいと余裕をもっておきましょう。

参考：質問　保険金の支払期限はいつですか？｜一般社団法人日本損害保険協会、自然災害（地震・台風など）による事故のお手続き｜損保ジャパン

火災保険の申請期限は3年間｜でもできるだけ速やかに

火災保険の申請は、補修や塗装が完了していても3年間は請求できます。
しかし、3年も経つと被災時の状況写真は撮れません。時間がたつと現状が変わっているので、保険会社の現地調査で認められない可能性が高くなります。

保険の申請はできるだけ速やかに行いましょう。

3）火災保険を正しく申請すればデメリットは無い

火災保険は、正しく申請すれば、外壁塗装に使ってもデメリットはありません。

失敗しない外壁塗装事業者選びのコツ

外壁塗装事業者を選ぶ時は、以下のポイントに注目しましょう。ただし、一つの項目だけがクリアしているから「優良事業者」というわけではありません。「すべての項目で納得できる場合は優良事業者に近い」ということを忘れないでください。

外壁塗装をどこに頼むかじっくり調べたいという方は、外壁塗装の依頼先とトラブル事例を記載している記事もご確認ください。実際に起きているトラブル事例から、優良な事業者に依頼する方法を紹介しています。

外壁塗装はどこに頼む？優良な事業者の見分け方とトラブル事例

外壁塗装はハウスメーカー、工務店、ホームセンターや家電量販店、リフォーム事業者、外壁塗装事業者の5つに依頼できます。メリット・デメリットを確認し、ご自身が求めているサービスや予算・費用に合った優良な事業者を選びましょう。

外壁塗装事業者はくらしのマーケットで頼める

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くらしのマーケットの外壁塗装の費用相場

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外壁塗装にかかる費用は、トータルの金額の安い高いを見るのではなく、工事の工程や、塗料名などが詳細に記載されているかを確認しましょう。

外壁塗装の費用の内訳や相場料金をもっと知りたい方は外壁塗装の費用相場の記事をご参照ください。坪数ごとにかかる費用相場を掲載しています。

外壁塗装の費用相場｜費用を安くする4つのコツ

外壁塗装の費用相場は、30坪で60～100万円程度です。使用する塗料の種類や外壁の状況、塗装方法、依頼する事業者の設定価格により費用は大きく変わります。30坪・40坪・50坪・60坪の外壁塗装の費用相場をまとめたので外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。

くらしのマーケットで外壁塗装サービスを利用した方の口コミ

くらしのマーケットで外壁塗装サービスを利用した方の口コミを一部紹介します。

ライター：笹倉さくら
暮らしライター。主婦の経験を生かし「家事はキレイにスムーズに」をモットーにノウハウをご紹介。楽して無理なくできる家事を目指します。整理収納アドバイザー、クリンネスト、調理師、野菜ソムリエなど家事を楽しくする資格を保有。趣味は、犬の散髪・トレッキング・観葉植物を育てる事。

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