ゴムの木の剪定方法は？最適な時期や注意点、お手入れ方法を解説

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目次

1. 1）ゴムの木とは、どんな植物？
2. 2）ゴムの木を剪定する最適な時期は？
3. 3）ゴムの木の剪定方法
4. 4）ゴムの木を選定する際に注意すること
5. 5）挿し木や取り木でゴムの木を増やす方法
6. 6）ゴムの木の日頃のお手入れ方法
7. 7）ゴムの木に多い病気と害虫
8. 8）くらしのマーケットなら、ゴムの木の剪定が2,200円〜

1）ゴムの木（フィカス）とは、どんな植物？

ゴムの木には約800の品種が存在し、鮮やかな緑色の葉には存在感があり、お部屋のインテリアとして人気の観葉植物です。

ゴムの木は元々熱帯や温帯地域の植物のため、暑さに強く日当たりのよい場所を好みます。

ゴムの木からは、ゴムの原料となる樹液が採取できるため、元はタイヤなどのゴム製品の加工に利用されてきましたが、質が悪いためにゴムの採取には使われなくなりました。

野生のゴムの木は、高さが30mにまで成長し、葉が大きいタイプや細長いタイプ、クルクル丸まっているタイプなど形も様々。比較的丈夫で育てやすく、手間がかからないことも人気の理由です。

ゴムの木の種類

観葉植物のゴムの木はクワ科のフィカス（イチジク）属に分類されるため、別名「フィカス」とも言います。

ゴムの木の一部の種類を表にまとめました。

種類	見た目
パラゴムノキ
インドゴムノキ
ウンベラータ
ベンジャミン
ガジュマル

樹液からゴムの資源を採取できる樹木を「ゴムノキ」と総称します。

日本で「ゴムノキ」と言うと天然弾性ゴムの原料として重要な「パラゴムノキ」を意味することが多く、家庭で観葉植物として楽しむゴムノキは「インドゴムノキ」を指すことがほとんどです。

また、「フィカス属（イチジク属）」の名からもわかるとおり、イチジクもゴムの木の仲間です。

ハート型の葉が特徴的なウンベラータや、ベンジャミン、沖縄の木として有名なガジュマルなどもゴムの木です。

2）ゴムの木の剪定時期｜春は3〜6月、秋は9〜10月頃

成長が早いゴムの木は、放っておくとどんどん伸び、見栄えが悪くなります。

枝葉が密集すれば、葉が重なって光合成が上手くできず、湿気が原因で病害虫が発生しやすくなるリスクも。

ゴムの木を健やかに育てるためには、定期的な剪定が欠かせないのです。

3〜6月は、新芽が形成されやすい時期であり、枝が伸びやすいので剪定に適した時期であると言えます。
9〜10月は真夏でもなく冬にも入らない時期なので、剪定によるゴムの木のダメージを最小限に抑えられる時期です。

夏や冬などのゴムの木が弱る可能性が高い時期を避け、春先の成長期に剪定を行いましょう。

3）ゴムの木の剪定方法

ここからは、ゴムの木の剪定方法について解説します。

ゴムの木の剪定に必要なもの

剪定に必要な道具は以下の通りです。

【準備するもの】

• 剪定バサミ
• 手袋
• 新聞紙
• ティッシュペーパー

所要時間	約15分

剪定バサミは、普通のハサミと比べて切れ味がよく、握りやすいという特徴があり、木々を剪定する際に使用されることが多いハサミです。

ゴムの木を剪定をすると、切り口から樹液が出てきます。
樹液で床や地面を汚さないよう、新聞紙を敷いてから作業を始めましょう。

切り口から垂れてくる樹液は、ティッシュペーパーで押さえれば止まります。素手で触れることを防ぐために手袋も用意しておきましょう。

ゴムの木の剪定手順

ゴムの木の剪定方法は、主に2通りあります。

枝葉を間引き、木の形を整える

基本的な剪定方法です。不要は枝葉を間引くことで、木の形を整え、日当たりや風通しをよくしましょう。

1. 剪定後の形をイメージする

   まずは剪定後の形をイメージし、どこの枝葉を切ると見栄えが良くなのか決めます。

2. 不要な枝葉を切る

   不要な枝は、再び伸びてこないように付け根から切ります。「ここはもっと伸ばしたい」という枝は、芽や節のすぐ上で切り詰めると成長が促されます。

不要な部分とは、

• 傷んだ枝
• 枯れた枝
• 内向きの枝
• 重なった枝
• 黄ばんでいる葉

上記のような部分を指します。

剪定のポイント

• よく伸びている枝から切る
• 不要な枝は、再び伸びないように付け根から切る
• 伸ばしたい枝は、芽や節のすぐ上で切り詰める

成長点を切り落とし、枝分かれを促す

成長点とは、枝や幹から少し出っ張っている節の部分を指します。ゴムの木の場合、成長点のポイントがある木の幹に、区切り線のような横線が入っているため分かりやすいです。

この成長点から新しい枝や葉が生えてくるので、成長点の少し上のポイントを切りましょう。

4）ゴムの木を選定する際の注意点

剪定をする際に注意したいポイントは以下の3点です。

樹液に触れない

ゴムの木を剪定するために木の幹を切ると、切り口から白い樹液が溢れ出てきます。

この白い樹液には、ゴム製品の原料となるラテックスという成分が含まれており、人によってはアレルギーを引き起こしてしまう場合があります。

樹液が出るのはゴムの木が健康である証拠ですが、樹液を素手で触ると手がかぶれてしまう恐れがあるので、樹液に触れないように気をつけましょう。

参考：消費者庁　ラテックスアレルギーについて

切れ味のよい清潔なハサミを使う

ゴムの木を選定する際は、切れ味のよいハサミを使いましょう。

切れ味の悪いハサミだと、木の幹が圧力で潰れ、細胞が壊れてしまい成長に影響を及ぼします。
また不衛生なハサミで剪定を行うと、切り口から菌が入り込んで病気になることもあるため、清潔なハサミを使用するようにしましょう。

晴れた日に剪定する

剪定は晴れた日に行うのがベストです。

雨の日に剪定を行うと、葉や幹が濡れていたり湿度が高い事で、切り口から菌が入り込んで病気になったり、害虫の被害を受けるリスクがあります。

病気や害虫による被害を受けてしまうと、対処する時間や労力も発生するため、できるだけリスクを回避して剪定するようにしたいですね。

5）挿し木や取り木でゴムの木を増やす方法

ゴムの木を選定した際に切った枝を活用し、「挿し木」や「取り木」という作業をすることでゴムの木を増やすことが可能です。

ゴムの木 挿し木の手順

挿し木に最適な時期は、生育旺盛で暑さも厳しくない5月～6月頃です。挿し木に使う枝は、成熟した枝を選ぶようにしましょう。

1. 鉢と土を用意する
2. 挿し木したい枝を10cm程に切り、葉を1〜2枚だけ残す
3. 残した葉を横向きに半分に切る
4. 切り口を数時間水につける
5. ある程度時間が経ったら土に差し込む
6. 明るい日陰で約1ヶ月間管理する
7. 発芽すれば成功

挿し木に利用する枝は剪定で切った枝なので根が出ていません。
そのため、水につけても吸収力が弱いので、葉っぱから水分が蒸発するのを防ぐために、葉を1〜2枚に残し、葉を横向きに半分に切る作業が必要です。

枝を水につける際、吸収率をあげるために枝の切り口を斜めに切ることで、切り口の水につく面積が増えて吸収しやすくなります。

発根のスピードを早める発根剤という商品も販売されているので、挿し木の成功確率を上げたい方は利用してみましょう。

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ゴムの木 取り木の手順

取り木に最適な時期は、5月～6月頃です。

1. 潜伏芽の少し上あたりを1周カッターで切れ込みを入れる

2. 切れ込みから3～4cmの高さにも平行に1周切れ込みを入れる
3. 幹の硬い芯が見える程度に皮を削り取る

4. 皮をはいだ部分に軽く湿らせた水苔をたっぷりと巻き付ける

5. 水苔の上からビニールシートを巻き付け、ビニールタイなどで固定する
6. 風通しのよい場所で水苔が乾かないように水やりをして管理する
7. 1ヵ月ほどして発根したら切り取って鉢に植え付ける

皮をはいだ部分に発根促進剤を塗ったり、水に溶かした活力剤を与えたりすると発根しやすくなります。

6）ゴムの木の日頃のお手入れ方法

ゴムの木は比較的育てやすい植物ですが、間違った方法で育てると弱ってしまう事もあります。
ここでは、お手入れの際に気をつけたいポイントやコツを紹介します。ゴムの木を育て始めたばかりの方や、剪定後の育て方の参考にしてみてください。

お手入れ方法で気をつけるべきポイントは以下の5点です。

季節ごとに水やりのタイミングを変える

ゴムの木は、季節によって水やりのタイミングが異なります。

■春〜秋：鉢の表面の土が乾いてきたら
■冬：鉢の土が乾いてきたら

特に、冬の間は水のやり過ぎに注意が必要です。表面だけでなく、指を数センチ入れて乾燥具合を確認してから水やりを行うと良いでしょう。

夏の水やりは時間帯にも注意が必要です。暑い時間帯に水やりをすると、地中の熱で水が温まり根が痛んでしまうので、早朝などの気温が低い時間帯に行いましょう。

ゴムの木は乾燥に強い植物のため、水を与えすぎると弱ってしまうこともあります。季節によって水やりのタイミングを変えることを覚えておくと良いですね。

日当たりのいい場所で育てる

ゴムの木は、元々熱帯や温帯地域の植物なので、日当たりの良い場所を好みます。耐陰性があるため日陰でも育てる事は可能ですが、色が悪くなったり枝が細くなる場合があります。

日当たりの良い場所と言っても、直射日光に長時間当たるような場所で育てると葉焼けなどを起こしてしまうため、レースのカーテンで遮光した場所などがオススメです。

屋外で育てる場合は遮光ネットを使うことで、ゴムの木を直射日光から守れます。
ゴムの木は寒さに弱いという特徴もあるので、冬の寒い時期は窓際の日が当たるような場所に置くと良いでしょう。

肥料の種類で与えるタイミングが異なる

ゴムの木は、4〜9月の成長期に肥料を与えます。液体と固体の肥料がありますが、どちらか1つを与えましょう。肥料のタイプによって与える頻度が異なるため、以下で解説します。

■即効性化成肥料(液体)：10日〜2週間に1回程度
■緩効性化成肥料(固体)：月1回程度

※12〜2月の休眠期に肥料を与えると、栄養をとりすぎて幹が細く伸びてしまうため、休眠期の間は肥料を与えないように注意しましょう。

土には観葉植物用培養土がベスト

ゴムの木を育てる際は、観葉植物用培養土を使用しましょう。
基本的に観葉植物用培養土だけで問題ありませんが、赤玉土や鹿沼土を混ぜると、水はけの良い土になります。

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根が大きくなったら植え替えを行う

ゴムの木を育てて2年程経過すると、根が鉢の大きさに合わなくなり、根詰まりを起こしてしまう可能性があります。

それを防ぐために、根が鉢からあふれてきたら植え替えをしましょう。植え替えの手順は以下の通りです。

ゴムの木の植え替えの手順

1. 大きめの鉢と土を準備する
2. 新しい鉢の鉢底に園芸用ネットと鉢底石を敷く
3. 鉢の1/3ほどの高さまで土を入れる
4. 元の鉢からゴムの木を土ごと取り出す
5. 古い土をほぐし落とし、傷んだ部分を切り取る
6. 新しい鉢にゴムの木を入れて隙間を土で埋める
7. 土を棒で突いたり鉢を軽くたたいたりして隙間をなくす
8. たっぷりと水やりをする

植え替えは、5〜8月頃に行います。
植え替え直後は直射日光による影響を受けやすいので、直射日光が当たらない明るい場所に置きましょう。植え替え後は肥料の栄養を吸収しずらくなるため、1ヶ月程は肥料を与えないで大丈夫です。

7）ゴムの木に多い病気と害虫

ゴムの木の剪定やお手入れの際に、病気にかかっていないか・害虫はいないかを確認しましょう。
ここではゴムの木がかかりやすい病気や害虫・対処法を紹介します。

かかりやすい病気と対処法

ゴムの木がかかりやすい病気の代表例は以下の3つが挙げられます。

どの病気もカビが原因の病気で、放っておくと全体に広がって枯れてしまいます。病気になった部分は、灰白色の円形をした斑点・黒や褐色の斑点ができるためわかりやすいです。

対処としては、病気になった部分を見つけ次第取り除いて殺虫剤を撒き、風通しを良くしましょう。
高温多湿の環境はカビが生えやすいので、梅雨の時期などは風通しを気にかけて予防しましょう。

参照：住友化学園芸株式会社　病害虫ナビ

被害に遭いやすい害虫と対処法

ゴムの木には以下の害虫が付きやすく、栄養を吸い取ったり排泄物により病気にかかる恐れがあります。

▼害虫別の対処法

予防法としては、風通しを良くしたり、定期的に葉の裏に害虫がいないか確認するなどの方法があります。害虫を放っておくと、ゴムの木が枯れてしまうこともあるので、異変に気付いたら対処しましょう。

参考：アース製薬　植物を加害する害虫

8）くらしのマーケットなら、ゴムの木の剪定が2,200円〜

ゴムの木の剪定方法や日頃のお手入れ方法や病気・害虫に関して紹介しました。
ゴムの木は比較的育てやすい植物ですが、育てる上でいくつか注意点があります。

大きく育った際の鉢の植え替えや、病気や害虫の被害を受けた場合など、自分で対処しきれない、どうすればいいか分からない…とお困りの場合は、プロの手を借りる方法もあります。

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