鍵が開かない！信頼できる鍵開け事業者を選ぶコツ｜鍵の種類・作業内容

目次

1. 1) 鍵開け依頼をする前に！鍵の種類と安全性能を確認！
2. ①ディスクシリンダー錠（ウェーハータンブラー錠）
3. ②ピンシリンダー錠（ピンタンブラー錠）
4. ③ロータリーディスクタンブラー錠
5. ④ディンプルシリンダー錠
6. 2) 鍵開け事業者が行う基本的な作業内容
7. 3) 鍵開け事業者に依頼する際に準備すべきこと
8. 4) 信頼できる鍵開け事業者を見つけるコツ・注意点
9. 5) まずは深呼吸して信頼できる鍵開け事業者を！

1) 鍵開け依頼をする前に！鍵の種類と安全性能を確認！

鍵開けを依頼する際、「鍵の種類」と「安全性能」によって、「作業内容や料金」「鍵の交換の必須度」が変わってきます。焦ってすぐにでも依頼したくなりますが、まずは落ち着いて、自分の鍵を思い出してみましょう。

①ディスクシリンダー錠（ウェーハータンブラー錠）

鍵の両サイドにギザギザの鍵山がある鍵で、玄関の鍵穴が「縦型」なら、このディスクシリンダー錠（ウェーハータンブラー錠）でしょう。

10年前後よりも前に建てられた一戸建て、アパートやマンションなどの多くで採用されていますが、、「ピッキング犯罪（玄関の鍵を開けて侵入する犯罪）」の被害にあった多くがこのタイプの鍵だったため、最近の新築物件ではほとんど採用されていません。

緊急の鍵開けをプロの事業者に依頼した際、この鍵なら 5分もかからずに解錠することが可能です。

安全性能としてはおすすめできないため、今もこのタイプの鍵を使用している場合は、早めに、安全な鍵への交換を検討しましょう。

②ピンシリンダー錠（ピンタンブラー錠）

鍵の形が、片方だけがギザギザで、もう片方がまっすぐというのが特徴です。

上記①のディスクシリンダー錠のピッキング被害が多数発生したことを受けて開発された鍵です。

鍵を差し込むと、鍵穴の中にある複数のピンが、正しくそろうことで解錠します。ディスクシリンダー錠に比べると、ピッキング耐性は高まったものの、新種のピッキング犯罪の対象となり、旧タイプはほとんど採用されなくなりました。

最新タイプのピンシリンダー錠（ピンタンブラー錠）であれば安全性能が高まっていますが、旧タイプの場合は新しい安全な鍵へ交換を検討しましょう。

③ロータリーディスクタンブラー錠

上記2つの鍵の危険性を受けて、ピッキング対応した鍵として新しく開発されました。

ピッキングに対する防犯性能は高まったのですが、鍵穴の方をドライバーで壊す破錠行為で侵入するという新手の犯罪が発生。

「新しいロータリーディスクタンブラー錠（新しいU9シリーズなど）」ではその対策が施されているので防犯性能は高いのですが、初期のタイプでは注意が必要です。

初期のタイプの鍵の場合は、何らかのタイミングで、より安全性能が高い鍵へ交換する必要があるでしょう。

鍵の形は①ディスクシリンダー錠と同じ鍵側面の両方にギザギザがあるタイプです。見分け方は、①ディスクシリンダー錠の鍵穴が「縦型」であるのに対し、この③ロータリーディスクタンブラー錠の鍵穴は、一般に「横型」です。

④ディンプルシリンダー錠

最近の新築物件や鍵交換を依頼した際に、取りれられている鍵が、ディンプルシリンダー錠です。

従来のギザギザした鍵山があるタイプの鍵ではなく、鍵の平面上に、丸い穴のような凸凹が複雑に刻まれています。

この複雑な凸凹に、鍵のシリンダー内にあるピンがマッチすることで解錠する仕組みのため、ピッキングするにも時間がかかり、ピッキングされにくい防犯性能が高い鍵として主流になりつつあります。

凸凹のパターンも非常に複雑で、合鍵製造が難しいのも防犯性能として優れている点です。

合鍵を作る際は、鍵ごとに発行されたキーナンバーとともに、鍵メーカーや住宅メーカー、専門の事業者に依頼するのが一般的です。

こういった長所の一方、鍵を紛失した場合の緊急鍵開け時では、専門工具で鍵を開けることが難しく、基本的には鍵を壊して開ける「開錠」＋「新しい鍵への交換」も必要となります。

2) 鍵開け事業者が行う基本的な作業内容

【標準的な緊急の鍵開けの作業内容】

■解錠

鍵を壊さずに、ピッキングなどの手法で鍵穴から鍵を開ける

■解錠＋防犯性能が高い鍵の特殊対策

ドアスコープなどから特殊な工具を入れるなど、特別な手法をプラスして解錠する

■開錠（破壊開錠）＋鍵交換

鍵を壊すことでしか開けられない防犯性能が高い鍵、鍵穴が破損しているなど、通常の手法では開けられない鍵や状態の場合、鍵穴を壊すなどして開錠する
そのため、開錠と同時に、新しい鍵への交換が必要となる

3) 鍵開け事業者に依頼する際に準備すべきこと

①鍵の種類や状態を確認

鍵開けを依頼する前には、できる範囲で自分の鍵の種類や鍵の状態を確認し、事業者に事前に伝えましょう。現場での作業がスムーズに進みます。

②自分の身分証明証を準備

防犯の観点から、それが自分の家であることを証明するために、運転免許証や保険証などの身分証明証の提示を、事業者から求められます。
証明ができない場合、作業ができないことがあります。

③マンションやアパートなら、管理人へ連絡

マンションやアパートの場合、事前に管理人やオーナーへの許可の取得が必要です。
許可がない場合、作業ができないことがあります。

4) 信頼できる鍵開け事業者を見つけるコツ・注意点

鍵開けを事業者に依頼する場合に、信頼できる事業者を見つけるコツ、注意点をまとめます。

①事前に、鍵開け料金の明細を確認できる

低価格な鍵開け料金を提示している事業者の場合、出張料金や部品代が別にかかることがほとんどです。

ホームページ上や問合せの段階で、料金明細（基本料金・オプション料金）、ケースごとの総額や過去の事例を提示していることが、信頼できる事業者です。

②鍵の交換が必要な時は、鍵の安全性能などを説明してくれる

良心的な事業者であれば、実際の作業をするにあたり、一般的な作業内容などを事前に説明してくれるでしょう。

特に、鍵の交換が必要になった場合、事業者は、鍵の種類や安全性能などを説明してくれます。

鍵の安全機能などについても相談に乗ってもらい、納得がいく鍵に交換しましょう。

※高額な料金を請求をする、その場で居直るなど悪質な事業者に出会ってしまった場合は、すぐに警察を呼びましょう。

5) まずは深呼吸して信頼できる鍵開け事業者を！

鍵が開かないというだけでもパニックになりますが、まずは深呼吸をして落ち着くことが大切です。その上で、これまでにご紹介したポイントを確認しながら、信頼できる事業者に依頼するようにしましょう。

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