経年劣化の外壁塗装は火災保険に対象外｜適用される災害被害とは？

目次

1. 1）火災保険で外壁塗装や修理はできる？
2. 　経年劣化による外壁塗装は火災保険の対象外
3. 2）火災保険の対象になる災害とは？
4. 　台風・竜巻による被害
5. 　大雨・浸水・土砂崩れによる被害
6. 　落雷による被害
7. 　ひょう・雪による被害
8. 　火災による被害
9. 3）火災保険の種類
10. 4）外壁塗装に火災保険を使うときの注意点
11. 　免責範囲を超えないと保険の対象にはならない
13. 　信頼できる事業者を探して余裕ある見積もりを
14. 　　悪質な外壁塗装事業者に注意
15. 　　失敗しない外壁塗装事業者選びのコツ

1）火災保険で外壁塗装や修理はできる？

火災保険で外壁塗装や補修ができるのは、災害により、外壁の破壊や剥脱が見られ、補修が必要と認められた場合です。

ただし「風災・雪災・ひょう災・水災」など、災害の保証ができる火災保険であることが条件になります。
「水災」は特約になる保険もありますが「風災・雪災・ひょう災」は通常保証される保険がほとんどです。

また、地震による外壁のひび割れや破損は、火災保険ではなく「地震保険」の補償対象です。いつ起こるかわからない災害に備え、自分が加入中の火災保険の契約内容を確認してみましょう。

参考：火災保険は、どのような保険ですか。｜一般社団法人日本損害保険協会

経年劣化による外壁塗装は火災保険の対象外

経年劣化による外壁塗装は、火災保険が適用されません。

外壁の経年劣化で最も分かりやすいものは、モルタル壁のひび割れです。新築時は高級感のある1枚の壁に時間の経過で何本ものひび割れが入ります。

サイディンボードはわかりにくいですが、コーキングが劣化して縮んだり、剥がれが発生しているケースもあります。他には、塗装の色あせや、黒ずみ、サイディングでは割れや浮きもあります。釘や金属部品があれば、サビも経年劣化です。

外壁の経年劣化のサイン

• 外壁を触ると白い粉が手につく
• 外壁がひび割れている
• 塗装が色あせている
• 釘や金属部品がサビている

ご自宅の外壁に上記のような経年劣化のサインが出ている場合は、速やかに外壁塗装を依頼したほうが良いでしょう。

外壁塗装の耐用年数について詳しく記載している記事もあります。築年数が10年以上経っている家にお住まいの方は必見です。

外壁塗装の耐用年数は10〜20年｜耐久性を長くするコツとは？

外壁塗装の耐用年数は10〜20年が一般的ですが、塗装の種類や外壁材、コーキングなどにより大きく変わります。また、外壁の耐久性を長くするには外壁塗装事業者の技術力も必要です。失敗しない外壁塗装事業者の選び方もあわせて紹介します。

2）火災保険の対象になる災害とは？

火災保険の対象となる範囲は事前に知っておくと、万が一の時にスムーズに手続きができます。
なお、加入している火災保険の種類によって範囲は異なります。

火災・爆発による被害

その名の通り、火災が起こった時に建物や家財に損害が生じた場合、火災保険の対象になり、保険金を受け取ることができます。

参考：火災、落雷、破裂・爆発などの補償｜ソニー損保

台風・竜巻による被害

台風や竜巻、強風により外壁にひびや傷がついた場合、火災保険の対象になります。

参考：どの種類の火災保険でも、補償される範囲は同じですか。｜一般社団法人日本損害保険協会

大雨・浸水・土砂崩れによる被害

暴風雨やゲリラ豪雨などが原因で洪水や高潮、土砂崩れなど水災の被害にあった時に対象となります。
ただし、契約内容によっては「被害が一定割合以上に達するもの」と定められ、損害額が全額補償されない場合もあります。

参考：水災（洪水・床上浸水・床下浸水）の補償内容｜ソニー損保

ひょう・雪による被害

ひょうや豪雪地帯の大雪により外壁に被害があった時も火災保険の補償対象です。
ただし、契約内容によっては「被害が一定割合以上に達するもの」と定められ、損害額が全額補償されない場合もあります。

参考：台風などの風災、大雪などの雪災、雹災などの補償｜ソニー損保

3）火災保険の種類

一般住宅の火災保険にはいくつか種類があり、補償される内容が異なります。他にも店舗用の保険などもあります。

具体的な火災保険の内容についてはこちらの記事をご覧ください。これから火災保険を検討する方に向けてメリット・デメリットも紹介しています。

火災保険で外壁塗装費用を無料にする方法と保険の申請手順

火災保険を使って外壁塗装をすることができます。しかし、加入している火災保険の種類と外壁塗装が必要になった原因により保険が下りるかどうかが決まります。外壁塗装に火災保険が適用になるケースと申請方法、メリット・デメリットを紹介します。

4）外壁塗装に火災保険を使うときの注意点

経年劣化以外で外壁塗装に火災保険を使う時は、いくつか注意点があります。
悪徳事業者も潜んでいるため、事業者を選ぶ際は注意深く確認しましょう。

免責範囲を超えないと補償の対象にはならない

免責は「損害の額が20万以上の場合のみ補償される」といったような保険金支払いの条件です。

「台風によって飛ばされた小さなものが当たって壁を傷つけた」というケースで、小さな傷や破損であれば、外壁全体ではなく一部のみ補修で事足りるかもしれません。
補修費用が少額で免責額に満たない場合は、保険金はおりません。自分で修理することになります。

免責金額は最初に契約した際に、5万・10万・15万・20万など、契約時の任意の金額が設定されています。
なかには免責額ゼロという保険もありますので、必ず契約内容を確認しましょう。

火災保険の見積もりは現状復旧の金額

火災保険が適用された場合でも、できるのは「現状復旧」です。
金額の見積もりは、現在使われている塗料で計算されますので、今の塗料よりグレードアップした塗料を使いたい場合、その差額は自分で負担します。

火災保険を使って外壁塗装する際に建てる足場を使い、ついでに屋根の修理をすることもできますが、屋根の修理費用は自分で出します。
足場を組むと工事費が上がるので、外壁と屋根をまとめて施工すると、費用の節約になります。

適用される範囲は、契約中の火災保険の内容によって変わります。
どこまでが火災保険の補償の範囲内で、どこからが自分の負担になるのか、事前に保険会社に確認しておくとスムーズです。

信頼できる事業者を探して余裕ある見積もりを

外壁の被害が多い災害時は事業者が忙しくなるため、補修の引受先がなかなか見つからなかったり、見つかっても補修作業の着工が何ヶ月も先になったりというケースも。

火災保険を使って補修工事を行う場合は、事業者の見積もりが必要になので、その旨を事業者に伝え、日程に余裕を持って見積もりを取るようにしましょう。

もしもの時に備えて、あらかじめ外壁塗装に対応している事業者を探す方法を知っておけば焦らずにすみます。
さまざまな「家の困った」を解決するくらしのマーケットは、お住まいの地域の事業者をオンラインで簡単に探すことができます。無料で見積もりができるので、悩んだ時はぜひ検索してみてください。

悪質な外壁塗装事業者に注意

「火災保険を使うと持ち出しゼロで外壁補修ができる」と外壁塗装の話を持ち掛けてくる悪徳事業者がいます。決して話に乗らないでください。

うその理由で保険金を申請するなどの結果、最悪の場合は、事業者だけでなく保険契約者も詐欺の片棒を担いだということになります。

参考：保険金で住宅修理ができると勧誘する事業者に注意！－申請サポートを受ける前に、損害保険会社に連絡を　保険金の請求は、加入者ご自身で！！－｜独立行政法人国民生活センター

失敗しない外壁塗装事業者選びのコツ

外壁塗装事業者を選ぶ時は、以下のポイントに注目しましょう。ただし、一つの項目だけがクリアしているから「優良事業者」というわけではありません。「すべての項目で納得できる場合は優良事業者に近い」ということを忘れないでください。

外壁塗装をどこに頼むかじっくり調べたいという方は、外壁塗装の依頼先とトラブル事例を記載している記事もご確認ください。実際に起きているトラブル事例から、優良な事業者に依頼する方法を紹介しています。

外壁塗装はどこに頼む？優良な事業者の見分け方とトラブル事例

外壁塗装はハウスメーカー、工務店、ホームセンターや家電量販店、リフォーム事業者、外壁塗装事業者の5つに依頼できます。メリット・デメリットを確認し、ご自身が求めているサービスや予算・費用に合った優良な事業者を選びましょう。

外壁塗装事業者はくらしのマーケットで頼める

さまざまな「家の困った」を解決するくらしのマーケットには、外壁塗装事業者が多数登録しています。
家の近くの塗装業者の口コミ評価を確認して探せます。
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くらしのマーケットの外壁塗装の費用相場

以下は、くらしのマーケットの外壁塗装の費用相場です。
外壁塗装にかかる費用は、トータルの金額の安い高いを見るのではなく、工事の工程や、塗料名などが詳細に記載されているかを確認しましょう。

外壁塗装の費用の内訳や相場料金をもっと知りたい方は外壁塗装の費用相場の記事をご参照ください。坪数ごとにかかる費用相場を掲載しています。

外壁塗装の費用相場｜費用を安くする4つのコツ

外壁塗装の費用相場は、30坪で60～100万円程度です。使用する塗料の種類や外壁の状況、塗装方法、依頼する事業者の設定価格により費用は大きく変わります。30坪・40坪・50坪・60坪の外壁塗装の費用相場をまとめたので外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。

くらしのマーケットで外壁塗装サービスを利用した方の口コミ

くらしのマーケットで外壁塗装サービスを利用した方の口コミを一部紹介します。

ライター：笹倉さくら
暮らしライター。主婦の経験を生かし「家事はキレイにスムーズに」をモットーにノウハウをご紹介。楽して無理なくできる家事を目指します。整理収納アドバイザー、クリンネスト、調理師、野菜ソムリエなど家事を楽しくする資格を保有。趣味は、犬の散髪・トレッキング・観葉植物を育てる事。

くらしのマーケットは、暮らしに関わるサービスを安心して取引できるマーケットプレイスです。事業者の口コミや料金を比較し、オンラインで簡単に予約ができます。

頼みたいカテゴリがある

ハウスクリーニング・不用品回収・引越し・出張カメラマン・庭木剪定・アンテナ工事・家具の組み立てなど、幅広いカテゴリがあります。あなたの「これプロに頼みたい」がきっと見つかるはず。

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各事業者は一覧で同じ作業内容の料金を表示しているため、料金比較が簡単です。
さらに実際に利用した方の口コミを見てプロに依頼することができます。口コミ評価や量はもちろん、口コミの内容をチェックすると、予約から当日までのやりとりや対応もイメージしやすくなります。

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