サイディングはどんな外壁？メンテナンス費用についても解説

＼サイディングのメンテナンスをしたい！／

目次

1. 1）サイディングはどんな外壁？
2. 2）サイディングの種類
3. 　 窯業（ようぎょう）系サイディング
4. 　 金属系サイディング
5. 　 樹脂系サイディング
6. 　 木材系サイディング
7. 3）サイディングで家の雰囲気が決まる
8. 4）サイディングの耐用年数とメンテナンス周期
9. 5）サイディングを長持ちさせるには外壁塗装をプロに依頼

1）サイディングはどんな外壁？

サイディングは、外壁に貼る建材のひとつです。

1960年代に製造が開始され、1990年代からさまざまなメーカーにより品質が急激に向上。

現在、戸建て住宅において約85%以上が外壁にサイディングを利用しています。

サイディングは水を使わない「乾式工法」で取り付けるため、水を混ぜた素材を下地として使う「湿式工法」の外壁よりも、乾かす時間が短縮できます。

また、サイディングは切断や穴あけなどの加工がしやすく、釘や留付金具で簡単に施工できるので工期が短いのも特徴です。

大量生産なので品質が一定で、防火性能・高耐久性能をもっているうえ、一般家庭でも家を維持する上で採用しやすい外壁材なので人気があります。

サイディング以外の外壁材に「モルタル」「タイル」もある

サイディングの他にも、「モルタル（塗り壁）」や「タイル」の外壁材があります。

	特徴
モルタル	・セメント＋砂＋水で練り合わせたパテで作られている ・つなぎ目がないがひび割れしやすい ・仕上がりの自由度が高い ・職人の腕によってクオリティが左右される ・湿式工法で工期が長い
タイル	・耐候性・耐久性が高い ・高級感がある ・初期費用が高くなる ・メンテナンス費用が抑えられる ・湿式工法の場合は工期が長い

参考：サイディングとは？｜ニチハ株式会社,2023年３月版『住宅用建材使用状況調査』の概要｜日本サッシ協会

2）サイディングの種類

サイディングには以下の4種類があり、耐久性やデザイン性などの特徴が異なります。

窯業（ようぎょう）系サイディング

窯業系サイディングとは、セメント質原料や繊維質原料を成型・養生・硬化させたものです。

高温・高圧の「窯」で硬化させて作られるため、「窯業系サイディング」と呼ばれています。

窯業系サイディングは2008年に住生活基本法に基づき、日本工業規格（JIS A 5422）が改正されました。最低厚さが14㎜に引き上げられ、強度や耐久性・断熱性能などが優れた製品も販売されています。

タイル・レンガ柄や木目柄などデザインバリエーションが豊富で、現在では新築住宅の75%以上が窯業サイディングを採用しているほど人気です。

また、窯業サイディングは切断や穴あけなどの加工がしやすく、施工が簡易なので工期が短いのも特徴です。

窯業サイディングは1平米あたりの料金は4,000円〜18,000円前後と、金額に幅がありますが比較的安いサイディングも多いです。

参考：2023年３月版『住宅用建材使用状況調査』の概要｜日本サッシ協会,内外装建材総合 カタログ2023.8｜ニチハ株式会社

金属系サイディング

金属系サイディングは、金属板の表面とアルミの裏面の間に芯材（断熱材）を挟んでいる外壁材です。

一般的な金属系サイディングの素材には、アルミニウムやスチール・亜鉛メッキ鋼（ガルバリウム）・銅・ステンレス鋼などがあり、窯業サイディングの次に使われています。

特にガルバリウムの外壁は「高級感」があり、「おしゃれ」な雰囲気に仕上がるため人気があります。

窯業サイディングと比べても軽いため建物への負担が少なく、耐震性にも優れているのが特徴です。また、芯材には断熱性能があるため、冬場は室内の温かさが放出するのを防ぎ、夏場は冷気が屋外へ放出されるのを防ぐ効果もあります。金属は燃えにくいため防火性も高いです。

「凍害」にも強く寒冷地の住宅にも向いています。

金属系サイディングは1平米あたり5,000円〜10,000円前後と、窯業サイディングよりは費用がかかる傾向があります。

参考：性能と特徴｜旭トステム外装株式会社,金属サイディングとは｜日本金属サイディング工業会,内外装建材総合 カタログ2023.8｜ニチハ株式会社

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングは、プラスチックの1種である「塩化ビニル樹脂」でつくられた外壁材で、アメリカやカナダで人気です。

凍害や酸性雨などの影響で劣化しにくく、防水性・耐久性もある優れた外壁材で、塗装の塗り替えやシーリング（コーキング）などのメンテナンスがほとんど必要ないのも特徴です。

しかし、施工できる業者が限られていたり、窯業系サイディングと比べると色やデザインのバリエーションが少ないため、日本ではまだそれほど普及していません。

樹脂系サイディングは、1平米あたり7,000円〜12,000円前後が費用目安となります。

参考：樹脂サイディグの特徴｜塩ビ工業・環境協会,WALL-J製品価格表｜旭トステム外装株式会社

木材系サイディング

木材系サイディングは、天然木に保護塗料で塗装した外壁材です。

木材系サイディングは自然で温かみがあり個性のある雰囲気になるので、外観にこだわった住宅に使用されています。

しかし、天然木を使っているため水に弱いのが難点です。木材は雨が降ると水分を吸収して膨張し、乾燥すると収縮するため、こまめに塗装してメンテナンスをしないと劣化しやすいです。

また、木材は天然素材なので他のサイディングと比べても価格が高いため、木目調の窯業サイディングを選ぶ人も増えています。

参考：外壁　～木材サイディングのメリット・デメリット～｜天然木材.com

【種類別】サイディングの比較表まとめ

3）サイディングで家の雰囲気が決まる

家はサイディングによって、外観の雰囲気が決まります。

サイディングの色やデザインだけでなく、縦張りか横張りかによっても雰囲気が異なるのでよく選ぶ必要があります。

また、2種類のサイディングを組み合わせたり、縦張りと横張りを組み合わせて個性を出すことも可能です。

しかし、ほとんどのサイディングは紫外線や雨水などの影響を受けて劣化するため、外壁塗装などのメンテナンスが必要です。サイディングによって耐用年数とメンテナンス周期が異なるので、「なるべく費用をかけたくない」という場合は、それらも含めて外壁を選ぶとよいでしょう。

4）サイディングの耐用年数とメンテナンス周期

サイディングの中でも樹脂系サイディングの耐用年数は長く、メンテナンスの頻度が少なく済む傾向があります。

外壁塗装をしている場合は、使った塗料によっても外壁の耐用年数に差がでます。

「まだ大丈夫そう」といってメンテナンスを先延ばしにしていると、劣化が進み補修作業が必要となり余計に費用がかかる可能性があります。

くらしのマーケットでは「外壁塗装」サービスも行っています。「外壁のメンテナンスをしたい」と思っている人は利用してみてください。

自分でサイディングの状態を確認してみる

自宅のサイディングの状態を、自分である程度把握することができます。

以下の項目に当てはまっている場合は、補修や張替えが必要となるので確認してみるとよいでしょう。

サイディングを触ってみて手が白くなることを「チョーキング（白亜化現象）」と言います。経年劣化によりサイディングの塗膜が粉状になっている状態で、本来の防水性や耐久性などが低下している証拠なので再塗装をしましょう。

特に外壁を見て「亀裂やひび割れ（クラック）」がはいっている場合は、放置すると亀裂が深くなったり、そこから水が入り込んで雨漏りが起きたりするため早急に「補修」や「張替え」が必要となります。

外壁に劣化の症状が見られたり、ヒビがが入っていたりしたらすぐに対処できるように、状態を確認しておくとよいです。

参考：白亜化（チョーキング）｜日本ペイント,建築用語集＞クラック ｜東建コーポレーション株式会社

シーリング（コーキング）のメンテナンスも重要

外壁材には問題なくても外壁と外壁の隙間を埋めるために「シーリング材」を使用している場合、劣化してひび割れていたり、剥がれていたりする場合もあります。

シーリングが劣化していると、外壁の隙間から雨水が入るため、内壁まで被害が拡大することがあります。シーリングはメンテナンス周期関係なく補修が必要です。

外壁のメンテナンスの必要性について詳しく知りたい方は、外壁のメンテナンスに関する記事もあわせてご覧ください。

外壁塗装は必要ない？塗装の役割や放置した場合のデメリットを解説

多くの家の外壁は雨風や粉塵などで劣化し、時間が経つにつれて美観を保てなくなります。今回はそんな劣化を修繕・予防する外壁塗装の必要性や、実施しないことで生じるデメリットなどを解説していきます。

5）サイディングを長持ちさせるには外壁塗装をプロに依頼

サイディングを長持ちさせるには、外壁塗装をプロに依頼しましょう。

外壁塗装を行うには下処理や均一な塗装など、塗装に関する知識や技術が必要です。

また、高所作業が必要となるので自分で行うのは危険です。外壁塗装を行っている事業者へ依頼するのをおすすめします。

失敗しない外壁塗装事業者の選び方

外壁塗装事業者を選ぶ際は、以下のポイントに注目して選ぶと失敗を避けることができます。

資格や塗装工事業許可があり、施工内容の説明が丁寧で真摯に対応してくれる事業者は、信頼できる事業者の可能性が高いです。

こちらの記事では、上記6項目をさらに詳しく解説しています。依頼先の選び方も紹介していますので、あわせて参考にしてください。

外壁塗装はどこに頼む？優良な事業者の選び方やトラブル事例を紹介

外壁塗装の事業者選びは相見積もりを

複数の事業者の見積もりを比べることを「相見積もり」といいます。

複数の見積もりを比べると、数万円から数十万円違う結果が出ることもあるため、外壁塗装を安く依頼したい方にもぜひ行ってほしい方法です。

見積もりがあまりに多すぎると「迷って決められない」「見積もりを比較するのに疲れる」ということもあります。
外壁塗装の見積もりを依頼するのは、3社くらいがベストです。

安さだけで事業者を選ぶのではなく、価格が適正かどうか、不明な見積内容がないかを確認しましょう。

外壁塗装の見積もりをする際は見積もりの注意点などを解説したこちらの記事もぜひ参考にしてください。

外壁塗装の見積もり7つの注意点｜見積もり例と費用相場も

6）くらしのマーケットは外壁塗装の相見積もりの手間が少ない

さまざまな「家の困った」を解決するくらしのマーケットには、外壁塗装事業者が多数登録しており、 家の近くの外壁塗装業者の口コミ評価を確認して探せます。

※施工条件によっては第三者による現地調査がない場合もあります。

くらしのマーケットの外壁塗装の現地調査の流れ

1. ご挨拶・図面の確認


外壁塗装の見積もり額を出すために必要な情報を確認します。図面がある場合は15分程度、建築図面が手元にない場合は現地計測のため30分程度が必要です。

2. 外壁の状況を確認


外壁の色（苔の有無）、シーリングの劣化状況、チョーキングのレベルなどを確認します。

3. 困りごとのヒアリング


最後にお客様の悩み事をヒアリングし、現地調査が終了です。現地調査には基本的に第三者の店舗が向かうため、その場で契約を迫られたり、不当な請求をされる心配もありません。

約1週間後に、くらしのマーケットのメッセージ上にて現地調査の結果報告書とあわせて見積書が送られます。

現地調査で点検した箇所の現状の様子と対応策が写真付きで簡潔に説明されています。

外壁塗装に詳しくない方でも理解しやすいように、専門用語の解説や塗料の説明があるため安心です。

現地調査の内容をもとに複数の店舗から見積もりを提案してもらうことが可能なため、現地調査は一回のみ対応すればOKです。

▶▶▶さらに詳しく現地調査の様子紹介した記事はこちら

口コミから施工店舗を選べる！くらしのマーケットで外壁塗装を依頼する3つのメリット

外壁塗装の費用相場

以下は、くらしのマーケットの外壁塗装の費用相場です。
外壁塗装にかかる費用は、トータルの金額の安い高いを見るのではなく、工事の工程や、塗料名などが詳細に記載されているかを確認しましょう。

外壁塗装の費用相場や、費用を安くするコツが知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

外壁塗装の費用相場｜20〜60坪の費用内訳と安くする4つのコツ

外壁塗装の費用相場は、30坪で60～100万円程度です。使用する塗料の種類や外壁の状況、塗装方法、依頼する事業者の設定価格により費用は大きく変わります。30坪・40坪・50坪・60坪の外壁塗装の費用相場をまとめたので外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。

くらしのマーケットは口コミを見て自分で店舗を選べる

くらしのマーケットは実際に外壁塗装を依頼したユーザーの口コミが投稿されており、自分で施工店舗を選ぶことができます。

お住まいの地域の外壁塗装事業者を探す

他にこんなサービスもあります

【屋根塗装】

日光や雨風のダメージを受けやすい屋根は塗装し直し耐久性を高める必要があります。寿命が約13年なので築10年以上経っている方などは必要かもしれません。プロの場合、下処理がしっかりしており塗装本来の寿命を最大限に活かしてもらえます。落下の危険性や足場を組む手間も省けるので屋根塗装の利用がおすすめです。

屋根塗装を利用する

【屋根修理】

屋根の雨漏りでお悩みの方や台風前の防災対策をしたい方は屋根修理にお任せください。これまでの屋根を解体・撤去し、新しい屋根にする葺き替えタイプと現在の屋根の上に新しい屋根を載せて覆うカバー工法のタイプがあります。葺き替えは屋根の軽量化による地震対策をしたい方、カバー工法は解体工事が不要なので費用を抑えたい方におすすめです。

屋根修理を利用する

ライター：森田さなえ
2年前に中古自宅を購入。テレビアンテナが壊れていたり、害獣被害に遭ったりしていますが、専門事業者さんに助けられ、やっと住心地が抜群になりました。

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