コンセントから火花が出る原因と予防法｜コンセントの寿命は10年

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目次

1. 1） コンセントから火花が出る原因は？
2. 2）コンセントから火花が出たときの対処法は？
3. 3）コンセントから出る火花を予防するには
4. 4）コンセントから火花が出やすい場所・発火事例
5. 5）コンセントが焦げている・不調ならプロに相談を

1）コンセントから火花が出る原因は？

コンセントにプラグを挿し込んだら、パチッと火花や電流が見えてびっくりした経験はありませんか？
原因も分からずに放置しておくと、最悪の場合、火災につながる可能性があり危険です。

そもそも、コンセントから火花が出る原因は何なのか？ 主に4つあります。

電源が入っているままプラグを差した

ありがちな失敗が、電化製品の電源がついている状態のままコンセントにプラグを差すことです。

電源が入っている（通電している）状態でプラグを差し込めば、コンセントに挿した瞬間に大きな電流が一気に流れます。
これが原因で火花が出ることもあるので大変危険です。

必ず電源はOFFの状態にしてコンセントに差し込みましょう。

参考：コンセントが焦げる6つの原因｜東京電力パワーグリッド

ホコリや髪の毛がコンセントに付いていた（トラッキング現象）

コンセントとプラグの間にホコリ・異物が入り、さらに湿気が加わると「トラッキング現象」につながる恐れがあり危険です。

トラッキング現象とは、コンセントとプラグの間にたまったほこりに水分が混じり、火花などが出る現象のこと。
火災の原因になることもあり、大変危険な現象です。

トラッキング現象を防ぐには、長期間コンセントを差しっぱなしにしないことや、コンセントの周りにほこりや髪の毛などがたまらないよう、掃除をすることが大切です。

特に、湿気の多い洗面所や台所などのコンセントでは注意が必要です。

参考：コンセントを抜くと節電効果はある？待機電力の削減や節電に役立つ4つのコツを紹介｜関西電力グループ

過剰な「タコ足配線」や「OAタップ」

コンセントの差込口が複数ついている電源タップ（OAタップ）や、延長コードを利用して、ひとつのコンセントにたくさんのプラグを差している状態は、「タコ足配線」と呼ばれています。

１つのコンセントやテーブルタップで同時に使用できる電流（アンペア）は決まっています。これを定格電流といいます。
タコ足配線をすると、定格電流を超え、発熱して発火する危険が高くなります。

使用する電気機器の消費電力（ワット）を確認して、定格容量を超えないように使いましょう。

電圧が高いときにプラグを差した

家庭で流れる電気は、常に電圧が変化する交流が採用されています。そのため、コンセントに高圧の電気が流れることも。

電圧が高いときにプラグを挿し込んで火花が出てしまったという原因も考えられます。

2）コンセントが焦げているときの対処法は？

「コンセントから火花が出て焦げている」という場合は、大きな火災につながる危険があり、早急に対処が必要です。

①プラグを外す

火花が出ている状態でコンセントを使うのは、言うまでもなく危険です。

素手でプラグを抜くと感電するおそれがあるため、絶縁グローブがあれば着用してプラグを抜き、ない場合はブレーカーを落として事業者に相談しましょう。

②ブレーカーを落とす

絶縁グローブが手元になくプラグを抜くのが難しければ、ブレーカーを落としましょう。部分的に電気の流れを止められる「安全ブレーカー」（配線用遮断器）を落とします。
火花が出たコンセント部分の安全ブレーカーを落とせば、他の場所で電気を使用しても問題はありません。

③電気工事店などに連絡する

安全ブレーカーを落としたら、電気工事店などに連絡しましょう。

コンセントの交換や配線の張り替えなどは、電気工事士店など有資格者のみができる作業です。

通常の状態より危険な状態が予想されるので、事業者が作業に来てくれるまで、家族（無資格者）が触れることがないように注意しましょう。

一度焦げてしまったコンセントは、漏電や接触不良の原因となるので利用は中止し、新しいものと交換してください。

3）コンセントから出る火花を予防するには

前述したように、火花がコンセントから出る原因はいくつか考えられます。

過剰なタコ足配線や、コンセントにホコリやゴミが付着しているなど、思い当たる原因があれば、環境改善に務めましょう。

コンセント・電源プラグを掃除する

電源プラグは年に１回以上コンセントから抜いて、プラグの刃と刃の周辺部分を清掃します。乾いた布でほこりを取り除きましょう。
コンセントや周辺にもゴミが付着しているようなら、掃除機や乾いた布で掃除します。

「電源プラグに焦げ跡がある」「電源プラグの刃が変形している」といった状態のときは、そのまま使用せずに販売店やプロに事業者に相談してください。

参考：電源プラグの清掃

過剰なタコ足配線を見直す

OAタップなどのタコ足配線を使っている場合は、定格電流を超えて使用していないか確認してみましょう。

超えている場合は、他のコンセントに繋ぎなおす、あるいはコンセントを増設するなどの対応が必要になります。

主な電化製品のアンペアは以下を参考にしてみてください。

出典：主な電気機器のアンペアの目安｜TEPCO

4）コンセントから火花が出やすい場所・発火事例

次のような場所は、コンセントから火花が出やすく注意が必要です。

特にトイレには温水洗浄便座を使用するためにコンセントが設置されているケースが増えています。
コンセントには常にプラグを挿したままになりがちでホコリが溜まり、水分によりトラッキング現象が発生しコンセント部分から発火し、壁とプラグが燃えてしまった例も。

前述した場所はコンセントやプラグの様子をこまめにチェックしましょう。

参考：コンセントから火災発生！～トラッキング火災～｜いわき市消防本部

コンセントの寿命は10年

コンセントは10年使用が点検の目安とされています。

寿命になると器具より発熱し、最悪の場合、焼損・火災の原因にもつながります。10年近く使用しているコンセントがあれば、早めにプロの事業者に相談し、使用点検をしてもらいましょう。

参考：【コンセント】コンセントの寿命について、教えてください。｜Panasonic

5）コンセントが焦げている・不調ならプロに相談を

「コンセントからよく火花が出る」「コンセントが焦げ付いている」という場合は、使用を中止し、プロの事業者に相談するようにしましょう。

特にコンセントが焦げついている場合、経年劣化によってコンセントに亀裂が入り継続して使用するのが難しい場合は、コンセントの取り替えや修理が必要になります。

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ライター：松本 さな
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