外壁材にはどんな種類があるの？特徴や選ぶときのポイント

目次

1. 1）外壁材にはどんな種類がある？
2. 　 サイディング
3. 　 モルタル
4. 　 ALC
5. 　 タイル
6. 2）外壁材の種類を選ぶときは「何を重視するか」考える
7. 3）外壁は塗装が耐用年数を左右する
8. 　 失敗しない外壁塗装事業者の選び方

1）外壁材にはどんな種類がある？

最近の住宅で使われている外壁材は、大きく以下の4種類に分けられ、それぞれ特徴や耐用年数などが異なります。

サイディング

サイディングとは建物の外壁に使う外壁材のことを意味し、工場で製造されるため品質が安定していて、職人の技術に仕上がりが左右されにくいと言われています。

サイディングは、材質や特徴が異なる以下の4種類に分けられます。

窯業系サイディング

窯業系サイディングとは、セメント質原料や繊維質原料などを成型・養生・硬化させた外壁材です。

高温・高圧の「窯」で硬化させて作られるため「窯業系サイディング」と呼ばれ、耐震・防火性に優れています。

日本で圧倒的に人気のある外壁材であらゆる外壁材メーカーから販売されているため、木目やタイル調などデザインやカラーバリエーションが豊富です。

窯業サイディングは切断や穴あけなどの加工がしやすく、施工が簡易なのも特徴です。

参考：製品概要｜一般社団法人日本窯業外装材協会,サイディング外壁材の種類とメンテナンス周期｜リクシルオーナーズクラブ

金属系サイディング

金属系サイディングは、金属板の表面とアルミの裏面の間に芯材（断熱材）を挟んでいる外壁材です。

一般的な金属系サイディングの表面の素材には、ガルバリウム鋼板や溶融亜鉛めっき鋼板・アルミニウム合金塗装板・ステンレス鋼板などがあります。

昔は亜鉛メッキ鋼板の「トタン」が使われていましたが、最近はトタンの3〜6倍の耐久性を持つ「ガルバリウム鋼板」が使われることがほとんどです。

窯業サイディングと比べても軽いため建物への負担が少なく、耐震性にも優れています。また、金属系サイディングなので燃えにくく、防火性があるのも魅力です。

しかし、他の外壁材より錆びる可能性があり、潮風が吹く「海岸地域」や大気中の汚染物質を含みやすい「工場地域」は、ガルバリウム鋼板が錆びやすい環境なので外壁材として使うのは不向きといえます。

参考：ガルバリウム鋼板について｜株式会社 阿部板金工業,サイディング外壁材の種類とメンテナンス周期｜リクシルオーナーズクラブ

木材系サイディング

木材系サイディングは、天然木を外壁に使用するために加工した外壁材のことです。

木のぬくもりを感じる外観に仕上がり、経年劣化による色の変化を楽しめるのが魅力です。

しかし、天然木を使っているため水に弱い難点があります。木材は雨が降ると水分を吸収して膨張し、乾燥すると収縮するため、こまめに塗装してメンテナンスをしないと劣化しやすいです。

また、木材は天然素材なので他のサイディングと比べても価格が高い傾向があります。

参考：レッドシダー 壁材｜価格.com,サイディング外壁材の種類とメンテナンス周期｜リクシルオーナーズクラブ

樹脂系サイディング

樹脂系サイディングとは、プラスチックの1種である「塩化ビニル樹脂」でつくられた外壁材のことです。

凍害や酸性雨などの影響で劣化しにくく、防水性・耐久性もあります。また、他のサイディングと比べて、外壁塗装やシーリングなどのメンテナンスがほとんど必要ないのも特徴です。

アメリカやカナダでは人気のある外壁材ですが、日本ではまだあまり普及しておらず色やデザインのバリエーションは少なめです。

参考：樹脂サイディグの特徴｜塩ビ工業・環境協会,WALL-J製品価格表｜旭トステム外装株式会社,サイディング外壁材の種類とメンテナンス周期｜リクシルオーナーズクラブ

サイディングにの機能性ついて詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

サイディングはどんな外壁？メンテナンス費用についても解説

「サイディング」とは日本で最も使われている外壁材のひとつです。この記事では、サイディングがどのような外壁材なのか紹介します。種類や耐用年数・メンテナンスについても解説するので参考にしてください。

モルタル

モルタルとは、セメント・砂・水などの材料を混ぜて作られた堅固な外壁材です。

日本で昔からある外壁材であり、窯業系サイディングの次に人気があります。

モルタル外壁は家の周りをしっかり固めるため、地震が起きたとき家が傾かないように抵抗し倒壊する危険を減らす働きをすると言われています。

また、不燃性なので隣近所で火災が起きた際に、火が燃え移るリスクも低いのが特徴です。

モルタルの外壁はザラザラとした質感に仕上がる「リシン仕上げ」や重厚感を演出できる「スタッコ仕上げ」など仕上げる方法によって外観の雰囲気が異なり、きれいに仕上げるためには職人の高度な技術が必要となります。

参考：災害に強いモルタル外壁を知る｜日本住宅モルタル外壁協議会,基礎・躯体以外の部位の期待耐用年数の目安｜国土交通省

モルタル外壁について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

モルタルの外壁の特徴│メリットとデメリットや経年劣化に伴うメンテナンスも

1960年代頃から一戸建ての外壁材としてよく用いられたモルタルですが、経年劣化によるひび割れなどにはメンテナンスが必要な場合があります。モルタルの外壁についてメリットやデメリット、また経年劣化に伴うメンテナンスの必要性などについて解説します。

ALC

​​ALCとは、セメントペーストに発泡剤を加えて製造された「軽量気泡コンクリート」のことです。

外壁には、ALCを特定の形状や寸法に切り取った「ALCパネル」を使い、落ち着きや重厚感のある外観になります。

ALCパネルには内部に補強材が組み込まれているため耐久性があり、不燃材料で作られているため防火性に優れているのが特徴です。

また、遮音性や断熱性もあります。

しかし、ALCには吸水性があるため気泡に水が入ったり、凍害によりクラックが入ることがあるため、長持ちさせるためには防水性を高める外壁塗装が必要です。

定期的にメンテナンスを行っていれば、50年以上も持つと言われています。

参考：ALCパネル？｜一般社団法人ALC協会

ALCの外壁について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

ALC外壁の特徴は？メリット・デメリットやメンテナンスについて

重厚感のある外観に仕上がる「ALC外壁」。この記事では、ALC外壁がどのような外壁なのか知りたい方のために、特徴やメリット・デメリットなどを解説します。また、メンテナンスについても紹介するので、参考にしてください。

タイル

タイルは、土や石などを高温で焼き上げて作られた外壁材です。

外壁に採用することで、ALC同様に重厚感と高級感のある外観に仕上がります。

タイルは耐久性に優れていて、雨・風・紫外線・塩害などの影響で変色や劣化などがしにくいのが特徴です。

また、耐熱性や耐火性も備わっていて他の外壁材と比べて劣化もしにくいので、メンテナンスがほとんど必要ありません。

他の外壁材と比べると価格が高めです。

参考：2023タイル建材総合カタログ 10月価格改定版｜LIXIL,タイルに関するよくある質問［タイル基礎編］｜一般社団法人全国タイル業協会／全国タイル工業組合,外壁にタイルが使われてきた大きな理由｜スカイコートWを使用した壁面防水の重要性｜大日化成株式会社

2）外壁材の種類を選ぶときは「何を重視するか」考える

外壁の種類は、「何を重視するか」考えて選びましょう。

外壁材の種類によって、「価格」「特徴」「自宅の外観の雰囲気」が異なります。

また、選ぶ外壁材によっては「海が近い」「周りに工場が多い」「湿気が多い」など家の立地により、メンテナンスの頻度が増える可能性があるので、外壁の維持管理のことも考えて選ぶとよいです。

例えば「なるべく初期費用を抑えつつ、メンテナンスも楽な方がよい」のであれば「窯業系サイディング」、「高級感のある外観にしたいけれど、塩害が気になる」のであれば「ALC」や「タイル」を選ぶのもよいでしょう。

3）外壁は塗装が寿命を左右する

外壁材は良い状態を維持するためにも、10年〜20年を目安に外壁塗装が必須です。

「樹脂系サイディング」　や「タイル」はメンテナンスがほとんど必要無いと言われていますが、それ以外の外壁は紫外線や雨などの影響を受けるため、定期的に塗装で保護しないと劣化が進み外壁材の寿命が短くなってしまうので怠らないようにしましょう。

また、外壁を取り付けるのにシーリングを使っている場合は、シーリングの補修・打ち替えも必要です。

しかし、適切に塗装されていないと塗装面が短期間で剥がれることがあるので、外壁塗装事業者へ依頼するときは事業者選びに注意してください。

失敗しない外壁塗装事業者の選び方

外壁塗装事業者を選ぶ際は、以下のポイントに注目して選ぶと失敗を避けることができます。

資格や塗装工事業許可があり、施工内容の説明が丁寧で真摯に対応してくれる事業者は、信頼できる事業者の可能性が高いです。

こちらの記事では、上記6項目をさらに詳しく解説しています。依頼先の選び方も紹介していますので、あわせて参考にしてください。

外壁塗装はどこに頼む？優良な事業者の選び方やトラブル事例を紹介

外壁塗装の事業者選びは相見積もりを

複数の事業者の見積もりを比べることを「相見積もり」といいます。

複数の見積もりを比べると、数万円から数十万円違う結果が出ることもあるため、外壁塗装を安く依頼したい方にもぜひ行ってほしい方法です。

見積もりがあまりに多すぎると「迷って決められない」「見積もりを比較するのに疲れる」ということもあります。
外壁塗装の見積もりを依頼するのは、3社くらいがベストです。

安さだけで事業者を選ぶのではなく、価格が適正かどうか、不明な見積内容がないかを確認しましょう。

外壁塗装の見積もりをする際は見積もりの注意点などを解説したこちらの記事もぜひ参考にしてください。

外壁塗装の見積もり7つの注意点｜見積もり例と費用相場も

4）くらしのマーケットは外壁塗装の相見積もりの手間が少ない

さまざまな「家の困った」を解決するくらしのマーケットには、外壁塗装事業者が多数登録しており、 家の近くの外壁塗装業者の口コミ評価を確認して探せます。

※施工条件によっては第三者による現地調査がない場合もあります。

くらしのマーケットの外壁塗装の現地調査の流れ

1. ご挨拶・図面の確認


外壁塗装の見積もり額を出すために必要な情報を確認します。図面がある場合は15分程度、建築図面が手元にない場合は現地計測のため30分程度が必要です。

2. 外壁の状況を確認


外壁の色（苔の有無）、シーリングの劣化状況、チョーキングのレベルなどを確認します。

3. 困りごとのヒアリング


最後にお客様の悩み事をヒアリングし、現地調査が終了です。現地調査には基本的に第三者の店舗が向かうため、その場で契約を迫られたり、不当な請求をされる心配もありません。

約1週間後に、くらしのマーケットのメッセージ上にて現地調査の結果報告書とあわせて見積書が送られます。

現地調査で点検した箇所の現状の様子と対応策が写真付きで簡潔に説明されています。

外壁塗装に詳しくない方でも理解しやすいように、専門用語の解説や塗料の説明があるため安心です。

現地調査の内容をもとに複数の店舗から見積もりを提案してもらうことが可能なため、現地調査は一回のみ対応すればOKです。

▶▶▶さらに詳しく現地調査の様子紹介した記事はこちら

口コミから施工店舗を選べる！くらしのマーケットで外壁塗装を依頼する3つのメリット

外壁塗装の費用相場

以下は、くらしのマーケットの外壁塗装の費用相場です。
外壁塗装にかかる費用は、トータルの金額の安い高いを見るのではなく、工事の工程や、塗料名などが詳細に記載されているかを確認しましょう。

外壁塗装の費用相場や、費用を安くするコツが知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

外壁塗装の費用相場｜20〜60坪の費用内訳と安くする4つのコツ

外壁塗装の費用相場は、30坪で60～100万円程度です。使用する塗料の種類や外壁の状況、塗装方法、依頼する事業者の設定価格により費用は大きく変わります。30坪・40坪・50坪・60坪の外壁塗装の費用相場をまとめたので外壁塗装を検討している方はぜひ参考にしてください。

くらしのマーケットは口コミを見て自分で店舗を選べる

くらしのマーケットは実際に外壁塗装を依頼したユーザーの口コミが投稿されており、自分で施工店舗を選ぶことができます。

お住まいの地域の外壁塗装事業者を探す

他にこんなサービスもあります

【屋根塗装】

日光や雨風のダメージを受けやすい屋根は塗装し直し耐久性を高める必要があります。寿命が約13年なので築10年以上経っている方などは必要かもしれません。プロの場合、下処理がしっかりしており塗装本来の寿命を最大限に活かしてもらえます。落下の危険性や足場を組む手間も省けるので屋根塗装の利用がおすすめです。

屋根塗装を利用する

【屋根修理】

屋根の雨漏りでお悩みの方や台風前の防災対策をしたい方は屋根修理にお任せください。これまでの屋根を解体・撤去し、新しい屋根にする葺き替えタイプと現在の屋根の上に新しい屋根を載せて覆うカバー工法のタイプがあります。葺き替えは屋根の軽量化による地震対策をしたい方、カバー工法は解体工事が不要なので費用を抑えたい方におすすめです。

屋根修理を利用する

ライター：森田さなえ
2年前に中古自宅を購入。テレビアンテナが壊れていたり、害獣被害に遭ったりしていますが、専門事業者さんに助けられ、やっと住心地が抜群になりました。

くらしのマーケットは、暮らしに関わるサービスを安心して取引できるマーケットプレイスです。事業者の口コミや料金を比較し、オンラインで簡単に予約ができます。

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ハウスクリーニング・不用品回収・引越し・出張カメラマン・庭木剪定・アンテナ工事・家具の組み立てなど、幅広いカテゴリがあります。あなたの「これプロに頼みたい」がきっと見つかるはず。

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各事業者は一覧で同じ作業内容の料金を表示しているため、料金比較が簡単です。
さらに実際に利用した方の口コミを見てプロに依頼することができます。口コミ評価や量はもちろん、口コミの内容をチェックすると、予約から当日までのやりとりや対応もイメージしやすくなります。

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