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外壁の断熱材の種類|リフォームするときの工法についても解説

2024.7.23 更新

外壁の断熱材

目次

  1. 1)外壁の断熱材の種類
  2.   無機質繊維系
  3.   天然素材系
  4.   発泡プラスチック系
  5. 2)外壁の断熱工法
  6.   外張り断熱工法
  7.   充填断熱工法
  8. 3)外壁塗装でも断熱性能を高められる
  9.   失敗しない外壁塗装事業者の選び方

この記事でわかること

外壁の断熱材とは?
ガラスなどを原料とした「無機質繊維系」、木製チップや羊の毛などを原料とした「天然素材系」、ポリスチレン樹脂やウレタン樹脂などを原料とした「発泡プラスチック系」があります。

外壁の断熱リフォームにはどんな方法があるの?
外壁の断熱性を高めるためには、建物の外壁に断熱材を貼り付ける「外張り断熱工法」と室内から壁の隙間に断熱材を詰める「充填断熱工法」があります。


1)外壁の断熱材の種類

最近の住宅では外壁には断熱材が入っています。主に使われている外壁材の種類は以下の4種類です。


断熱材は種類によって断熱性や吸水・透湿性、燃焼性などの特性が異なります。

断熱材の役割とは?

断熱材は熱を遮断し、建物の内部の隙間を埋めるため気密性を高めるため、室内の冷たい空気や温かい空気を外に逃がしにくくする役割をします。

参考:断熱材|環境共生住宅推奨部品データベース|一般社団法人環境共生住宅推進協議会

無機質繊維系

ロックウール

無機質繊維系の断熱材は、ガラスを線状に加工した「グラスウール」や鉱物を高温で溶かして繊維状にした「ロックウール」があります。

断熱性・耐火性が備わっているだけでなく、原料が劣化しにくいためシロアリにも強いのも特徴です。

また、吸音性もあるので、コストパフォーマンスに優れている断熱材といえます。

参考:高断熱住宅の基礎知識|第3回 断熱材の種類と特長 | JFEロックファイバー株式会社

以前は、シックハウス症候群が起こると騒がれたことも

無機質繊維系の断熱材は、以前は「シックハウス症候群」の原因の1つである有害物質の「ホルムアルデヒド」が含まれていると懸念されていました。
しかし、現在では飛散量が少なく、使用しても安全なものを開発しているメーカーが多いです。ホルムアルデヒド発散等級を確認し、「F☆☆☆☆」と表示されている断熱材であれば、安全性が高いと判断できます。

参考:性能評価の概要|ホルムアルデヒド発散建築材料|一般財団法人 建材試験センター

天然素材系

セルロースファイバー

天然素材系の断熱材は、新聞紙や木製チップなどが原料として作られる「セルロースファイバー」や「羊毛」などがあります。

どちらも天然系素材なので湿気を吸ったり放出する「吸放湿機能」があり、壁体内で結露を発生しにくくしたり、室内の温湿度環境を良好にしたりする効果が期待できるのが特徴です。

なかでもセルロースファイバーは燃えにくいように処理されているので、万が一火災が起きても火が燃え広がりにくい特徴があります。

また、羊毛の断熱材は有害となる科学物質を一切使用していないため、安全性が高いです。しかし、調湿効果を高めるために他にポリエステルを混ざっている断熱材もあるので、選ぶ時は確認しましょう。

天然素材系の断熱材は他の断熱材と比べると、費用が高くなります。

参考:セルローズファイバーの特徴|日本セルロースファイバー工業会,1)特徴的な断熱材|断熱建材・部品等の普及実態調査と技術動向調査国立研究開発法人 建築研究所

発泡プラスチック系

発泡プラスチック系断熱材

発泡プラスチック系の断熱材は、プラスチック素材の気泡の中にガスを閉じ込めて作られています。

軽量で熱伝導しにくいため、断熱性に優れているのが特徴です。

発泡プラスチック系の断熱材にはポリスチレン樹脂が原料となる「ビーズ法ポリスチレンフォーム」や「押出法ポリスチレンフォーム」「高発泡ポリエチレン」、ウレタン樹脂が原料の「硬質ウレタンフォーム」、フェノール樹脂が原料の「フェノールフォーム」などがあります。

特にポリスチレン樹脂が原料となる発泡プラスチック系の断熱材は、比較的耐水性が高く、水に対する抵抗力もあり、なかでも「押出法ポリスチレンフォーム」は耐水性や耐吸湿性に優れているのが特徴です。

参考:断熱材|環境共生住宅推奨部品データベース|一般社団法人 環境共生住宅推進協議会,発泡プラスチック断熱材とは|発泡プラスチック断熱材連絡会

2)外壁の断熱工法

外壁の断熱工法には、「外張り断熱工法」と「充填断熱工法」の2つがあります。

外張り断熱工法

外張り断熱工法

外張り断熱工法は、建物の外壁に断熱材を貼り付ける工法です。

主に無機質繊維系や発泡プラスチック系の断熱材が使用されます。

外壁をまるごと断熱材で包むため構造体の耐久性が高まり、室温が外の温度変化に左右されにくいメリットがあります。

また、壁の中に空間ができるため湿度を一定に保ちやすく、結露しにくいので構造材の腐朽のリスクも少ないです。

しかし、施工時に足場を組んだり、新しい外装材を購入したりするため、コストが高くなります。

自宅に住みながら施工してもらうことが可能です。

「外張り断熱工法」と「カバー工法」って違うの?

外張り断熱工法は断熱性能の向上を主要な目的とし、カバー工法は外壁の見た目を変更することを目的としています。
しかし、外張り断熱工法で外壁材にこだわったり、カバー工法で断熱性能の向上させるように施工してもらったりすることも可能です。

カバー工法について詳しく知りたい方は、こちらの記事もあわせてご覧ください。

カバー工法

参考:断熱工法について|硝子繊維協会,外張り断熱工法について|一般社団法人発泡プラスチック建築技術協会

充填断熱工法

吹込み工法

充填断熱工法は外壁内の隙間に断熱材を詰める工法で、建物の外観を変更せずに断熱性能を向上させることが可能です。

ボード状又はシート状の断熱材を壁の間に詰め込む工法や、セルロースファイバーや粒状になったグラスウールを、機械を使って吹き付ける「吹き付け工法」があります。

発泡プラスチック系の断熱材と合板を一体化させた「断熱パネル」を使用する「パネル工法」もあります。

しかし、外張り断熱工法よりも壁内が結露しやすくなるので、壁の中を流れる風(壁内気流)を止めたり、防湿フィルムを貼ったりする施工も必要となります。

充填断熱工法だと壁の厚さ以上の断熱ができないので、より高い断熱効果を得たい場合は外張り断熱工法をおすすめします。

参考:断熱工法について|硝子繊維協会,充填断熱工法|アキレス株式会社,中に詰めるか?外から張るか?|断熱のすすめ|旭化成建材株式会社

3)外壁塗装でも断熱性能を高められる

外壁塗装

「外張り断熱工法」や「充填断熱工法」よりは得られる断熱性能は低くなりますが、外壁塗装で、建物の断熱性能を高めることができます。

メーカーによって原料や性能が異なりますが、断熱塗料には断熱性のある体質顔料や添加剤などが配合されています。

そのため、外壁に塗装すると外気温の熱を室内へ伝えにくくする性質をもつ塗膜ができ、一年中快適な室温を保持する効果が期待できます。

塗装をするときに足場代などは発生しますが、他の断熱方法よりは圧倒的に安い費用ですみます。

しかし、しっかり断熱塗料の断熱効果を得るためには、塗装の技術も必要なので依頼する事業者選びには失敗しないようにしましょう。

「遮熱塗料」との違いは?

「遮熱塗料」とは、建築物を温める近赤外線を反射する塗料のことです。「断熱塗料」のように熱伝導を抑える効果がないので、冬場よりは夏場の厚さ対策として活躍します。

参考:遮熱塗料|用語解説|日本ペイント株式会社

失敗しない外壁塗装事業者の選び方

外壁塗装事業者を選ぶ際は、以下のポイントに注目して選ぶと失敗を避けることができます。

失敗しない外壁塗装事業者の選び方

  • 塗装工事業許可や塗装技能士などの資格があるか
  • キャンセル可能か、クーリング・オフの説明があるか
  • 保証やアフターサービスの内容が充実しているか
  • 見積もりに不明な箇所がないか
  • 価格・実績・口コミが信頼できるか
  • 外壁塗装の施工期間に不明な箇所がないか

資格や塗装工事業許可があり、施工内容の説明が丁寧で真摯に対応してくれる事業者は、信頼できる事業者の可能性が高いです。

こちらの記事では、上記6項目をさらに詳しく解説しています。依頼先の選び方も紹介していますので、あわせて参考にしてください。

外壁塗装はどこに頼む?優良な事業者の選び方やトラブル事例を紹介

外壁塗装の事業者選びは相見積もりを

複数の事業者の見積もりを比べることを「相見積もり」といいます。

複数の見積もりを比べると、数万円から数十万円違う結果が出ることもあるため、外壁塗装を安く依頼したい方にもぜひ行ってほしい方法です。

【外壁塗装の見積書の標準項目】

  • 外壁下塗り
  • 外壁取材塗り
  • 外壁上塗り
  • 本体付属部塗装
  • 仮設足場組立解体
  • シート養生
  • マスキング養生
  • 外壁洗浄及び下地処理
  • 発生材処分・清掃など

見積もりがあまりに多すぎると「迷って決められない」「見積もりを比較するのに疲れる」ということもあります。
外壁塗装の見積もりを依頼するのは、3社くらいがベストです。

安さだけで事業者を選ぶのではなく、価格が適正かどうか、不明な見積内容がないかを確認しましょう。

外壁塗装の見積もりをする際は見積もりの注意点などを解説したこちらの記事もぜひ参考にしてください。

外壁塗装の見積もり7つの注意点|見積もり例と費用相場も
外壁塗装事業者を探す

4)くらしのマーケットは外壁塗装の相見積もりの手間が少ない

さまざまな「家の困った」を解決するくらしのマーケットには、外壁塗装事業者が多数登録しており、 家の近くの外壁塗装業者の口コミ評価を確認して探せます。

くらしのマーケットは相見積もりの手間が少ない!

一般的な外壁塗装の一括見積りサイトでは、事業者ごとに現地調査を行うため、何度も現地調査の対応をする手間が必要です。
一方くらしのマーケットは複数の事業者の見積もりを依頼しても現地調査が1回で完了します。

1回の現地調査データをもとに、複数店舗の相見積もりができるため「現地調査の対応を何回もしないといけない」といった相見積もりにありがちな手間が省けます。

外壁塗装の無料見積もりの流れ

※施工条件によっては第三者による現地調査がない場合もあります。

くらしのマーケットの外壁塗装の現地調査の流れ

  1. ご挨拶・図面の確認
  2. 外壁塗装のご挨拶と図面の確認

    外壁塗装の見積もり額を出すために必要な情報を確認します。図面がある場合は15分程度、建築図面が手元にない場合は現地計測のため30分程度が必要です。

  3. 外壁の状況を確認
  4. チョーキングの確認

    外壁の色(苔の有無)、シーリングの劣化状況、チョーキングのレベルなどを確認します。

  5. 困りごとのヒアリング
  6. 外壁塗装の図面

    最後にお客様の悩み事をヒアリングし、現地調査が終了です。現地調査には基本的に第三者の店舗が向かうため、その場で契約を迫られたり、不当な請求をされる心配もありません。

約1週間後に、くらしのマーケットのメッセージ上にて現地調査の結果報告書とあわせて見積書が送られます。

結果報告書1

現地調査で点検した箇所の現状の様子と対応策が写真付きで簡潔に説明されています。

結果報告書2

外壁塗装に詳しくない方でも理解しやすいように、専門用語の解説や塗料の説明があるため安心です。

見積書

現地調査の内容をもとに複数の店舗から見積もりを提案してもらうことが可能なため、現地調査は一回のみ対応すればOKです。

▶▶▶さらに詳しく現地調査の様子紹介した記事はこちら

口コミから施工店舗を選べる!くらしのマーケットで外壁塗装を依頼する3つのメリット
外壁塗装のよくある質問
Q申し込みから作業完了まで、どのような流れになりますか?
Aお見積から作業当日までの大まかな流れは以下です。
①希望の見積日とお客様情報を入力し、見積を依頼
②現在の状況とご希望の状態を店舗に送り、店舗からの連絡を待つ
③現場にて訪問見積を実施、お見積金額を確認
④作業の打ち合わせ、作業日程の決定
⑤作業の事前確認、作業の実施
⑥作業が完了した後、お客様と作業の最終確認

Q施工期間はどれくらいですか?
A一戸建て住宅の外壁塗装を行った場合、おおそよ10日〜15日程が目安です。天候によって工期は左右される場合があります。

Q予約前に事業者と連絡を取る方法が知りたいです。
A店舗のページ内にある【このサービスに質問する】ボタンからメッセージを送信すると、直接事業者へ連絡することができます。
メッセージの送信にはくらしのマーケットの会員登録が必要です。

Q予約方法が知りたいです。
Aくらしのマーケットはオンラインで予約できます。
①依頼したい店舗の詳細ページを開き「予約日時を入力する」をクリック
②必要事項を入力し「確認画面に進む」をクリック
③内容を確認し予約リクエスト(仮予約)に進む ※会員登録がお済みでない方は会員登録が必要です
④ログイン後、予約リクエストに進むをクリックし、予約リクエストが完了
⑤店舗が作業日時を確定させると予約成立です。

外壁塗装を予約する

外壁塗装の費用相場

以下は、くらしのマーケットの外壁塗装の費用相場です。
外壁塗装にかかる費用は、トータルの金額の安い高いを見るのではなく、工事の工程や、塗料名などが詳細に記載されているかを確認しましょう。

外壁塗装面積相場料金
延床面積100平米9万円〜48万円

外壁塗装の費用相場や、費用を安くするコツが知りたい方は、こちらの記事も参考にしてください。

外壁塗装の費用相場|20〜60坪の費用内訳と安くする4つのコツ

くらしのマーケットは口コミを見て自分で店舗を選べる

くらしのマーケットは実際に外壁塗装を依頼したユーザーの口コミが投稿されており、自分で施工店舗を選ぶことができます。

口コミ

★★★★★ 5.0
外壁の面積が広い我が家ですが、他社の見積もりと比較してかなり良心的な提案をいただき、ほとんど即決しました。工藤塗装さんの扱っている塗料は一社だけでしたが、見積もりはシンプルで信頼でき、また外壁だけでなく自分では気づかなかった玄関ドアやベランダの防水防腐まで一緒に施工していただくことになりとても助かりました。 天気が不安定で気温も上がる中、お若い職人さん方が黙々と仕上げて行く様はとても安心できました。口数は少ないですが、質問には丁寧にお答えいただき、仕上がりも素晴らしくとても満足しています。 何かあったら連絡下さいと言っていただけて、今後、塗装に関することは工藤塗装さん一択かな、と思っています。 ありがとうごさいました‼︎

利用時期:2023年6月

出典:口コミ|くらしのマーケット


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他にこんなサービスもあります

【屋根塗装】

日光や雨風のダメージを受けやすい屋根は塗装し直し耐久性を高める必要があります。寿命が約13年なので築10年以上経っている方などは必要かもしれません。プロの場合、下処理がしっかりしており塗装本来の寿命を最大限に活かしてもらえます。落下の危険性や足場を組む手間も省けるので屋根塗装の利用がおすすめです。

屋根塗装屋根塗装を利用する

【屋根修理】

屋根の雨漏りでお悩みの方や台風前の防災対策をしたい方は屋根修理にお任せください。これまでの屋根を解体・撤去し、新しい屋根にする葺き替えタイプと現在の屋根の上に新しい屋根を載せて覆うカバー工法のタイプがあります。葺き替えは屋根の軽量化による地震対策をしたい方、カバー工法は解体工事が不要なので費用を抑えたい方におすすめです。

屋根修理屋根修理を利用する


著者の写真

ライター:森田さなえ
2年前に中古自宅を購入。テレビアンテナが壊れていたり、害獣被害に遭ったりしていますが、専門事業者さんに助けられ、やっと住心地が抜群になりました。


くらしのマーケットは、暮らしに関わるサービスを安心して取引できるマーケットプレイスです。事業者の口コミや料金を比較し、オンラインで簡単に予約ができます。

頼みたいカテゴリがある

ハウスクリーニング・不用品回収・引越し・出張カメラマン・庭木剪定・アンテナ工事・家具の組み立てなど、幅広いカテゴリがあります。あなたの「これプロに頼みたい」がきっと見つかるはず。

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くらしのマーケットは、厳正な出店審査や最高1億円の損害賠償補償制度など、安心してご利用いただくための仕組みがあります。万が一のときにしっかり対応します。

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